2015年1月1日木曜日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしく。

と、ごあいさつしたものの、年末にひいた風邪がいっこうによくならず、特に咳がひどくて、肺から絞り出すような苦しい咳。なぜか鼻炎の薬が効く。やはり鼻水の影響でしょう。
そんなわけで、恒例の夢の島プールで初泳ぎもできず。
夢の島のプールは年末年始もやっているのですが、他の公営プールが休みなので、団体のコース貸切が多く、一般コースはかえって大混雑。でも、さすがに元旦と2日はすいているのです。
去年は葛西臨海公園へ行って海の写真やディズニーランドの遠景などを撮って、それから夢の島のプールで泳いだのに。
というわけで部屋でおとなしくしているだけの正月です。

2014年12月31日水曜日

大晦日、真の満員札止め

今日で閉館する新宿ミラノ座。閉館上映会は結局、一度も行けませんでした(年末、風邪ひいてしまったりして)。
で、最終上映の1時からの「E.T.」、ツイッターによると満員札止めで、入れない人が外に立っているとのこと。優勝が決まる試合で、入れない人が球場の外でその瞬間を待っている、ということがありましたが、ここもそうなのだろうか。入れた人にはクラッカーが手渡されたそうで、終映とともに1400発近いクラッカーが鳴るのか。うーん、煙すごそう。(ミラノ座の定員は、立ち見入れると1400人弱だそうです。)

ツイッターで、新宿ミラノ座で検索すると、このような風景や感想が出てきます。
https://twitter.com/search?q=%E6%96%B0%E5%AE%BF%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E%E5%BA%A7&src=typd
行った人、行けなくて残念な人の思いが語られていますが、その中で、こういうツイートも。

「E.T.」満員札止めであぶれた人たち(僕含む)が多数いたんですが、おばはん二人組が「何か他の映画見ればいいんじゃないの?」とクールにすたすた歩き去ったのがカッコ良かった。正しい映画観客。(カセット館代表後藤さん)

本日の閉館を惜しむ人々でいっぱい。ただ、通常営業最終日の映画「インターステラー」の最終上映回がガラガラだったことは書いておこう。(ヒトリカンケイさん)

ミラノ座ラスト上映は朝から並ぶ客がいることを予想して、お客さんはすでに閉館したミラノ座のビルの他の映画館の中やロビーに並んだらしい。ミラノ座より一足先に閉館していた、新宿東急などのことで、早くから並んだ人はある意味、奇妙な体験だっただろう。上映1時間前には座席が埋まるくらいには並んでいたようだ。30分前だともう立ち見もいっぱいで入れなかったかもしれないなあ。その前の「荒野の七人」を見た人はすぐに並んでも立ち見だっただろうか?
うーん、私は実は、「荒野の七人」は上野東急、「アラビアのロレンス」は松竹セントラル、「タワーリング・インフェルノ」は丸の内ピカデリー(旧)、「E.T.」は新宿ピカデリー(旧)で、今回のラストショーのラインナップでミラノ座で見たのは「戦場のメリークリスマス」だけみたいなのだ。上映作品リストを見ても、松竹セントラル、丸の内ピカデリー(旧)、渋谷パンテオン、丸の内ルーブル、千葉の京成ローザや千葉劇場、そして大宮の映画館を思い出してしまったのだった。このすべてが、昔とは同じ形では残っていないと思う(名前は残っていても)。

というわけで、2014年もあとわずか。
このところ、映画の鑑賞報告をしていませんが、試写はいろいろ見ているので、いずれまとめて短評を書くつもりです。最後に見たのはチャン・イーモウの「妻への家路」(試写)。
では、よいお年をお迎えください。

2014年12月30日火曜日

謎の学生が訪ねてきた。

哲学的しろくまさんのツイッターから

謎の学生が訪ねてきた。
学生「出席が足りないので、冬休みのレポート課題を出してください」
おいら「なぜ」
学生{え?」
おいら「なぜ」
学生「え? それで評価してもらえればと」
おいら「なぜ、こちらの負担を増やすと評価してもらえると思うの?」
学生「え?」
おいら「え?」

