上はうちのマンションの屋上から見えるスカイツリーです。ズームしてますので、肉眼だともっと小さいです。プライバシーの関係で、周囲の建物が写らないようにしているのですが、ここに決めて、引越前に屋上に上がったとき、スカイツリーが見えたので、こりゃ、今年は隅田川の花火大会がここから見えるかな、と大期待。
しかし、残念ながら、2つの会場のうち1つの方は、某大学の建物(たぶん)のせいでほとんど見えず。煙とそれを照らす光と、たまに花火の上の方がちょっと見える程度。
もう1つの会場の方は、ちょうど上の写真の一番左のあたりによく見えました。高いところまで上がる花火は全体が見えました。が、この建物の屋上にある柵などのせいで、美しくは見えない。低層マンションなので、これが限界でした。やっぱり上野公園の方がよく見えるわ。距離も上野よりは遠いので、花火もその分、小さい。
それでも、近くの高層マンションあたりからは「たまや~」とか、歓声が。高層ならよく見えたのでしょう。
今年はマスコミの人がスカイツリーの展望台から見たようです。こちらから見ると、スカイツリーが花火の煙に包まれて、なかなかに幻想的でしたが、確かに展望台からだと正面に見えるのだな、というのはよくわかります。
花火の映像は、youtubeにいくつか上がっています。スカイツリーと花火を映すヘリからの映像も。
2011年8月28日日曜日
2011年8月27日土曜日
アベック台風は死語ではなかった
昨日は半蔵門の試写室に出かけましたが、駅を出ようとすると、出入り口にものすごい人。なにかと思ったら、土砂降りの雨だった。しかし、やむのを待っていたら試写に遅れる。傘をさして出て行こうとすると、「こりゃ傘さしてもだめだ」の声。なんのこれしき、と、歩くこと5分。ズボンはびしょぬれ。防水の靴でなかったので、中までびしょびしょ。試写室にたどり着いて無事、アラン・レネの新作「風にそよぐ草」を見ることができましたが、実は私が試写室にたどり着いたあと、もっとすごい雨になったことが判明。前が見えないくらいの豪雨だったそうで、電車や飛行機にも影響が出た模様です。
御年89歳のレネの新作は、フランス文学の映画化だそうで、初老の男女の奇妙な関係を描くもの。最初は初老の男がストーカーのように女につきまとうのだが、やがて恋に。とはいっても、普通の恋愛映画ではなく、最後の最後まで奇妙なままで終わります。ラスト、唐突に現れた幼い少女が、「猫になったら猫のエサ食べられる?」と母親に聞く。意味不明。でも面白い。
レネといえば、やはり、「二十四時間の情事」や「去年マリエンバートで」の名匠ですが、最近は「二十四時間の情事」ではなく原題の「ヒロシマモナムール」というのか。なんか雰囲気ぶち壊しな感じがするのだが。ただ、今の若い人には「情事」という言葉はピンと来ないでしょうね。インテリ女性がストーカーになる「危険な情事」が1980年代で、あのあたりが「情事」という言葉が生きていた限界かもしれません。グレアム・グリーンの「情事の終わり」が映画化されたとき、邦題は「ことの終わり」になりました。やはり「情事」は限界だったか。
「昼下りの情事」とか、「情事」という言葉のつく映画題名は多く、かつてはあやうい恋愛の代名詞のようでしたが、今はイミフかもしらん。
「情事」というのは、不倫とは限らないわけですが、いきずりの恋みたいな、どこかあやうい感じがある。普通に恋愛して、という感じではない。その辺の雰囲気がかつては受けたのでしょう。
「二十四時間の情事」はフランス人の女と日本人の男が広島で24時間すごすという話で、この2人はいきずりの恋だから情事とつけたのかな。「情事」は古いとしても、「ヒロシマモナムール」も味もそっけもない邦題だね。やはり、「ヒロシマ、わが愛」くらいにしてほしい。それでも古いのかな? モナムールとやられると、「マックス・モン・アムール」とかいうシャーロット・ランプリングがチンパンジーに恋する映画を思い出してしまうよ。
そういえば、今、台風がアベックで日本に近づいているのですが、アベックも死語。しかし、カップルとアベックは微妙に意味が違うんじゃ、と思うのは私だけだろうか。アベック台風というのは、私の子供の頃には言いましたが、カップル台風とは言わないだろう。
アベックはフランス語の「一緒に」という意味の言葉から来ていて、人前で一緒にいるのがアベック。カップルは愛情によりパートナーになっている男女または同性の2人のことで、一緒にいなくてもカップルというでしょう(たまたま一緒にいる2人のこともカップルといいますが)。アベックの方が、情事と同じように、ちょっと色っぽい感じがありますね。カップルは単にカップルなだけ。
