9月2日にジェームズ・ダーレンが亡くなっていたことを知った。88歳とのこと。
とはいっても、ジャームズ・ダーレンのことを覚えている人なんてどのくらいいるのか見当もつかない。俳優としてだけでなく歌手としても活躍したけれど、歌手としての彼は日本ではほとんど有名でなかった気がする。
中学生のとき、NHKで放送されたドラマ「タイム・トンネル」でファンになった。2人の青年科学者が未完成のタイム・トンネルの中に入ってしまい、歴史上有名な場面に遭遇し、危なくなると別の時代に転送という連続ドラマで、アシモフ自伝によると、アメリカのSFファンの間ではあまりにも非科学的だというので評判悪かったらしい。実際、あちらでは30話で打ち切り。ただ、日本では中学生くらいを中心にかなり受けていたと思う。
私はダーレンのファンだったのだが、学校では相棒役のロバート・コルバートの方が人気があった。ダーレンの役は熱血タイプの科学者、コルバートの役は落ち着いた科学者で、顔もコルバートの方が日本人受けする醤油顔(死語か?)だった。でも、ウィキペディアに出ている比較的最近の写真を見ると、ダーレンも醤油顔のシニアになってる感じだが。
ダーレンは50年代から60年代にかけて映画でも活躍し、「ナバロンの要塞」のオールスターキャストの1人にもなっている。
ウィキペディアの「タイム・トンネル」のページにあった写真。左からダーレン、リー・メリウェザー、コルバート。女性科学者役のメリウェザーは「バットマン」のキャットウーマンとして有名だったようだ。たしか、コルバートの科学者とメリウェザーの科学者が恋人同士という設定。
ウィキペディアによると、真珠湾と硫黄島のエピソードは日本では放送されなかったらしいが、原爆投下直前の広島に来てしまい、あわてて時間を移動、というシーンがあったのは覚えている。
日本でもDVD出ていたんですね。画像はアマゾンから。
アメリカのSFファンに酷評された、というけれど、IMDBの点数は7.5で、「ナバロンの要塞」と同じです。ファンはいるんですね。
製作のアーウィン・アレンは50年代から20世紀FOXでSF映画を作り続けてきたプロデューサーでした。このドラマもFOXだけど、そのFOXも今はない、か。