2019年2月22日金曜日

4K「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

TOHO市川コルトンプラザは今日から「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」ディレクターズカットが4Kによる上映。
先週の金曜も行ったけれど、これは行かねば。
というわけで、朝に弱い私が2週続けて金曜に午前10時開始の「ワンス・アポン~」を見に行った。
先週は久しぶり、ほんとうに久しぶりの映画館での上映、しかも完全版プラスアルファのディレクターズカットとあって、なつかしさで何度も泣きそうになったが、実は、画質が悪いのが気になっていた。まあ、35年も前だからね、しかたないね、と思っていたのだ。
が、しかし、今日見てきた4K版。もう最初から違う。画像くっきり、細部の質感、暗いシーンもよく見える。冒頭の阿片窟のシーンなんか暗いのに細部がよく見えてきれい。
なんで最初からこれをやってくれなかったの?
でも、1週間でもこれをやってくれてうれしい。というか、また見に行きたくなってしまう。

前回は市川で「ワンス・アポン~」見たあと錦糸町に移動して「女王陛下のお気に入り」を見るというハシゴをして、いろいろ問題があったので、今回は「ワンス~」のあとに「翔んで埼玉」をハシゴなんてことはいたしません。
同じ市川で1時間半後に始まるというよいスケジュールだったけど、ハシゴしたら余韻ぶち壊しだからね。「埼玉」は明日見ます。

で、今回は落ち着ける喫茶店で2時間くらいぼーっとしていたい、と前に書きましたが、シネコンの入っているコルトンプラザには喫茶店らしきものがない。しかたないので入口にあるマックのカウンターそばのテーブル席で外を眺めながら過ごしたけれど、わりと落ち着けて悪くなかった。
よく考えたら、海が近いのだから海へ行けばよかったのだな。ヌードルスたちのように。
ディレクターズカットで追加されたシーンの中では、車で海に突っ込んだ後、ヌードルスの姿が見えなくてマックスたちが探すシーンが一番好きだ。直前で、ヌードルスとマックスの間にちょっとしたいさかいがあり、無邪気な少年時代が失われてしまったと感じさせるシーンがあるが、そのあとのこのシーンではマックスたちが少年時代に戻ったように見える。
ヌードルスがイヴと初めて出会うシーン、結末近くのマックスとジミーのシーンも好きだ。
そのヌードルスとイヴが一夜をすごしたあと、イヴがデボラの名前で書いた置手紙が映るが、なぜか、私はずっと以前にその手紙の内容を知っていた記憶があるのだ。その手紙の部分はこのディレクターズカットで初めて加わったはずなのに、35年前、キネ旬で分析採録したときに、その手紙の文面を見たような気がするのだ。採録のための台本にあったのだろうか?

ほかにもいろいろ気づいたことがあって、35年後にファットモーに会いに来たヌードルスが「時計の鍵を返す」というシーン。ヌードルスたちは駅のロッカーの鍵を時計の鍵につけてモーに預けていて、ヌードルスは逃げるときにその鍵を持って駅に行き、カバンの中身が新聞紙に変わっていることを知り、そのまま逃亡する。だからモーの店の時計の鍵は彼が持って行ってしまっていたのだが、35年ぶりにモーが時計の鍵を回すと時計が動き出す=止まっていた時間が動き出すということだ。
鉄道の駅の外にあったバスの切符売り場が、35年後に訪れたらレンタカーの案内所に変わっているとか、時代の流れを感じさせるシーンがいくつもある。
そしてラストのヌードルスの大きな笑顔。そのときに流れる音楽はヌードルスとデボラの愛のテーマと呼ぶべき曲で、実はこの笑顔は、あのような別れ方をしたデボラが自分を思っていてくれたとわかった喜びの笑顔であるのかもしれない。この映画はヌードルスとデボラの愛の物語であり、同時に彼とマックスの「愛」の物語でもある。


さて、昨日は、MOVIX亀有での「ボヘミアン・ラプソディ」最大箱シアター10での上映最後の日だったので、月曜にも行ったけど、また見に行ってしまった。これで22回目。
今日からは2番目に大きい箱に移ったけれど、今週月曜から木曜は最大箱でやってくれていた。
月曜はちょっと近くの客が迷惑だったのと、私自身がいろいろ頭にあって集中できなかったので、リベンジのつもりでまた行ったら、今度はほぼベストの状態で見ることができた。音響も月曜より大きくなっていた。
というわけで、いつまでやるのか「ボヘミアン」、また最大箱でやることもあるのか亀有?