追記 今、アベック台風でググってみたら、かなりたくさん出てきました。アベック台風は死語ではなかった、ということで、記事のタイトルも変更。
というわけで、以下は今週前半の猫写真。すでに6時過ぎで、薄暗い。
にらみあい。
このあと、シャム猫が出てきたが、もう光がない。
以下は別の日に上野公園で。完全に夜です。
ここの猫も世話をしている人たちがいるようで、わりと人間になれています。
御年89歳のレネの新作は、フランス文学の映画化だそうで、初老の男女の奇妙な関係を描くもの。最初は初老の男がストーカーのように女につきまとうのだが、やがて恋に。とはいっても、普通の恋愛映画ではなく、最後の最後まで奇妙なままで終わります。ラスト、唐突に現れた幼い少女が、「猫になったら猫のエサ食べられる?」と母親に聞く。意味不明。でも面白い。
レネといえば、やはり、「二十四時間の情事」や「去年マリエンバートで」の名匠ですが、最近は「二十四時間の情事」ではなく原題の「ヒロシマモナムール」というのか。なんか雰囲気ぶち壊しな感じがするのだが。ただ、今の若い人には「情事」という言葉はピンと来ないでしょうね。インテリ女性がストーカーになる「危険な情事」が1980年代で、あのあたりが「情事」という言葉が生きていた限界かもしれません。グレアム・グリーンの「情事の終わり」が映画化されたとき、邦題は「ことの終わり」になりました。やはり「情事」は限界だったか。
「昼下りの情事」とか、「情事」という言葉のつく映画題名は多く、かつてはあやうい恋愛の代名詞のようでしたが、今はイミフかもしらん。
「情事」というのは、不倫とは限らないわけですが、いきずりの恋みたいな、どこかあやうい感じがある。普通に恋愛して、という感じではない。その辺の雰囲気がかつては受けたのでしょう。
「二十四時間の情事」はフランス人の女と日本人の男が広島で24時間すごすという話で、この2人はいきずりの恋だから情事とつけたのかな。「情事」は古いとしても、「ヒロシマモナムール」も味もそっけもない邦題だね。やはり、「ヒロシマ、わが愛」くらいにしてほしい。それでも古いのかな? モナムールとやられると、「マックス・モン・アムール」とかいうシャーロット・ランプリングがチンパンジーに恋する映画を思い出してしまうよ。
そういえば、今、台風がアベックで日本に近づいているのですが、アベックも死語。しかし、カップルとアベックは微妙に意味が違うんじゃ、と思うのは私だけだろうか。アベック台風というのは、私の子供の頃には言いましたが、カップル台風とは言わないだろう。
アベックはフランス語の「一緒に」という意味の言葉から来ていて、人前で一緒にいるのがアベック。カップルは愛情によりパートナーになっている男女または同性の2人のことで、一緒にいなくてもカップルというでしょう(たまたま一緒にいる2人のこともカップルといいますが)。アベックの方が、情事と同じように、ちょっと色っぽい感じがありますね。カップルは単にカップルなだけ。
追記 今、アベック台風でググってみたら、かなりたくさん出てきました。アベック台風は死語ではなかった、ということで、記事のタイトルも変更。
というわけで、以下は今週前半の猫写真。すでに6時過ぎで、薄暗い。
にらみあい。
このあと、シャム猫が出てきたが、もう光がない。
以下は別の日に上野公園で。完全に夜です。
ここの猫も世話をしている人たちがいるようで、わりと人間になれています。
2011年8月26日金曜日
HSBCからファーストナイアガラへ
セイバーズの本拠地のアリーナ名が、HSBCアリーナからファーストナイアガラ・センターにかわるそうです。ファーストナイアガラというのは、バッファローの放送がネットで見れていたとき、しょっちゅうCMやってたんで、耳ダコというか、英語では「ナイアガラ」じゃなくて「ナイアグラ」と発音し、アにアクセントが来るんですね。
さて、長いこと、アリーナ名だったHSBCは英国の大手銀行ということで、確か、日本でも支店を見たような記憶があります。ま、世界的に有名な銀行だったんですが、ここが不況のせいで、米国にある支店の半数近くをバッファローを拠点とするファーストナイアガラ・ファイナンシャルグループに譲渡したのだそうです。以下、その記事を日本語にして説明しているブログ記事。
