松戸市立博物館へ行ってきました。
入場料300円。
写真撮影OK、フラッシュも一部を除きOKでしたが、フラッシュは使わず撮影。なので、ややボケた写真になっています。
入るとすぐに旧石器時代の出土品や歴史資料、ミニチュアによる再現などで松戸市の歴史が紹介されています。
と、ここまではよくある博物館なのですが、ここの目玉は昭和35年に入居が始まった常盤平団地の実物大模型、だと最近知って、見に来たのでした。
19世紀以降の歴史紹介コーナーの最後に常盤平団地が登場。当時の建設の様子のビデオが映し出されています。
実物大っていったって、部屋を再現しているだけだろう、と思っていたら、なんと、2階まで再現している。見学できるのは1階のみ。
階段の両側に部屋があるタイプ。4年後に入居が始まった豊四季団地(のちに豊四季台団地に改名)に住んでいたので、この形式はなじみのあるものです。5段上がって1階、7段上がって踊り場、7段上がって2階、となります。
入口のドア。表札の隣の小窓は豊四季団地にはなかった。
ドアののぞき穴。なつかしい。
玄関の靴入れ。こことかキッチンの戸棚とか、閉まっているのを開けて中を見ることができますが、監視カメラがあるので動かしたり盗んだりしないように(私はいっさい触ってません)。
下駄があるけど、うちは下駄は置いてなかったなあ。
木製の風呂桶。これもなつかしい。トイレは洋式の水洗です。
2DKの南側の6畳間をリビングにしている。なつかしの黒電話。奥にステレオ。
しかし、ここをリビングにしてしまうと狭すぎると思うのだが。
白黒テレビ。明星ラーメン30円のCM。書棚にはハヤカワポケットミステリが。
ポケットミステリは現在までずっと健在なので、なくなってしまったSFのポケット版を置いてほしかった(もっとも、古本は相当高い値段になってしまいそう)。
テレビでは当時のニュースやCMを流しています。バヤリースのなつかしいCM。
ステレオの下にあるのは録音テープか? その隣は録音機? この部屋の住人はかなり裕福という設定のようで、1960年代初めで家電製品をかなりたくさん持っている。うちは1964年に団地に入居したときは家電はテレビとラジオしかなく、その後、しだいに冷蔵庫、洗濯機、電話、ステレオなどが増えていった感じ。当時は団地(公団住宅)でも電話がある家は少なかった。ましてや録音機なんて、ラジカセが出るまで私は知らなかったぞ。
公団住宅は収入が一定以上ないと入れないので、中流の人たちばかりだったが、公団についての本に書かれているようなお金持ちの住むところという感じでもなかったように思うのだが。
北側の4畳半。ベビーベッドがあるので赤ちゃんのいる若い夫婦が住んでいるという設定か。しかし、この部屋に3人寝るのって無理っぽくないか?
ちなみにうちは3Kで、ダイニングがなかったので、6畳間にちゃぶ台置いて食事してました。
電気掃除機と扇風機があるけど、6畳間にはスイカがあったので、夏という設定なのでしょう。ということは、季節により展示を変えるのか?
ミシンはリッカー。
ベランダから見たダイニングキッチン。左に冷蔵庫、右奥に電気釜とジューサー。家電がひととおりそろってますが、トースターが見当たらなかった気が?
DKに洗面台があるのがこの時期の団地の仕様のようです。うちの団地では浴室の前に洗濯機置き場があり、そこに洗面台があって、そこから洗濯機の水を入れてました。
上の棚も下の棚も開けると物が入っている。カレンダーは1962年のもの。
下の戸棚の中。
ガス台の下の戸棚。デパートの包み紙を敷いているのがリアルすぎ。
団地よりも置いてある小道具に感激してしまう。
ベランダの洗濯機。脱水機がなくて手でまわして絞るやつですね。
うちが買った洗濯機はすでに脱水機つきの二槽式でした。洗濯機置き場も室内だったし、数年での進化を感じます。
この展示模型ではベランダからこちらに降りてこられるようになってます。南側は3階の下の部分まで造られている。
2階のベランダにビールケースがあったりと、芸が細かい。
もう一度、北側へ。
バイクはスズキ。
こんなものまでリアルに作り込まれている。
博物館の外に竪穴式住居の復刻版が。時間によっては中にも入れるそう。