藤田菜七子の引退届が正式に受理されて、すでに引退。
一方、根本調教師の怒りのコメントのあと、JRAが反論、してるんだけど、なんかきな臭いんだよね。
菜七子の側も都合の悪いことは隠してる可能性はあるけど、それを考えても、JRAがそもそも1年半前のスマホ6のときに菜七子が自分もスマホ持ち込んでましたと自己申告したのを隠していたので、そのあとの発言がどこか嘘の上塗りに見えてしまう。
そもそも、JRAは文春砲について菜七子に聞いたとき、菜七子は「ラインはやってたけど通話はしてなかった」と言ったと発表してなかったか?
それが根本師の発言を受けて、今度は、スマホ6のときの事情聴取では「ツイッターとユーチューブをやってただけ」と言ってたけど、今回ラインをやってたことが判明したからあのときは嘘をついていた、と言い出した。
そして、スマホ6のときの事情聴取で自己申告したのは菜七子だけだったのだと。
菜七子だけってありえんだろ、と思うのは私だけではあるまい。仮に菜七子だけだったら、なんで隠すのか。もっといるから隠す方向に行ったんだろ、と思うのは私だけではあるまい。もしもほんとに菜七子だけだったら、スマホ持ち込んだことはないと嘘ついてた騎手が何人もいたのでは?
あとさあ、ツイッターって、ラインと似たようなものなんではないの? ラインと違って不特定多数に見られるけど(いや、鍵かけてラインみたいにもできるはず)、会話のやりとりができるツールだよね。ラインはだめでツイッターがいいというのがわからん。
ラインの相手が厩舎の関係者ばかりだったらしいけど、騎手は厩舎に営業かけないと馬に乗れないんで、調整ルームでついついスマホで厩舎の人と連絡とっちゃうって、けっこう常態化してるんでは?という意見も見た。
また、1年半前は菜七子は現夫とはつきあってなかったらしく、その前は調教助手とつきあってたというから、その辺のゆるみもあったかもね。
JRAの対応は例の騎手の鉄道自殺事件のときも隠蔽あるあるだったんで、今回もいろいろ裏読みしてしまうわ。
それはともかく、結論としては、藤田菜七子は騎手を引退してよかったと私は思ってる。もちろん、競馬を見に行ってた人間としてものすごくものすごく残念だけど、最近の流れを見て、危惧するところがあったのだ。
今回の文春砲の前に、菜七子結婚の文春砲があったのを忘れてはならない。
あれがあったせいで、仏滅の日に結婚予定報告をするはめになったのだ。
そして、結婚相手がJRA職員とわかると、八百長をする恐れがあるから引退しろ、という声がけっこうあったのだ。
男性騎手だってJRA職員と結婚している人がいるだろうに、なんで女性だけが言われるのか、と、まっとうな思考の人たちが反論していたけれど、このとき、やっぱり日本の競馬界は昭和のままだ、女性の結婚相手によって判断されてしまう、男なら違うのに、と思った。
その次がスマホでラインの文春砲で、このままで行くと八百長疑惑に持っていかれてしまう可能性なきにしもあらず。週刊誌っていうのは、見出しではこういうことをしているのではないかと書いて、中身を読むと違ったりするんだけど、その程度にはやられかねない。
引退を決意したのは、根本氏が言うようなことだけじゃないのだと思う。JRAもそれを危惧して引退勧告をしたのではないか???
外国の競馬と比べてだけでなく、国内のギャンブルスポーツと比べても圧倒的に女性が少ない競馬界。これでまた女性が減っていくだろうと思う。
今回の件、英雄として持ち上げられたあと魔女として切り捨てられたジャンヌ・ダルクを連想してしまう。そういうスターだったからこそ、文春砲にねらわれたわけですが。