これはよくありますね。学生のくずに等しいレポートを読むのがどれだけ苦痛か、彼らはわかっていない。書けば評価されると思っている。
しかし、上のように思う先生は少ないのか、教授が学生に「レポート課題を出してもらって単位をもらえ」と指示した、と言ってくる学生もいるのだ。一度、その教授の経歴をネットで調べたことがあるが、NHK教育くらいには出たことのある先生だった。
それでも、上の「謎の学生」はまだよい方なのです。
試験が終わった後、「出席も悪いし試験もできなかったのでレポート課題を出してくれ」という学生が時々いる。しかし、非常勤講師は期末試験が終わったらもう次の学期まで大学に来ない、いや、雇い止めなり辞職で二度と来ない可能性も高いのだ。
つまり、レポートを受け取れない(自宅の住所は個人情報なので教えるつもりはない)。
もちろん、出来の悪いレポートなどただで読みたくもない。
第一、ほかの学生は、たとえば出席が悪ければその分試験でがんばろうと努力しているのに、なんで、このずるい学生だけえこひいきしなければならないのか。
あ、これよりすごいのは、4年生は再試験を受ける権利があり、年度末にそれを受ければ合格可能性あるのに、「合格できるわけないから、今、不可の成績を可にしてほしい」としつこくねばる学生がいたことだ。この学生は中堅私大の法学部の学生である。恐ろしい。
スポーツ推薦で入学し、大学ではスポーツしかやっておらず、スポーツの実業団のある一流企業に内定し、という学生が多い大学は上のようなことが多いような気がする。
はるか昔、私の大学の教授が別の大学にいたとき、その近くの大学で非常勤講師をしていたのだが、その大学がスポーツで有名なところだった。そして、受け持ちの学生で1度も出席せず、試験も受けていない学生について、大学から「この学生はスポーツの実業団のある某企業に内定したので、レポートを出して合格にしてほしい」との依頼があった。そこで、その先生はレポート課題を出したが、学生はレポートも出さなかった。しかし、その学生はなぜか卒業し、サッカーで有名な実業団(当時はJリーグがなかった)でプレーしていたとのことである(私は知らなかったが、かなり有名な選手だったらしい)。
私が今、非常勤をしているある大学で、別の非常勤講師が「学生が頼んでも合格にしないが、親が頼んできたら合格にする」と言っていた。親が相手だと面倒なことになるからで、中には卒業させないなら訴える、という親もいるらしい。
小保方事件は、上のようなことの延長上にあるのだとしか思えない。
なんにしても、非常勤講師は大学生の新卒給料より低い収入で生活しているので、「こいつ、ずるいことして就職して、自分よりいい給料もらうのだな」と思われるのだ、ということは、上のような学生は気づいた方がいい。

追記 リンク貼り忘れていました。
https://twitter.com/eis_baerchen/status/547595108967645184
反応のツイッターを見ると、学生が悪くないと思う人が圧倒的多数ですね。でも、現実には、まじめな学生が損をする結果になるケースばかりです。同情の余地のあるケースだったら、先生の対応も違うはず。つか、こういうことがあるとは知らなかった、という人もいるようだけど、他の学生がまじめにがんばっている陰で、こういう人がずるく立ち回っているのだけれど。それを優秀と勘違いした結果が小保方事件。

