2016年8月9日火曜日

猫好きは見るべし「ルドルフとイッパイアッテナ」

近くのシネコンでやっていることがわかったので、早速見てきました、「ルドルフとイッパイアッテナ」。
凡作だったらどうしよう、と不安に思いながら行ったのですが、予想外によかった!
これはおすすめ。
特に猫好きは絶対見に行くべし。
最近のハリウッド映画に多い、リアルな質感のアニメで、猫の毛のモフモフ感が実によく表現されています。
それだけでなく、猫のしぐさや表情がなんともいえない。
人間に甘えるときの声としぐさ、表情。
コワモテのイッパイアッテナが人間に甘えるときに見せるかわいい顔と鳴き声。
そして、ストーリーがまたいい。これは原作がいいのだろうけど、かなり感動します。
その感動がまた、単に感動したとか、泣いた、というだけでなくて、非常に奥深い感動なんですね。
人間の都合で猫の運命が変わってしまうとか。
猫同士の相手を思いやるやりとりとか。
学ぶことの大切さ、絶望しないことの大切さを教えてくれるというのもすばらしい。
子供やファミリーから大人まで楽しめる、感動できる映画です。
大人の方がわかることも多いはず。
上映が終わって館内が明るくなっても、ほとんどのお客さんが立ちあがらず、じっとしていたのが印象的でした。子供もみんな静かだったし、みんな感動してるんだろうなあ、と思いました。
でも、お客さん、ちょっと少ない。もっと見に行ってほしい。
90分ほどという長さもちょうどいいというか、原作ファンには物足りないかもしれないけど、まったく無駄のない展開です。
岐阜市と東京・江戸川区の風景もきれいだし、図鑑の中の世界に猫たちが入っていくシーンもいい。
カップルの猫がステーキを両端から食べていき、キスするというのはディズニーの「わんわん物語」へのオマージュでしょう。
「ペット」の予告編をやっていたけど、全然見劣りしない感じ。
「ファインディング・ドリー」とかライバル多いけど、ヒットしてほしい映画です。

2016年8月6日土曜日

「最悪」最高

奥田英朗の長編「最悪」を読む。
これが最高。面白い。
虐げられた弱者の怒りが爆発する過程がしっかり書き込まれていて、最後に爆発するとすっきり。
奥田の描く人物って、どうしてこんなに人がいいんだろうと思うけど、それがあるから陰惨にならず救いがある。
今までは伊良部シリーズしか読んでなかったので、これからどんどん読もう。
ただ、解説に、3人の人物の話を交互に描いていく手法を映画的と書いていたけど、これは19世紀にサッカレーの「虚栄の市」やトルストイの「戦争と平和」があって、もともとは小説の技法。映画が小説を模倣したと見るべき。
また、解説者はこの手法を群像劇と呼んでいるが、群像劇ではない。
アルトマンの群像劇とこの手法を混同しているようだ。
最近の映画でいえば「スポットライト」が群像劇、と言えばわかると思う。

ブックオフで108円の本をまとめて買って読む、ということを先月からやっているけれど、奥田の「野球の国」、恩田陸の「図書室の海」はよかったけど、そのあとはずっとハズレだった。
角田光代の「三面記事小説」はやはり三面記事の事件をふくらますだけで意外性が少ない。ただ、この作家が家族の濃い関係を描くのがうまいことはわかった。
加納朋子の「モノレール猫」は小説としてのレベルの低さにがっかり。それでもこういう口当たりのいい、底の浅いものが受けるというのはわかるが、私にとっては時間の無駄。
最悪は中山七里の「さよならドビュッシー」。火事で全身やけどを負った16歳の少女がピアノコンクールで優勝するまでの話に殺人事件がからむというミステリーだが、やたら説教くさい。しかも、最後のどんでん返しで、ああいう説教してたお前はなんなんだよ、になるという最悪の展開。後味悪いったらない。なのに人気があるのか。このミス大賞は「四日間の奇蹟」も人の作品のパクリでひどかったけど、なぜかそういうレベルの低い受賞作が人気がある。
そのあとまたブックオフへ行ってまとめ買い。
乃南アサの短編集「悪魔の羽根」。これまたがっかり。
乃南アサは「凍れる牙」が面白かったのだが、主人公の女性刑事が自立した女性だったので、そういう女性を描く人かと思ったら、この短編集のヒロインが男に頼る女ばかりでうんざりした。
小説としてはうまい作品もあったけれど、半分くらいは面白くなかった。

というところで奥田の「最悪」を読んで、これこそ最高!と思ったのでした。

2016年8月3日水曜日

上映館が少ない

私の部屋には「ルドルフとイッパイアッテナ」のチラシが貼ってある。
開いた本を前に2匹の猫が向き合っているもの。
ずっと見たいと思っていたのに、なぜか上映館が少ない。
近場じゃ1館もやってない!
日本橋ですらやってない!
なんか、ウォーターフロントか池袋に行かないとだめみたい。
遠いんだよ!

