2024年9月29日日曜日

リーシン最終観覧をあきらめ、「冒険者たち」に救われる

 28日は上野動物園のリーリー&シンシンの最終観覧日。前日の夜9時頃に眠くなり、横になって目が覚めたら12時。シャワーを浴びてまた寝ようとしたけど眠れない。リーシン最終観覧日は行かないことに決めていたけれど、今から準備して始発に乗れば5時50分に弁天門に並べる。さあ、どうしよう、と迷いに迷ったあげく、あきらめた。

3時間寝ているので徹夜ではない。5時50分に並べば11時くらいには見られるかもしれない。それでも5時間かそれ以上。その間、トイレはどうする? 前後の人に断ってトイレに行くのがルールだが、弁天門の近くにはトイレがない。不忍池の端まで行って戻って来るのだから時間がかかる。そして、トイレに行きたくなるのが1度だけとは限らない。実は私は午前中はトイレが少し不安定。

しかも、この日は夕方から「冒険者たち」を見る予定で、予約もしてある。3時間しか寝てなくて、5時間くらい並んで、そのあとも仮眠もとれずに映画に行くのか、うーむ、って感じになってしまったのだ。

確かに映画はまた別の日にも見られるけど、リーシンはもう日本では会えないし、中国へ行くのも私はほぼ不可能だから、万難を排していくべき、とも思ったが、今月11日に会いに行ってるし、そのとき、ちゃんと顔も見れたから、無理しなくてもいいのではないか、という気になっていった。

その9月11日、最後に撮ったリーリーとシンシンの写真。どちらも顔が見えないけれど、その前に顔はしっかり見ています。シャンシャンの最後が後ろ向きで寝ていて、顔がまったく見られなかったのに比べたらずっとよかった。



最終日は午後3時から抽選で当たった200人が見られることになっていて、となると、並んだ人は2時半には終了してないとまずいだろうから、ふだんより少ない人しか見られない。その上、並べる最終日だから早朝から大勢が並ぶので開園の9時半には並ぶ締切が来てしまうだろうと思っていたら、なんと、それより早い8時20分締切だった。タッチの差で間に合わなかった人もいたみたい。私は始発で行ける状況だったのに自分で行かないと決めたのだからまだあきらめがつく。

最後を抽選で当たった200人にする、というのはマスコミ対策で、最後の1人はシャンシャンのときのようにマスコミが選んだ人にして、その人のストーリーをマスコミが報道するんだろうと思っていた。そういう作為的なところがいやで、最後の日は行かないと決めていたのだ。もっとも、夜にニュースを見たら、最後の1人とか特に出てこなかったので、今回はそういうのではなく、当選した人は子ども同伴できるので、子どもが見るところを撮りたかったのかもしれない。パンダに長時間並ぶのは熱心なパンダファン(おもに中高年女性)で、一般の人や子どもは並べないから、子どもを撮りたかったんだろう。でも、前の晩の10時から並んだ人とか前面に出してるのはなんだかなあ。

それはともかく。

始発で行くのをやめたあと、遠くに電車の走る音を耳にしながらやけ酒飲んで寝たらぐっすりと眠れ、午後から中山競馬場へ行くことにした。

カラー表紙のレーシングプログラムは久しぶり。


中山競馬場は29日でいったんレース開催がなくなり、次は10月末から。29日はG1があるので入場料500円だから行かないので(それに混むし)、28日に行かないと当分レースが見られない。もともと、この日は中山競馬場に行き、それから柏のキネマ旬報シアターへ行って「冒険者たち」を見る予定だった。だから、最初の予定に戻ったのだ。

行ってすぐに7レースを見て、そのあと8レースのパドックを見たけれど、リーシンに行かなかった後悔があるせいか、どうも競馬に気持ちが集中できない。そこでウマジョスポットに入って少し気持ちを整える。無料のオレンジジュース。


9レースが始まる前に外へ出てレースを見たあと、10レースのパドックへ行き、気になった馬の馬券を買う。

この1番の馬が列を離れて真ん中の芝に入ってしまったのだが、この馬がその後もトラブルに。


10レースはスタンドから一番遠い向こう正面からのスタート。白い帽子のおじさんがトラックに乗って赤い旗を振ると、レース開始。拍手が起こります。



が、1番の馬がフライング。ドアが開いて出てしまった。



遠くには行かずにすぐ戻ってきたけれど、他の馬もいったん外に出てやり直し。1番は馬体検査。


馬体に異常はなく、もう一度、白い帽子のおじさんがトラックに乗ります。1番はドアが壊れたので外枠からのスタート。





やっぱり気持ちが競馬に集中できてなくて、どの馬が勝ったのかもよくわからず。馬券を買った馬がかすりもしなかったのだけはわかった。

11レースの前に競馬場を出ないと映画に間に合わないので、そこで切り上げて柏のキネマ旬報シアターへ。アラン・ドロン追悼特集の「冒険者たち」を見ます。


キネ旬シアターは去年の暮れに行ったきりだった。9か月ぶりなので、中も少し変わっていた。手作りの装飾とかがなくなり、閲覧用の古いプログラムもなくなっていた。図書コーナーの本も減ったような気がする。


私の本があります。


アラン・ドロンの映画で1本選ぶとしたら、私は「冒険者たち」を選びます。ロベール・アンリコのこの映画と「ラムの大通り」は大好きな映画。

「冒険者たち」は若い頃に見たきりだったけれど、今見ると、細部までしっかりと行き届いた人間描写、その象徴性がよくわかる。最後はやっぱり泣けた。寝不足ではない、よいコンディションで見られてほんとうによかった(リーシン最終観覧あきらめてよかったんだ、と思えた)。この映画については、あとで詳しく書きます。