2012年12月31日月曜日

年内最後のプール

風邪と目の充血で2週間、プールに行けませんでしたが、大雨の12月30日、今年最後のプールへ行ってきました。
ところは夢の島体育館。駅から徒歩15分、道路も階段も川や滝のようで、しかも体育館の目の前の通路によけることのできない深い水溜りが! 体育館に入ったときは靴もジーンズもずぶぬれ。とりあえず、靴にティッシュを詰め込み、ジーンズは更衣室のドライヤーで乾かせばいいや、と思ってプールへ。
数年前から公営プールはコースの団体貸切をめいっぱい入れるようになってしまい、特にこの夢の島体育館はほとんどの時間、多くのコースが貸切になっているので、一般人は狭いところで何人もが泳ぐことになり、ふだんは行くこともなくなりましたが、年末年始はここしかやってないので、この時期だけは行きます。
ただ、さすがに30日とあって、貸切コースは多くても一般人は少なく、そこそこよく泳げました。7時になると団体はすべて帰ったので、全コース一般用になり、それをねらうように家族連れが入ってきました。予定表を見ると、正月も貸切コースが1日中びっしりですね。さすがに元旦と2日は少なめでしたが、それでも貸切が入っている。
最寄り駅の新木場はコミックマーケットの客やディズニーランドの客の乗換駅なので、年末は夜になってもけっこう混むのですが、さすがに大雨のせいか、去年の暮れよりはかなり人が少なかったです。カラコロを持った人は全然見当たらなかったなあ。
帰るころには雨もやみ、恒例の駅前のシャノアールで軽食を食べて帰りました。来年は巳年ということで、隣の辰巳駅ではお正月にイベントがあるようです。

2012年12月27日木曜日

Every cloud has a silver lining.

今年最後の試写を見に行っての帰り、六本木のウェンディーズに立ち寄って、ハンバーガーとチリを食べていたとき、若い女性たちが入ってきて、「あと1日だねえ」。
そうです。世間の皆様はまだ冬休みじゃない。私はもう冬休み。風邪だ、目の充血だ、とヒイヒイ言ってますが、世間様よりずっと楽しています(その分、収入悪いけど)。
もっとも、冬休みとはいっても、年明けの期末試験や来年度の授業の準備があり、完全に休みではありませんが。
そういえば、行きつけのプールも今日が今年最後だったはず。まだ目が赤いので、プールは無理。治ったら、年末年始にもやっているプールへ行こう。

というわけで、今日の試写は「世界にひとつのプレイブック」。
アカデミー賞にノミネートされた「ザ・ファイター」の監督の新作で、前作同様、いがみあっているけど強い絆で結ばれた家族が描かれています。原作があるそうだけど、まるで前作の続きのよう。今回もスポーツがからんでいて、舞台となるフィラデルフィアのアメフト・チーム、イーグルスが重要な要素に(アメフトシーンはほとんどないというか、全然ない?)。
主人公は妻の不倫相手をボコボコにして、躁鬱症と診断され、精神病院に入ったあと、退院してくるのだけど、妻には近づいてはならないという禁止令が出ている。でも、主人公は妻とよりを戻したくて未練たらたら。そんな彼が知り合ったのが、夫を亡くした若い未亡人。心に傷を持つ2人がけんかしながらしだいに仲良くなり、という話。
この映画、主人公は不倫相手をボコボコにして当然、仕事はクビ。その父親も失業中で、チーズステーキの店を始めるためにアメフトチームで賭けをしている。そして、主人公が知り合う女性も失業中と、失業中の人ばかりなのだが、彼らが住んでいるのはフィラデルフィアの郊外の中流の人たちが住む地域。こんなに失業ばかりで大丈夫なのかな、と思うけど、なぜか、あまり心配はしていない人たち(金があるのか?)。この辺が、まあ、甘いといえば甘いのですが、主人公役のブラッドリー・クーパー、ヒロイン役のジェニファー・ローレンス(役には若すぎるのだが、大人びた感じで出ています)、そしてなにより父親役のロバート・デ・ニーロがうまくて、話に乗せられてしまいます。最後もうまくいきすぎなんだけどね。
原題は"Silver Linings Playbook"で、silver liningsというのは"Every cloud has a silver lining"=どの雲にも銀の裏地がある、つまり、雲の後ろには必ず太陽があるということわざからですが(ジェニファー・ローレンスのヒロインが何度も"silver lining"と言っています)、これ、実は私の大好きなことわざです。
トロント映画祭で観客賞をとったとかで、アカデミー賞最有力と言われていますが、どうでしょうか(「スラムドッグ$ミリオネア」と「英国王のスピーチ」がトロントで観客賞を受賞)。個人的には「ザ・ファイター」に作品賞とってほしかったのですが、この映画は「ザ・ファイター」よりは落ちる感じがするけど(あくまで私の感じ)、対抗馬しだいでしょうか。
(今検索したら、「silver liningのliningは線を引くという意味です」なんて書いてある英語解説のサイトがあってびっくり。liningとは、服の裏地のことですよ。雲を布にたとえているのです。)

