過去に書いたものを整理した方がいいのかな、と近頃思っているのだけれど、では、どうやって整理?
別に残したいというわけではないのだけど、備忘録的に、そして、参照したい人がいたら参照できるように、と考えたとき、次の2つが浮かんだ。
1 ブログで過去に書いたものを紹介していく(画像付き)。
2 研究者を紹介するResearchmapというサイトがあるので、そこに自分のページを持って、タイトルだけでも記入していく。
とにかく大量にあるので、どちらにしても大変なので、実現するかどうか、やる気があるのかどうかもわからないのですが、1だと参照したい人の目に触れる確率が2より低い。
で、2にしようかなあ、と思っていたところ、カルチャーセンターのオンライン版みたいなサイトがあって、そこで研究者が講義をする講座があり、その講師になってみるということがちらっと頭をよぎる。
一応、資料を取り寄せようと思ったら、ResearchmapのIDがないとだめだとわかる。
Researchmapというのは、大学で教えたりしている研究者の自己紹介サイトみたいなもので、大学の専任や非常勤、大学院生などが登録しているけれど、私の世代とその上の研究者は登録していない人が多い。登録していてもほとんど更新してないとか。
私の世代の研究者は専任になれば終身雇用で、専任になれなければ非常勤講師で研究を続けるという選択肢はほぼなかったので、こういう自己紹介サイトに登録する意義があまりなかったのだろう。ネットに疎い人も多いだろうし。
しかし、下の世代は専任になっても終身雇用ではなかったり、非常勤講師だけで研究を続ける人も多くて、そういう人は仕事を得るためにこうしたサイトでアピールする必要があるのだろう。
そんなわけで、Researchmapの存在は知っていても登録する気にはならなかったのだが、オンラインカルチャーセンターの講師になるのにIDが必要? なら、登録して、過去に書いたものの記録としても使おうか、と思い始めた。
しかし、いざ登録しようとすると、登録するには次の3つの内どれか。
1 研究者番号を持っている(非常勤だと持てるかどうかは大学しだい)。
2 すでに登録している人の紹介を得る。
3 1も2もない人はフォームで申し込み。
3ですが、研究業績を1つだけ書くのですが、その業績のURLを書けっていうんですね。
最近は論文にURLがあるのか。昔の論文だとそんなものねえ(まあ、あるものもあるのだけど)。
フォームに書くのは所属とその業績1本のタイトルとURLだけなんです。つまり、これで研究者としてどうかを判断するの?
今は論文に査読ありと査読なしがあって、査読なしは価値がないとされているみたいなのですが、私の頃は査読自体が事実上なかったみたいなものだったんで、やっぱり昔の人はもうだめね、と思うことしきり。だって、いくら認められた論文や論考をいくつも書いていても、今はこういうところで判断されちゃうんだもの。
と、入口のところでヤな感じになっているわけですが、そんなときにこんなツイートを見てしまいました。
Image Forumさんの抗議文。
上映実績と映倫番号の有無。
思わず最後に(笑)と書きそうになりましたが、その研究者の自己紹介サイトやオンラインカルチャーセンターの研究者基準も似たようなものじゃないかと感じるのです。
判断できる人がいないんでしょう。
私が若い頃は、その人の肩書ではなく、その人が書いたもので判断して、採用してくれる人がけっこういました。バブルの頃で、持ち込みも盛んにおこなわれていました。
そんな中で、私はいろいろ書くことができたのですが、今だったら、たぶん無理。
でも、上の抗議文のように、少しずつ風穴を開けていくことがだいじなのだと思います。