http://blog.livedoor.jp/stellaford/archives/52001085.html
つまり、HSBCが支店をファーストナイガラに譲渡したことと、今回のアリーナ名変更は密接に結びついているというわけですね。
そんなわけで、今季からファーストナイアガラ・センターにかわったアリーナですが、あの「ブルース・オールマイティ」の中で、レポーターが「HSBCアリーナ」と言っているシーンがあったのをなつかしく思い出します。
その「ブルース・オールマイティ」、セイバーズの試合のシーンが多数撮影されたのに、完成した映画ではほとんど使われなかったのだそうですが、その撮影で使われたセイバーズのジャージがネットで売り出されていたそうです。選手名はすべて架空なので、買った人の中には映画で使われたジャージだとは気づかず、名前と背番号をはがしてしまった人もいたそうです。
このジャージ、映画会社ユニバーサルの文字が入っているそうですが、試合用のオーセンティック・ジャージで(つまり、レプリカじゃない)、実際に選手に扮した人が着用したゲーム・ユーズドでもあるわけで、考えようによっては貴重品。むむむ、ほしかったぞ。
この映画で使われたジャージは例の山羊の頭と言われたロゴマークのある黒と赤と白と灰色のものです。当時はこれがセイバーズのジャージだったのですが、その後、リスみたいなマークのものになり、現在はオリジナルに近いジャージに戻っています。あの山羊の頭のレッド・アンド・ブラックのジャージもいまやなつかしい。私も黒基調のを1枚持っています。
セイバーズは去った選手もいれば新しく入ってきた選手もいて、また顔ぶれがかわっていますが、それとは別に、3シーズン、チームのリーダーとして活躍したクリス・ドゥルーリーが引退したのが大きな話題。結局、移籍したレンジャーズでは活躍できず、バイアウトされた上、引退と、寂しい限りですが、ヨーロッパへ行くなどの選択をせずにいさぎよくホッケー界を引退というのも彼らしいのかも。
さて、長いこと、アリーナ名だったHSBCは英国の大手銀行ということで、確か、日本でも支店を見たような記憶があります。ま、世界的に有名な銀行だったんですが、ここが不況のせいで、米国にある支店の半数近くをバッファローを拠点とするファーストナイアガラ・ファイナンシャルグループに譲渡したのだそうです。以下、その記事を日本語にして説明しているブログ記事。
http://blog.livedoor.jp/stellaford/archives/52001085.html
つまり、HSBCが支店をファーストナイガラに譲渡したことと、今回のアリーナ名変更は密接に結びついているというわけですね。
そんなわけで、今季からファーストナイアガラ・センターにかわったアリーナですが、あの「ブルース・オールマイティ」の中で、レポーターが「HSBCアリーナ」と言っているシーンがあったのをなつかしく思い出します。
その「ブルース・オールマイティ」、セイバーズの試合のシーンが多数撮影されたのに、完成した映画ではほとんど使われなかったのだそうですが、その撮影で使われたセイバーズのジャージがネットで売り出されていたそうです。選手名はすべて架空なので、買った人の中には映画で使われたジャージだとは気づかず、名前と背番号をはがしてしまった人もいたそうです。
このジャージ、映画会社ユニバーサルの文字が入っているそうですが、試合用のオーセンティック・ジャージで(つまり、レプリカじゃない)、実際に選手に扮した人が着用したゲーム・ユーズドでもあるわけで、考えようによっては貴重品。むむむ、ほしかったぞ。
この映画で使われたジャージは例の山羊の頭と言われたロゴマークのある黒と赤と白と灰色のものです。当時はこれがセイバーズのジャージだったのですが、その後、リスみたいなマークのものになり、現在はオリジナルに近いジャージに戻っています。あの山羊の頭のレッド・アンド・ブラックのジャージもいまやなつかしい。私も黒基調のを1枚持っています。
セイバーズは去った選手もいれば新しく入ってきた選手もいて、また顔ぶれがかわっていますが、それとは別に、3シーズン、チームのリーダーとして活躍したクリス・ドゥルーリーが引退したのが大きな話題。結局、移籍したレンジャーズでは活躍できず、バイアウトされた上、引退と、寂しい限りですが、ヨーロッパへ行くなどの選択をせずにいさぎよくホッケー界を引退というのも彼らしいのかも。