追記 そうそう、字幕で、タンパベイを「レイズ」と訳してたんだけど、「レイズ」はNFLじゃないよね、「バッカニアーズ」じゃなかったけ?と思ったら、やっぱりバッカニアーズでした。「レイズ」はMLBか。たぶん、もう気がついていて、直す予定だろうと思うけど。こういうのはわかる人は「タンパベイ」あるいは「タンパ」でわかるので、せりふどおり「タンパベイ」か「タンパ」にしとけばいいのだけど(バッカニアーズでは字数が多い)。わからない人はどう訳したってわからないです。

電気ひざ掛け

冬休みに入ったのをいいことに、次々更新中。
さて、冬の暖房は電気ストーブだけでがんばってきた私ですが、今年はネットで紹介されていた電機ひざ掛けを買ってみました。関西の某メーカーの製品で、値段が安いので大人気のようですが、ワタクシ的にはちと失敗、いや、大いに失敗だったかも。
アマゾンのカスタマーレビューでも、一部、不満が書かれていますが、その最大の難点は、
1 臭いがきつい。
2 繊維が抜ける。
2日間、使ってみたのですが、とにかく臭いがきつい。そして、細かい繊維が抜けて、静電気で舞うようで、のどがおかしくなった。
というわけで、3日目は電気でないひざ掛けにしました。確かに暖かくないけど、臭いと静電気で舞う繊維はやはりいやだ。一応、繊維防止に100均の布団袋に入れてみたのだけど、臭いとのどのおかしさは消えませんでした(ひざ掛けの繊維は舞わなくても、ほかのほこりなどが舞うようだ)。
あと、やっぱり、電磁波ですかね、私の苦手な。
今夜は寒いので、電気ストーブは800ワットにしていますが、これなら電気ひざ掛けはいりません。電気ストーブ400ワットと電気ひざ掛けで電気代節約と思ったのだけど、ほんとに寒くなるとこれではだめです。
ところで、このひざ掛けを知ったのは、ビジネス書で人気の某有名エッセイストのブログでしたが、よく考えてみたら、本を何冊も出している有名人がこんな安物を使うわけないのですよね。ブログには、「いつも使っています」と書いてますが、実際はこんなもの使ってないに違いない、アフィリエイトで儲ける手段なのだろう、と思いました。(人気エッセイストがアフィリエイトで小遣い稼ぐのだろうか、という疑問はあるが……でも、「自分はブログで月収20万」とか書いているビジネス系の人気ライターがいたので、有名人だとアフィリエイトでも相当稼げるのだろう。私は通販じゃなくて、店で現物を見て買ったので、アフィリエイトには協力してませんが。)

2012年12月26日水曜日

天使の分け前

目の充血が治らないので、プールは我慢していますが、映画は我慢していません。
で、今日はケン・ローチの新作「天使の分け前」。
例によって、イギリス・スコットランドの貧しい若者たちの話です。幼い頃から暴力が支配する世界で育ち、少年院にも入っていた経験のある若者が、親の代から犬猿の仲という相手とけんかして過剰に暴力をふるい、刑務所行きにはならなかったが、社会奉仕を義務付けられ、ある親方のところで働く、という物語。
若者には恋人がいて、子供が生まれる。真人間になろうと決意するも、就職もままならない。恋人の父親は若者と同じような境遇の出身で、今は金持ちになり、中流の地域に引っ越しているが、娘がつきあっているその若者の行く末がわかっているので、なんとか別れさせようとする。あるときは暴力を使い、あるときは金で別れさせようとする。そんな窮地に陥った若者を助けるのが親方。彼は同じように罪を犯して社会奉仕している若者たちをウィスキーの蒸留所の見学に連れていく。
ケン・ローチというと、イギリスの貧困や移民問題などを辛口で描く作家で、見ていてつらいものが多いのだが、この映画はコメディタッチで明るい。後半はウィスキーで起死回生をはかる若者たちの冒険になっていき、最後もすてきだ。「天使の分け前」とは、樽で熟成されるウィスキーは毎年2パーセントずつ蒸発していき、それは天使の分け前と呼ばれている、ということ。主人公はその天使の分け前を掠め取り、なんとか自分たちの生きる元手にしようとしている。そして、「天使の分け前」という言葉がなんともうれしい言葉として出てくる結末近くのシーン(これはネタバレなしで)。
イギリス映画にはケン・ローチやマイク・リーのような庶民や貧しい人々を主役にした名作を作る監督がいて、彼ら以外にもそういった良質の映画を作る監督が何人もいる。若者の失業者が100万人を超えたという国で、貧しい若者や子供を主人公にしたシビアな映画、あるいは心あたたまる映画が次々と生まれているのだが、こうした映画は公開当時は話題になっても、いつのまにかレンタル店の片隅に追いやられ、セルDVDの売り場ではめったに見ることもなくなる。DVD売り場で現代のイギリス事情を描く映画を探しても、上流中流の人々を描く文芸大作か、昔の名画くらいしかないのが残念だ。
それはともかく、この「天使の分け前」はほのぼのとして楽しい映画。ウィスキーが醸造されるスコットランドの風光明媚な場所も登場し、いつものイギリス貧困層の映画とは違う雰囲気もある。

