2025年1月18日土曜日

「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」

 風邪は治らんし、舌の口内炎は痛くなる一方だけど、金曜は「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」を見に行った。


駅から徒歩10分の市川コルトンプラザはきついので、ほんとは駅直結の流山おおたかの森にしたかったのだが、流山は朝イチと午前11時台と夜9時台しかない。市川は朝イチと夕方と夜9時台なので、市川の夕方の回へ。

1970年代から80年代の若き日のトランプが、ロイ・コーンという悪名高い弁護士に出会い、影響を受けていく過程が描かれる。ちょうどニクソン大統領からレーガン大統領への時代で、この2人にトランプ大統領が連なるみたいな描き方?

クイーンズ出身の不動産業者の息子であるトランプは、野心家ではあるが、まだ純真な面もあった。その彼がコーンの影響でどんどん変わっていき、妻や家族をないがしろにしたり、最後はエイズに侵されたコーンにも冷たくする。

人物としてはトランプよりもコーンの方が面白く、赤狩りでローゼンバーグ夫妻を死刑にしたことを手柄のように語るときの、狂信者としての面があからさまになるあたり、さすがのトランプも少し引いている感じに見えた。

この映画ではまだトランプは政界入りを考えておらず、トランプタワーを作って成功者になるまでが描かれている。映画は政治家としてのトランプは描いておらず、むしろ、トランプのような生き方がアメリカ社会そのものであるというメタファーになっている。

アメリカでは昨年10月に公開されたようで、大統領選挙に影響があったのかどうかはわからないが、非常に面白い映画だけれど、その一方で、何が目的でこの映画を作ったのかイマイチわからない感じがする。コーンに比べてトランプが深みのないキャラクターになっているせいもある。コーンに影響されてこうなりました、ではちょっと浅いのだ。ただ、演じるセバスチャン・スタンの演技がそこを補って、若き日のトランプの人間としての存在感を出している。

一方、コーンは同性愛者であったり、エイズに感染したり、と、時代を背負ったような人物になっていて興味深い。コーンを演じるジェレミー・ストロングは超絶名演技。


市川コルトンプラザに着いたら、雪で何かを作っていた。かまくらにするようだ。


帰りに撮った夜の写真。


市川コルトンプラザは交通費があまりかからないのはいいのだけど、駅から遠いのと、帰りの西船橋での武蔵野線への乗り換えが大混雑なのが欠点。またしばらく来ないかもしれないな、と思い、ショッピングセンター内を歩いていたら、愛用の風邪薬とロキソニンが近所のドラッグストアより安かったので買って帰った。しかし、舌の口内炎の痛みはロキソニンが効かない。