試写で見逃した「ニュースの真相」に至っては東京と神奈川で1館ずつ。東京は日比谷。遠い。

要するに、どちらも期待されてないのか。
かわいそすぎる。
(追記 「ルドルフ」は一番近いシネコンでやっていました。よかった。)


昨日はまた星乃珈琲店へ行って原稿書き(途中まで)。
週刊新潮があったので、例の鳥越氏の記事を読んでみる。

文春とまるで違うやんけ!
新潮は十数年前に取材したときのメモを掲載。当時、被害者とされる女性が掲載をのぞまなかったので没になったというもの。なんで今更、再取材もしないで、女性の許可も取らないで出したかというと、やっぱり文春にやられて悔しかったんでしょうね。
しかも文春は宇都宮陣営とつながりのある大学教授がチクったのだけど、新潮としては、なんでうちに持ってこないんだよ、という気持ちがあったかも???

で、内容が全然違うんですけど!
新潮 女性が二十歳前にマンションでキスされた。
文春 そんなことは何も書いてない。
新潮 二十歳の時に女性を山荘に誘い、女性はいつのまにか全裸にされたと言い、しかしそれ以上のことは何もなかったと言う。
文春 別荘でキスされた、としか書いてない。
新潮 女性は鳥越氏が好きだった。鳥越氏は薬をたくさん飲んでいて、もう先が長くなさそうだった。
文春 そんなことは何も書いてない。

ちなみに新潮は女性の証言となっているが、文春は女性の夫の証言。

これをもとに女性の人権とか騒ぎたてた宇都宮氏なわけですが、宇都宮氏の周辺には教授から文春に記事が出ると事前に情報が伝わっていて、そこで勘違いした一部の支持者が文春出る前にレイプ疑惑の噂を流し、いざ文春見て見たらキスだけだったので拍子抜けしたらしい。
それでも女性の人権と騒ぎ立てる宇都宮氏。当の女性が何も言ってないし、掲載やめてくれと言ったのを出しているのに、どっちが女性の権利を侵害しているのか。
どう見ても女の敵の小池氏が都知事になって、初の女性、とか浮かれてる都民とか、小保方騒動といい、今の日本は実は女性の権利がかなり後退してるというか、世に出て権力握ってる女が男に媚びる女の敵ばかり、と思うのは私だけか(宇都宮氏も女の敵決定)。

宇都宮氏に関しては、野党共闘派の人たちが怒りまくってますが、私は宇都宮氏を支持したことは一度もないので別に怒ってないし、がっかりもしてません。
どっちかというと第一印象のとおりだったな。
最初に宇都宮氏を知ったのは前の都知事選だったけど、なぜか嫌いだった。
これはもう理屈じゃないのですが、あの笑顔がまず嫌いだった。
それからいろいろ情報を得て、こういう人は政治家に向かないとか、支持者がカルトっぽいとかいろいろ感じましたが、でも、幅広い人々が立派な人だと言うし、実績もあるので、第一印象で嫌っちゃいけないのかなという気持ちがあって、支持しないけど期待はするみたいなところはありました。
でも、今回、野党共闘や市民連合を腐敗堕落と言ってるのを見て、自分から離れる信者を腐敗堕落と呼ぶ新興宗教の教祖みたいと思ったり、やっぱりこの人は自分大好き人間だったんだと思ったり。
そして、なぜあの笑顔が嫌いだったかというと、上から見下ろす教祖様の顔だったんだ、と気づいたんですね。
そして、選挙が終わったら新都知事の小池氏にすり寄り始め、いろいろ言ってることが矛盾だらけ。小池氏の抑止力になってくれるならいいけど。
小池氏優勢と伝えられたとき、これは蓮舫氏を出すべきだったな、と思ったけど、蓮舫氏は国政優先だからしかたなかったか。
実は私、鳥越氏も、テレビに出ているときはあまり好きじゃなかったというか、ジャーナリストとしては立派だけど、第一印象として、好きなタイプじゃなかったんですね。
たぶん、その辺が、鳥越はイヤと言って小池氏に投票した人の心理につながるのかもしれません。
私は理屈が勝っている人間なので、第一印象や第六感があっても理屈を優先してしまうのですが、あとで思うと第一印象で決めるべきだったと思うことが多いです。もっと自分の感覚を信じたいと思います。

追記 2014年の都知事選で宇都宮氏を支持したのは間違いだったという左派のツイートが目につくようになった。やはり私の第一印象は正しかったようだ。

2016年8月1日月曜日

8月

都知事選は小池百合子氏が当選確実。しかもぶっちぎりらしい。
去年のうちに都民をやめておいてよかった。

鳥越氏の落選には宇都宮健児氏の件は大きな影響はなかったと思うけれど、宇都宮氏についての次の記事を読んだら、私のような政治素人が感じていたことそのままだったので驚いた。
http://tumblr.ken-nye.com/post/148241447088/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%AE%87%E9%83%BD%E5%AE%AE%E5%81%A5%E5%85%90%E3%81%A8%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E3%81%AE%E7%B5%82%E7%84%89
文春の記事は実は左翼の上智大教授(記事では私立大教授となっているが)の仕掛けたもので、宇都宮氏はこの人物と深い関係にあるらしい。
また、宇都宮氏は野党共闘に反対らしいというのもやはりそうだった。宇都宮氏を崇拝するカルトみたいになっている、というのも私が感じたとおりだった(実は前回の都知事選ですでにそう感じていた)。

