単館興行で大ヒットの低予算映画がシネコンで拡大興行、「カメラを止めるな」の再来、と話題の映画「侍タイムトリッパー」を、ミッドタウン日比谷の映画館で見てきた。
近隣のシネコンでもやっているのだが、どうもあまり客が入ってないみたいに見える。若者に受けそうな「カメ止め」と違い、時代劇の話だから客はシニアの男性中心じゃないのかな、だから「カメ止め」みたいなヒットにはならないのでは?と思ったけど、TOHOシネマズは日比谷と日本橋は木曜まで大きなスクリーンで上映。特に日比谷はお気に入りのプレミアムシアター。どうせ見るならここで。
猛暑の中、谷中に寄ってから行ったので、喉がカラカラ。マイルを使ってオレンジジュースをゲットし、中に入ります。さすが日比谷はけっこうな入りでしたが、やはりシニア男性が多いように見える。
同じ低予算映画とはいっても、「カメ止め」は俳優養成所の映画で、主役級は無名でもそれなりにキャリアのある人だったみたいだが、脇役がいかにも俳優の卵みたいな素人っぽさがあって、そこがかえってよかった。映像もあんまりプロっぽくないのが逆に新鮮。内容も、ゾンビものと家族愛で、若者や女性に受ける要素があった。それに対し、「侍~」は出演者が映画やテレビで脇役で活躍している人たちなので、演技が完全にプロ。映像のレベルも普通の娯楽映画と同じで、低予算の自主映画に見えない(東映京都撮影所とスタッフの協力があったらしい)。日比谷のプレミアムシアターは音の迫力も十分で、クライマックスの真剣勝負の音とかなかなかなもの。内容は時代劇賛歌と幕末への思い、そして男の友情と、時代劇ファンにはたまらないだろうけど、その分、客を選ぶ感じがする。
映画の撮影とその外の世界、というところは「カメ止め」と同じパターン。
全体によくできた映画で、楽しめるけれど、幕末の侍が現代に順応するのが速すぎるというか、カルチャーギャップみたいなのがあまり描かれていなかったのが少し残念だった。
女性の主要キャラが助監督と住職の妻だけ、というのも、「カメ止め」に比べて男性中心の古い世界に見えてしまう。新しい時代劇をめざすのではなく、古い時代劇が滅びていくことに哀愁を感じる映画なのだろう。
ここに来ると必ず行くのが屋上庭園。日比谷公園と皇居の周辺が見下ろせる。
前にはなかったテーブルやソファが設置されていた。
このソファに寝転がって、ビルの写真を撮りました。
そのあと、上野の松坂屋へ。中国に返還されるリーリーとシンシンの写真展が開催中。
行ってみて、え、これだけ?と思ったのだけど、急に決まったのでスペースがとれなかったのだろう。
3階の渡り廊下の写真は御徒町駅のホームからだと正面に見える。が、電車がひっきりなしに来るので、写真撮るのは大変そう。下からならばっちり。
上野駅。