2024年7月14日日曜日

西洋美術館の中世写本展

 2019年から20年にかけて、西洋美術館の常設展で3回に分けて展示された内藤コレクションの中世写本の数々が、企画展として現在公開中。


雨模様なので人は少なく、チケット売り場も閑散。私は日本橋で「メイ・ディセンバー」を見る前に八重洲地下街の金券ショップでチケットを買っていたので、そのまま入ります。


写本というのは印刷技術が発達する前に手書きで写したもので、1冊の本になっていたものがページを切られて売られているのを医学部教授だった内藤裕史氏が趣味で集め始め、長年コレクションしたものを西洋美術館へ寄贈したのでした。






本のページを切り取ったものなので、裏表に絵や文字が描かれています。この展示の仕方では裏と表の両方が見られます。





聖母マリアに冠をかぶせる絵だと思いますが、マリアの顔が見てきたばかりの「メイ・ディセンバー」のジュリアン・ムーアに似ている。






内藤氏が唯一、手元に残した写本リーフ。表と裏がありますが、裏を見る人は皆無でした。




2019年から20年に行われた3回の展示のうち、2回を見ているので、見たことのあるものが多かったですが、新たに見られたものも多かった。








最後にあった内藤氏の言葉。内藤氏については略歴が簡単に記されているだけで、写真もないのですが、2020年の3回目の展示の最終日、閉館間近な時間に、売店の片隅にひっそりと立っていた高齢男性がいて、もしかしてこの人が?と思ったのを思い出しました。内藤氏の著書が置かれた場所のそばだったのだけど、真偽のほどは不明。


美術展は必ず2回まわるので、もう一度、最初の場所に戻ります。よく見ると、これはガラスで、外が見えます。



入ったのは5時頃で、6時半頃からもう一度まわりましたが、ひとまわり目は人が非常に少なく、見やすかったけれど、ふたまわり目は急に人が増えて、スムーズには見られなくなっていました。

展示作品リストと、金券ショップで買ったチケット。


8月3日は無料デーですが、相当混むだろうな。もっと安ければ何度も行くのに。常設展でやっていたときは65歳以上無料なので、何度も行きました。

売店ではいつも売られているものに少し、新しいグッズが加わっていました。常設展のときにあったスカーフがまた復活していたけど、前は13000円くらいだったのに2万円近くになっていた。あれ、ずっとほしいとおもっていたのだけど。絹100%ですからね。