それはともかく。
小池氏は23区では圧勝のようだ。
結局、都民というのは、お金持ちで、恵まれていて、テレビしか見ない人たち、っていったら、違う、という人もいるだろうけど、去年までの都民生活を思い出すと、やっぱりそうだよね、と思う。
現に、貧乏で、恵まれなくて、テレビを見ない私は都内に住み続けられなくて都外に出た。
テレビでは小池氏が極右で、非常に危険な思想やトンデモな政策しかない、ということは報道されず、ただイメージで、自民党をぶっ壊しそう、という期待感だけを煽るのだそうだ。
石原慎太郎もそういうふうに受けてたんだろう、と言われている(作家なので敬称略)。
正直、石原慎太郎がなんで何度も知事選に勝つのか理解できず、青島のあとは(青島も作家なので敬称略)都知事選はけっこう棄権してたな。
やっぱり、都民は困ってない人が多いんだろうと思う。
つか、23区は、かな?
今、23区内は貧乏な人は住めない。家や土地を持っていた人も、相続税が払えず、売ってよそへ移る。そこに新しく家が建ち、狭い木造3階建てで庭もないのが8000万円以上。金持ちしか買えない(大金持ちも買わないと思うが)。
文京区に30年くらい住んでいたのだけど、住み始めた頃は、「住み続けられる文京区に」というポスターが貼ってあった。が、いつしかそれがなくなり、住み続けるのは無理な文京区になっていたようだ。
そして9年前に一度、文京区から西東京市に移住し、また文京区に戻ってきたときのこと。
22年文京区に住んで、わずかな期間、そこを離れ、また戻ってきたのだが、区役所の対応がひどかった。
貧乏人は文京区に入ってくるな、という態度だったので驚いた。
窓口の若い女がさんざんこっちを侮辱した末に、転入届を受理したのだ。
年をとった人には入ってきてほしくない、というのは西東京市に転入したときにも感じたが、西東京市の職員はまだ気配りがあった。しかし、文京区の職員はあからさまだった。もっとも、文京区役所は先祖の代から文京区民の人に対してもひどい対応なのだそうで、昔から住んでいる人も怒っていたから、そういうところなのだろう。
今住んでいるところは高齢者の多い公団住宅なので、私なんか若い方だから、転入するときはまったく問題なかった。
やっぱり、東京都は、特に都心は、貧乏人や年寄りを入れたくないという姿勢がはっきりしているのだと、そのとき思った。
石原慎太郎も小池氏も、勝ち組の選ぶ都知事という印象が否めない。
都民は常に勝ち組の代表者を選ぶのだろう。舛添氏もある意味、勝ち組の代表だった(舛添の方が相当よかったのにね)。

2016年7月31日日曜日

花火とひまわり

7月30日は恒例の隅田川花火大会。今年は雨の場合、翌日が都知事選なので、花火は中止になるとのことでしたが、みごとないい天気。が、明日から雨らしい。
都心に住んでいたときは隅田川の花火は見ようと思えばいつでも見えるものでした。
現地に行くと帰りが大変だけど、上野公園のあたりや谷中霊園のあたりからそこそこ見えていたし、去年の7月まではマンションの屋上からビルの向こうに花火がちらほら見えていました。
が、都心を離れ、隅田川の花火はもう見れないかと思っていましたが(わざわざ近くへ行く気がしない)、ふと、電車で10分ほどのところに江戸川があり、そこからスカイツリーが見えることを思い出しました。
スカイツリーが見えるなら花火も見えるはず。
で、行ってきました。

江戸川の土手。海から20キロというのは、江戸川の河口からの川の距離でしょう。直線なら15キロくらいのはず。
ロープが張ってあるのは、来週の土曜日にここで花火大会があるので、場所取りさせないためです。場所取り開始時間というのがあるようで、その時間に大勢来るのだろうか。たぶん、ここはナイアガラが見えるのだと思います。花火大会はいろいろ行ったけど、ナイアガラは見たことがない。一度、上の方だけちらっと見えたことがあったくらいです。
地元の花火大会って、もしかして、生まれ育った川崎市以来かもしれない。来週どうしようかと迷っています。見たいけど、帰りが大変。
さて、これがスカイツリーです。手前の外環道が邪魔だ。


少し移動して、外環道の上の部分がまだできていないところへ。




しかし、花火って、意外に低いところで開くのですね。スカイツリーの展望台からだと見下ろす感じになるのでしょう。
ここからさらに先へ行けば外環道の下をくぐって向こうに行けるのですが(川は越えない)、その辺はとても寂しくて夜は怖い。花火もこんな感じで、しょぼいというか、たぶん、8時すぎないと派手にならないのだと思う。でも、このあたりも照明がないので、暗くなるとさすがに怖い。やむなく7時半すぎに退散。音は遠くの雲に反響して聞こえていました。

ここに来る前に、例のひまわり畑を見てきました。もうだいぶしおれているけれど、まだきれいな花もあります。