2011年8月23日火曜日
映画評リスト2010,10-2011,08
2010年10月から2011年8月までのこのブログ内の映画評および映画関連記事のリストです。
ご覧になりたい方は、右サイドの年月のところをクリックすると、その月の記事のタイトル一覧が出ますので、そこで下の赤字の記事タイトルを探してください。
2010年10月
映画的近況
「白いリボン」、「クリスマス・ストーリー」、「義兄弟」、「ウッドストックがやってくる!」
短評集です。
近況
「アイガー北壁」、「ヤコブへの手紙」、北村薫「ベッキーさん」三部作について
短評集です。
ミスリーディングな映画評
「玄牝」について。
2010年11月
試写の帰りに本を買う
「ベッキーさん」三部作について(その2)
ヴァンサン・ランドンは超法規的男が似合う
「君を想って海をゆく」について。
試写2本立て@六本木
「ウォール・ストリート」、「冷たい熱帯魚」について。
アンチクライスト、エリックを探して、幸せの雨傘
上の3つの映画についての短評集です。
2010年12月
わたしを離さないでA Movie
映画「わたしを離さないで」について。
英国王のスピーチ
「英国王のスピーチ」について。
今日のスカイツリーと猫、英国王のスピーチ補足
上の記事への補足。
2011年1月
予定変更&モーツアルトの姉の映画
「ナンネル・モーツアルト 哀しみの旅路」について。
ディケンズと、ラフマニノフと
「ヒアアフター」について。
ブラック・スワン
「ブラック・スワン」について。
2011年3月
ネタバレした方がいい映画
「ぼくのエリ、200歳の少女」について。
リメイク「モールス」については、2011年6月の久しぶりの試写室をどうぞ。
2011年5月
マーティ
「マーティ」について。
一枚のハガキ
「一枚のハガキ」について。
母親の罪と母殺し
「告白」について。
2011年6月
ブレードランナーの記憶
「ブレードランナー」についての思い出話。
久しぶりの試写室
「モールス」、「ヒマラヤ 運命の山」について。
だからどうした?
「ソーシャルネットワーク」について。
2011年8月
ツリー・オブ・ライフ(ネタバレあり)
「ツリー・オブ・ライフ」について。
未来を生きる君たちへ(ネタバレ大あり)
「未来を生きる君たちへ」について。
「ツリー・オブ・ライフ」補足
「ツリー・オブ・ライフ」についての補足、「シン・レッド・ライン」との関係で。
恋の罪
「恋の罪」について。
ご覧になりたい方は、右サイドの年月のところをクリックすると、その月の記事のタイトル一覧が出ますので、そこで下の赤字の記事タイトルを探してください。
2010年10月
映画的近況
「白いリボン」、「クリスマス・ストーリー」、「義兄弟」、「ウッドストックがやってくる!」
短評集です。
近況
「アイガー北壁」、「ヤコブへの手紙」、北村薫「ベッキーさん」三部作について
短評集です。
ミスリーディングな映画評
「玄牝」について。
2010年11月
試写の帰りに本を買う
「ベッキーさん」三部作について(その2)
ヴァンサン・ランドンは超法規的男が似合う
「君を想って海をゆく」について。
試写2本立て@六本木
「ウォール・ストリート」、「冷たい熱帯魚」について。
アンチクライスト、エリックを探して、幸せの雨傘
上の3つの映画についての短評集です。
2010年12月
わたしを離さないでA Movie
映画「わたしを離さないで」について。
英国王のスピーチ
「英国王のスピーチ」について。
今日のスカイツリーと猫、英国王のスピーチ補足
上の記事への補足。
2011年1月
予定変更&モーツアルトの姉の映画
「ナンネル・モーツアルト 哀しみの旅路」について。
ディケンズと、ラフマニノフと
「ヒアアフター」について。
ブラック・スワン
「ブラック・スワン」について。
2011年3月
ネタバレした方がいい映画
「ぼくのエリ、200歳の少女」について。
リメイク「モールス」については、2011年6月の久しぶりの試写室をどうぞ。
2011年5月
マーティ
「マーティ」について。
一枚のハガキ
「一枚のハガキ」について。
母親の罪と母殺し
「告白」について。
2011年6月
ブレードランナーの記憶
「ブレードランナー」についての思い出話。
久しぶりの試写室
「モールス」、「ヒマラヤ 運命の山」について。
だからどうした?
