7月末に夏休みに入り、それまでの鬱憤を晴らすかのように試写を見たり、名画座に行ったり、DVDをレンタルしたりしている映画三昧の日々。ほんとは論文を書くはずじゃなかったのか? だが、なぜか、今年に限って、これまで論文の募集をしていた大学が募集の案内をしてこないのだ。なので、論文やめて、とにかく映画を見ることにして、約1ヶ月。忙しい時期なら避ける映画も積極的に見ています。
で、火曜日はその、忙しい時期ならパスしたかもしれない試写の2本立て。
「ウォーム・ボディーズ」はゾンビの少年と人間の少女が恋をするラブストーリー。最近はゾンビとか全然だめで、こういうのは普通はパスなのだが、RottenTomatoesの評価がばかにいい。81パーセントフレッシュ、とか出ている。例のカナダのおバカなホッケー映画「俺たち喧嘩スケーター」が、なんと、ここでは82パーセントフレッシュなのだ。アメリカって、コメディに甘いのか? で、このゾンビ映画ももしかしてティーンが主役のコメディ?と思って見に行った。
が、残念ながら、コメディじゃなくて、ジュブナイル・ラブストーリーというか、そういう感じ。こういうのがRottenTomatoesで高評価なのか。うーん、日本じゃ全然受けてないようで、試写室あまり混んでいませんでした。私としても、「俺たち喧嘩スケーター」の方がずっといいよ(単なる趣味の違いですが。「ウォーム・ボディーズ」も後半はほのぼのとしてよいよ)。
そして、そのあとは、「スティーブ・ジョブズ」の試写会。六本木のシネコンで、試写状には座席指定のことは書いてなかったので、座席指定ではないのかと思って見に行ったら、座席指定だった(がっくし)。
映画館での試写の場合、座席指定だと、私のような者は非常に見にくいスクリーンの目の前になってしまうので、座席指定の試写会には行かないようにしていたのです。
まあ、受付してから座席指定だとわかっても帰るわけにはいかないので、一応、とっても見づらい席で見てきました。
この映画、RottenTomatoesではなんか、26パーセントフレッシュとか、あまりにもひどい評価でした。なので、座席指定だったらわざわざ見に行かなかったわ、な映画なのですが、見たあと、とんでもないことが。
なんと、この映画、ジェームズ・ウッズが出ているのです!
なのに、私は全然気づかず(長年の彼のファンなのに)、エンドクレジットで初めて知った。
何の役だったのか全然わからず、帰ってからネットで調べ、映画の最初の方、大学に入ってすぐに退学してしまったジョブズに声をかける大学教授の役だった。
写真見たら、確かにウッズでした。なんでわからなかったんだろう。でも、彼も年取って、雰囲気だいぶ変わったのだな。
映画はまあ、別に映画で見なくてもわかるような内容で、あちらの評判悪いのわかりますが、ジョブズ役のアシュトン・カッチャーは好演しています。ジョブズのこと、あまり知らない人にはいいのではないかな。特に、就職がうまくいかないから起業、とか、ノマド、とか夢見てる人に、起業ってこのくらい才覚がないとだめなんだよ、ってことをわからすのにはいいと思います。また、ビジネスのきびしさ、冷酷さもよくわかります。