最近、午後9時頃から2時間くらい寝てしまい、そのあとシャワーを浴びるともう眠れず、明け方まで起きている、ということが多いのだが、30日の夜、不思議な夢を見た。
某映画雑誌から3本の原稿を依頼されているのにどれも書けておらず、あわてる、という夢。
某映画雑誌で一度に3本の原稿依頼、というのは、ある時期、時々あった。
2000年代の前半から半ばくらいかな。
あの頃はよかったね、私にとって。
でも、よくないと思った人も多かったのだろう、その後、編集部の体制が変わって、私はだんだん隅に押しやられ、そして、まったく書けなくなった。
編集部の体制が変わる、編集者が変わるとそれまで書いていた人が書けなくなる、というのは日常茶飯事、ということは1980年代から知っていたし、1990年の春にそれを体験した。
その後、拾ってくれる雑誌もあって、連載もあって、そして1990年代後半にその雑誌に復帰できた。いろいろな人達のおかげである。
しかし、2000年代後半からの変化(具体的には2008年夏からの変化)にはもう抗う余地はなかった。
私自身、2008年からは地域猫が人生の中心になっていったのは否めないし、それを後悔はしていない。
フランス人が書いた山田洋次論、「山田洋次が見てきた日本」を図書館から借りて読んでいる。800ページ近くあるのに、県立図書館は年末年始の休館があるのに貸出期間は延長されず、2週間で読めるのか不安だったが、面白いので2日で300ページ近く読んでしまった。
この本は原書が出たときから気になっていて、翻訳が出たと知ったのは最近だったが、今もまだ予約待ちが多い。県立図書館も2週間ほど待って借りられた。次の予約の人もいる。
そんなわけで、2週間で読み切れるか不安だったが、全然そんなことはないとわかった。
山田洋次論の本は多いが、これほど詳細な研究書はほかにないだろう。