「ソーシャルネットワーク」について。
2011年8月
ツリー・オブ・ライフ(ネタバレあり)
「ツリー・オブ・ライフ」について。
未来を生きる君たちへ(ネタバレ大あり)
「未来を生きる君たちへ」について。
「ツリー・オブ・ライフ」補足
「ツリー・オブ・ライフ」についての補足、「シン・レッド・ライン」との関係で。
恋の罪
「恋の罪」について。
恋の罪
1990年代、渋谷の円山町で起こった東電OL殺人事件。原発事故で最近また注目された事件ですが、これをヒントにした映画「恋の罪」。「冷たい熱帯魚」が面白かった園子温監督の作品で、試写会場はその渋谷の円山町にある映画美学校の試写室。道玄坂の方から行ったもんだから、もろ、ラブホテル街を通っていく形になりましたよ。まあ、昼間ですから、健康的な雰囲気でしたけど。
で、映画はねえ、「冷たい熱帯魚」はほんとに、ほんとに面白くて、好きだったんですけどね、これはだめでした。
要するに、これって、レディスコミックのネタにすぎないんですよ。
人気作家を夫に持つ貞淑な若妻が、気晴らしにスーパーでバイトを始めたら、そこへモデルのスカウトが現れ、行ってみたらAVだった。でも、夫との関係に欲求不満な若妻は、ノリノリに……。
昼間は一流大学の助教授の女性が、夜は円山町で売春婦になる。エリート女性の2つの顔。
そして、円山町で起こった殺人事件を調べる女性刑事。夫もいれば子供もいる彼女は、自分を奴隷のように扱う男との不倫に溺れている……。
全部、どこかで聞いたことのあるネタ。レディスコミックの雑誌では、読者からネタを募集したりもするのですが、こういうネタ、いくらでもありそう。
もちろん、処理の仕方はレディコミではないわけです。レディコミはあくまで女性のポルノ。女性がエロティックな幻想にひたるのが目的で、女性が快感を感じるような方向ですべてが描かれているのですが、この映画はレディコミじゃないので、女性がうっとりするような方向には行かない。当然ですが。
で、それでは、どういう方向に行っているかというと、これがどうも、中途半端で燃焼不足で、ちっとも面白くならないのです。
売春婦になることで自分を解放するとか、たどりつけないカフカの城とか、言葉についての詩とか、言葉ばかりが空回りしていて、女たちの実体が見えてこない。言葉には肉体があると助教授は言うけれど、女は言葉以前に女という存在があって、その女という存在は、決して男の理屈では理解できないものなのに、男の理屈=言葉で解き明かそうとしている、そういう感じを強く受けてしまいます。
脇役の男たちも、「冷たい熱帯魚」みたいにもっとワルだったり、エキセントリックだったり、情けなかったりすれば面白いのですが、こっちもなんだか。
3人の女優さんたちは健闘しています。すばらしいです。もう1人、助教授の母に扮するベテラン女優がまたすばらしいです。でも、彼女たちのこれだけの存在感をもってしても、結局は、売春で自分を解放する女とか、本当の自分を発見する女とか、そういう紋切り型の女しか描けていない。
また、売春を描くとき、そこにはどうしても社会の問題、男性の問題、そしてフェミニズムが出てくる。そこを切り捨てて、女性だけの話にはできない。何不自由ない主婦やエリート女性が売春に走る背景には、やはり、彼女たちやその家庭だけでなく、社会の問題がある。東電OLは父親も東電の社員だったというが、この映画でも、助教授の女性は父親が同じ大学の教授だったということになっている。女性が出世するには、彼女の能力だけではだめで、必ず、父親の存在とか、別の条件とか、男性だったらそこまで七光りやら何やら必要ないのに、女性は必要になる。そういう、一見、女性が活躍しているように見えて、まだまだ女性は1人の人間として認めてもらいにくい。そういう背景が、3人のヒロインの背後にも必ずあるはずなのだ。女性刑事だって、警察では女性で苦労することがきっとある。そういう部分を切って、女のエロスだけ描くのだったら、それは男性向けポルノと同じでは、と思ってしまう(少なくとも、女性を満足させるレディコミにはなっていないのだから)。
と、私にしては妙にフェミニズムがかった批判をしてしまったけれど、映画自体は面白い部分もある。殺されたのは誰か、殺したのは誰か、という、ミステリーの部分の謎解きが最後に出てきて、この辺は面白い(ネタバレなしね)。見て損な映画ではない。
