久しぶりに近所のツタヤにレンタルに行ったら、なんと、入口に、来月閉店します、の貼り紙。
うそ、と思ったけど、売り場にも同じ貼り紙があった。
7月に来たときはそんなことまったく出てなかったし、今日だって、別に閉店間近の店とは思えず、いつもと同じ雰囲気でしたが。
この店がなくなると、もう、歩いて行ける範囲にレンタル店が1軒もなくなってしまうのです。
それどころか、うちの区にはツタヤが1軒もなくなるという事態に。
困った。某大学でやってる英米文学の講義の内容を変えなければならないというほどの事態です。
この店はとにかく品揃えがよく、ここに勝るツタヤといえば、元祖・渋谷と、あとは上野公園のそばかな。上野公園のそばとはかなりいい勝負の店、といえば、かなりの品揃えであるとわかると思いますが(あ、上野公園のそばの店を知らないとわかりませんね)、アート系の映画もたいていあるし、新作はたくさん入るので、発売直後でも借りられないことはめったにありません。旧作も2本くらい入っていたりする。店も4階のうち3階までがツタヤという広さ。
なんで閉店なんでしょうね。確かに店舗面積の広さのわりには客は少ない気はするけど。あと、ここは都心の一等地で、地価が高く、あちこち古い建物が取り壊されて新しい高層マンションができている地区なので、このビルも取り壊しで高層マンションになるのかな。ツタヤが去れば当然、ビルは取り壊し、新しいビルを建設になると思いますが、ツタヤが戻ることはなさそうです。
ツタヤの店舗検索ではまだ閉店の情報はまったくありません。ただ、ツタヤは最近は宅配レンタルが主流なのか、店舗は減っているみたいですね。1つの区に1軒しかないとか、けっこうありました。
この閉店するツタヤができたのはいつ頃だったのか、覚えていないのですが、最初はツタヤではなく、別の名前のレンタル店でした。その店ができる前は、一番はやっていたのはその近くにあった小さなレンタル店で、私がこの区に引っ越してきたときにはすでにあったような気がします(かなり昔の話)。当時はDVDなどなくて、ビデオレンタルだけでしたが、木造2階建ての小さな店舗だけど、品揃えはよくて、よく利用していました。その後、今回閉店するツタヤの場所に新たにビデオレンタル店ができて、そこは店舗が広いので、品揃えがものすごくよく、映画関係の原稿を書くときなど非常に重宝したのですが、そこができてから老舗のレンタル店がさびれていってしまいました。
やがてその新しい方の店がツタヤになり、DVDの時代になり、老舗の店もがんばってDVDを入れていたのですが、やはり大きいところには勝てず、ついに閉店。そこは狭くてビルは建てられないので、今は医院になっています。
一方、ツタヤになった方の店はDVDの増加で貴重な珍しいビデオがすべて店頭からなくなってしまったのですね。これで一時、この店の利用価値が減りましたが、その頃はまだ老舗がやっていて、老舗の方は古いビデオを全部取っておいていたので、この頃は老舗もかなり利用してました。
ツタヤのアルバイト店員は若い学生のような人たちばかりですが、その老舗は経営者が店に出ていたので、わりと年のいったというか、壮年や熟年の方たちで、ちょっと違う雰囲気でしたね。
そんなわけで、近所のツタヤ閉店のお知らせを見て、だいぶ前に閉店した老舗の店のことも思い出したのですが、その老舗を閉店させた広いツタヤもついに閉店とは、レンタル事情もだいぶ変わっているようです。(写真はツタヤの店舗検索にあった写真。知っている人は知っている、某大学の近くです。)