2014年12月24日水曜日

フランケンシュタインの映画

いろいろな形でよく映画になる「フランケンシュタイン」ですが、ジェームズ・マカヴォイとダニエル・ラドクリフ主演の「ヴィクター・フランケンシュタイン」(原題)というのが2015年10月にアメリカで公開になるらしい。監督は「シャーロック」の人で、イギリス映画だそうだ。
で、内容は、というと、マカヴォイがヴィクター・フランケンシュタイン、ラドクリフが助手のイゴールって、メアリ・シェリーの原作と関係ないじゃんか! つか、これ、ボリス・カーロフの映画のパスティーシュだろう。
ただし、カーロフの映画では、フランケンシュタインはヴィクターでなくヘンリーになっていた。そして、フランケンシュタインの親友ヘンリー・クラーヴァルがヴィクター・クラーヴァルになっているという、脚本家、何考えてんの?な映画なのだった(でも傑作)。
でも、イゴールは原作には出てこないけど、イゴールという助手が最初に登場する「フランケンシュタイン」はカーロフの映画以前にあったのかもしれない。なにしろ、「フランケンシュタイン」は小説出版後わりとすぐに舞台化されたらしいし、映画もカーロフ以前にもあったのだ。
で、「シャーロック」の監督でマカヴォイとラドクリフなら、日本公開あるでしょう。そのためだったか、新潮文庫。
ケネス・ブラナーの映画のときは、角川が映画のノベライズの翻訳(単行本)を出した関係で、映画との原作タイアップは角川文庫のみ。しかし、創元は映画の写真を出せなかったが、帯に「原作」とでかでかと書いて売ったのだった。タイアップなくてもそこそこ売れたのは、角川の翻訳が非常に古いもので、全訳ではなかったからだった。
さて、そのマカヴォイの映画のときは新潮だけがタイアップするのか、はたまた新潮、角川、創元、光文社の4文庫そろい踏みに、さらに20世紀末に出た講談社の単行本と、21世紀初めに出たマイナーな出版社の単行本が加わるのか? いっそ、国書刊行会から出ていた単行本も出してしまえば?
以前と違い、今は本はネットで買うのが主流で、書店に映画の写真のついた本を平積みにして映画の宣伝にするのはすでに過去の話。タイアップは出版社には得になっても配給会社には何の得にもならないのが現実。なので、古典の映画化の場合、原作とのタイアップなしもある。

一方、演劇では「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチが主演する「フランケンシュタイン」が好評で、日本でも舞台中継録画の上映が映画館であったようです(知らなかった)。

2014年12月22日月曜日

さびしいのう

さびしい、といっても、今日は新宿ミラノ座閉館のことではなく…
あ、今夜は「アラビアのロレンス」か。夜、仕事で行けんわ。

さびしいのは、「フランケンシュタイン」の新訳が新潮文庫で今日発売だからです。
解説書いた創元の翻訳が出て早30年。来年2月は31周年。
しかし、数年前に光文社古典文庫から新訳が出てからは増刷もほとんどなくなり、やっぱり文字が小さいし、定価上げちゃったし、30年前の日本語だし、てわけで、さびしくなっていたのですが、それでも光文社のよりは定価が安いし、キンドルは激安設定なので、まあ、少しは売れてたかな、というところでした。
しかし、全国区の新潮文庫から出てしまっては(しかも定価が創元より少し安い)、創元も光文社もかなりわりを食うでしょう。書店へ行けばわかりますが、創元や光文社は地方区です。
キンドルがあるので、なくなることはないのですが、やっぱりさびしい。
その一方で、私自身は今はもう「フランケンシュタイン」なんてほとんどやってないわけで、某大学の英語圏文学入門でちょっと紹介するくらいなものです(学生はけっこう興味あるようだ)。
というわけで、自分にとっても過去、さびしい…
などといってないで、新しいことせねば。

「フランケンシュタイン」は今は絶版ですが角川文庫にも入っていて、こちらは多少省略された箇所もある翻訳ですが、挿絵がよかった。また、著作権が失効した古い翻訳がキンドルで無料配布されているようです。
「なんで今頃新潮社から?」という声もありますが、時期的に「アイ・フランケンシュタイン」のブルーレイ発売に合わせたような印象。まあ、それがなくても創元と光文社に流れていた分をとれるとか、フランケンシュタインなら時々映画になるからとか、そういう目論見があることでしょう。