最後に、タイトルを検索にかけたら、水野美紀のフルヌードの話題ばっかり出てきた。なるほど、そういう話題の映画だったのか。水野美紀だけでなく、冨樫真と神楽坂恵もフルヌードですよ、お楽しみに。神楽坂恵は「冷たい熱帯魚」に続く主演で、前作ではバストばかり見てましたが(!)、今回は話が進むにつれて顔がどんどん変わっていくので、その演技が見ものです。
で、映画はねえ、「冷たい熱帯魚」はほんとに、ほんとに面白くて、好きだったんですけどね、これはだめでした。
要するに、これって、レディスコミックのネタにすぎないんですよ。
人気作家を夫に持つ貞淑な若妻が、気晴らしにスーパーでバイトを始めたら、そこへモデルのスカウトが現れ、行ってみたらAVだった。でも、夫との関係に欲求不満な若妻は、ノリノリに……。
昼間は一流大学の助教授の女性が、夜は円山町で売春婦になる。エリート女性の2つの顔。
そして、円山町で起こった殺人事件を調べる女性刑事。夫もいれば子供もいる彼女は、自分を奴隷のように扱う男との不倫に溺れている……。
全部、どこかで聞いたことのあるネタ。レディスコミックの雑誌では、読者からネタを募集したりもするのですが、こういうネタ、いくらでもありそう。
もちろん、処理の仕方はレディコミではないわけです。レディコミはあくまで女性のポルノ。女性がエロティックな幻想にひたるのが目的で、女性が快感を感じるような方向ですべてが描かれているのですが、この映画はレディコミじゃないので、女性がうっとりするような方向には行かない。当然ですが。
で、それでは、どういう方向に行っているかというと、これがどうも、中途半端で燃焼不足で、ちっとも面白くならないのです。
売春婦になることで自分を解放するとか、たどりつけないカフカの城とか、言葉についての詩とか、言葉ばかりが空回りしていて、女たちの実体が見えてこない。言葉には肉体があると助教授は言うけれど、女は言葉以前に女という存在があって、その女という存在は、決して男の理屈では理解できないものなのに、男の理屈=言葉で解き明かそうとしている、そういう感じを強く受けてしまいます。
脇役の男たちも、「冷たい熱帯魚」みたいにもっとワルだったり、エキセントリックだったり、情けなかったりすれば面白いのですが、こっちもなんだか。
3人の女優さんたちは健闘しています。すばらしいです。もう1人、助教授の母に扮するベテラン女優がまたすばらしいです。でも、彼女たちのこれだけの存在感をもってしても、結局は、売春で自分を解放する女とか、本当の自分を発見する女とか、そういう紋切り型の女しか描けていない。
また、売春を描くとき、そこにはどうしても社会の問題、男性の問題、そしてフェミニズムが出てくる。そこを切り捨てて、女性だけの話にはできない。何不自由ない主婦やエリート女性が売春に走る背景には、やはり、彼女たちやその家庭だけでなく、社会の問題がある。東電OLは父親も東電の社員だったというが、この映画でも、助教授の女性は父親が同じ大学の教授だったということになっている。女性が出世するには、彼女の能力だけではだめで、必ず、父親の存在とか、別の条件とか、男性だったらそこまで七光りやら何やら必要ないのに、女性は必要になる。そういう、一見、女性が活躍しているように見えて、まだまだ女性は1人の人間として認めてもらいにくい。そういう背景が、3人のヒロインの背後にも必ずあるはずなのだ。女性刑事だって、警察では女性で苦労することがきっとある。そういう部分を切って、女のエロスだけ描くのだったら、それは男性向けポルノと同じでは、と思ってしまう(少なくとも、女性を満足させるレディコミにはなっていないのだから)。
と、私にしては妙にフェミニズムがかった批判をしてしまったけれど、映画自体は面白い部分もある。殺されたのは誰か、殺したのは誰か、という、ミステリーの部分の謎解きが最後に出てきて、この辺は面白い(ネタバレなしね)。見て損な映画ではない。
最後に、タイトルを検索にかけたら、水野美紀のフルヌードの話題ばっかり出てきた。なるほど、そういう話題の映画だったのか。水野美紀だけでなく、冨樫真と神楽坂恵もフルヌードですよ、お楽しみに。神楽坂恵は「冷たい熱帯魚」に続く主演で、前作ではバストばかり見てましたが(!)、今回は話が進むにつれて顔がどんどん変わっていくので、その演技が見ものです。
登録:
投稿 (Atom)