ライフ・オブ・パイ

相変わらず風邪気味ですが、左目の充血がいっこうに治らず、それどころか右も赤くなってきました。プールで泳ぎすぎて充血したときは、翌日にはすっかり治っていたのですが、これは風邪が治るまで治らないのだろうか。とにかく、水泳は当分お預け。
そして、クリスマスの25日は「ライフ・オブ・パイ」の試写会。せっかく試写状いただいたのに、今日見ないともう行ける日がないかもしれない、でも、3Dか、目の調子が悪いのに3Dなんか見て大丈夫だろうか、と不安に思いつつ、一応、行ってみました。
3Dは何年か前にジム・キャリーの「クリスマス・キャロル」を見て以来です。あのときは90分くらいの短い映画なのに、ものすごく目が疲れた。3D用のメガネが重くてつらかった。ところが、今度の映画は2時間以上ある。しょうがない、つらくなったら目をつぶってしまおう、と思っていましたが…。

全然大丈夫でした!

まず、メガネが重くない。しかも、近眼用のメガネの上にしっかり固定されて、ずり落ちてこない。そして、「ライフ・オブ・パイ」の3Dは、飛び出してくるタイプではないのです。いかにも3Dだぞ、3Dだぞ、というところがない。気にしていないと3Dだということを忘れる(片目をつぶると3Dでなくなります)。でもやっぱり、2Dとは違う映像の美しさが感じられます。
これまでの3Dは、「アバター」を除くと、2Dで見ても、ああ、ここが飛び出してくるんだな、とわかるような映像のつくりになっていましたが、この映画はそういう感じではありません。インド人の少年がトラと漂流する話だけど、トラが飛び出してきても、3Dでトラが飛び出してくる感じはありません。そういうこれ見よがしなところがなく、逆に、静かな海の水面の広がりをあらわすようなシーンに3Dの不思議な美しさがあるというか。うーん、これは必見。
これまで3Dの映画はとことん避けていて、見たい映画は2Dの映画館へ行ったくらいでしたが、これは思いがけないすばらしい3D体験でした。
映画は世界中でヒット、絶賛されていて、確かに2時間7分、まったく飽きません。インドで動物園を経営する両親がアメリカに移住を決意、動物と家族で日本の船に乗り、太平洋を進む途中、船が難破。16歳のインド人の少年パイだけが救命ボートに乗れて助かりますが、そこへ逃げてきたトラが! というわけで、飢えと乾きと海の脅威に悩まされながら、少年がいかにしてトラに食われずに生き抜いていくか、というお話。まあ、とにかく映像がきれい。そして、少年とトラだけの海のシーンばかりなのに、少年がトラをかわしたり、ならしたりしながら生きていくエピソードの数々が生き生きとして面白いです。トラはCGですが、なんだか、猫スポットで会う猫と表情が似ていて、奇妙な気分になりました。
鏡のような海と、ラスト近くに少年がたどり着く島の描写がこの世のものとは思えないような(実際、この世にはありえない風景なのだが)幻想的な美しさです。
1つ苦言を言うとしたら、久しぶりに外国映画の中の感じの悪い日本人を見たことかな。船が日本の船だったということで、日本人が調査に来るのですが、この日本人が、あまり感じよくない描かれ方です。最近は日本人は感じ悪く描かれたり、あまりにも変だったりということが減っているのですが、この映画の日本人は頭が悪すぎで、非常に感じが悪い。これは原作者の感覚なのか、監督(台湾出身のアン・リー)の感覚なのか、知りたいところです。もっとも、主人公とその家族のインド人たちも、インド人から見たら変なのかもしれませんが。あ、あと、ジェラール・ドバルデューのフランス人コック(チョイ役)がものすごく感じ悪かったですね。そういう視点の映画なのかもしれないですね。