2013年2月20日水曜日

ショック2

なんだか最近、役者の顔を見てもすぐにピンと来ない、ということが多くて、え、この人があの映画に出てたの?と驚くことが多くなりました。あー、もー、年はとりたくない(年のせいじゃないかもしれないが)。
先月、ゆえあって、横浜のホテルに泊まった、という話はすでにしましたが、夜、ホテルの部屋の立派なアクオスであちこちのチャンネルを見ていたら、NHKでイギリスのドラマ「シャーロック」の第1回をやっていたのですね。「ピンク色の研究」、つまり、「緋色の研究」の現代版。
このドラマ、有名なシャーロック・ホームズを現代に置き換えたもので、主人公のシャーロックはパソコンやスマホを駆使するオタク。「ソーシャル・ネットワーク」のザッカーバーグみたいなオタクです。対するワトソンは、アルジェリア戦争、じゃなかった、アフガン戦争で負傷した軍医。戦争で心的傷害を受けた彼が、オタクで社会不適応者のシャーロックと同居することになり、こいつ、ゲイじゃないの、と思いつつ、一緒に事件を解決する、というお話。
実はこのドラマ、テレビ放送される前だったか、試写があったんですよ。でも、回数が少なかったのか、見に行かなかったのです。興味はあったんですが。
で、このドラマの肝は、やはり、ワトソンだねえ、と、横浜の深夜のホテルの部屋で、私は思った。
演じるマーティン・フリーマンが、いかにも腐女子好み、と、私には見えたのですが、ブロンドで、背丈は低くて、おとなしめなのだけど、なんともいえない色気を発散させているのです。ひたすらオタクで突っ張っているホームズに対し、静かだけれど、ホームズを超える存在感を発揮しています。
で、このワトソンのマーティン・フリーマンとか、ホームズのベネディクト・カンバーバッチとか、いったい、どういう俳優なの、と思って、調べてみて、びっくり。
まず、マーティン・フリーマンですが、なんと、「ホビット」の主役、ビルボ・バギンスだと。
うーん、「ホビット」は、正直、見る気のまったくない映画でした。あの短い原作を、長大な3部作にするってあたりから、もういいや、勝手にやってなさい、ピーター、の世界。「ホビット」3部作はスルー、と決めていたのだけど、フリーマンが主役か…。
そして、ホームズのベネディクト・カンバーバッチ。なんと、「つぐない」や「裏切りのサーカス」や「戦火の馬」に出てるじゃないの! 役名見れば、確かに記憶にありますが、同じ人だったのか!
そして、きわめつけが、レストレイド警部のルパート・グレイヴス。えええ、ルバート・グレイヴスだったの??? 気がつかなかったよ…。
忘れもしません、彼は、あの腐女子を熱狂させた「モーリス」の主役の1人。3番目の主役ですが。その後も「天使を踏むを恐れるところ」とか、「ダロウェイ夫人」とか、出ていたのだね。すっかり忘れてた。でも、レストレイド警部があの「モーリス」の森番だなんて、全然気がつきませんでした。ああ、「眺めのいい部屋」ではヘレナ・ボナム・カーターの弟役だったんだわ。
というわけで、年はとるもんじゃないっていうか、グレイヴスの場合は、あの若者が、年とりましたね。でも、健在なんだ、よかった。
というわけで、現在に追いついていなし、過去も忘れてるし、と、ショック、ショック、の「シャーロック」でした。「ピンク色の研究」のあとはDVDで見よう。