未来の天皇であるお方が筑波大学の推薦入試に合格したそうです。
国立大学で唯一、学力試験のない推薦入試がある筑波大学。
筑波大学は一流大学と見なされていますが、ここはスポーツ専門の学生の入る学部もあって、そのスポーツ専門の学生は勉強しないので、彼らを教える先生は悲惨らしい。
以前、某私立大学で英米文学の非常勤講師していたとき、筑波大学の専任だった先生がいまして、筑波大はスポーツの学生の英語の授業は大変なので全部非常勤にやらせていたけれど、その先生が専任になったとき、スポーツの学生の英語はすべて専任がやるようにしたそうです。
そういう信念をもった、気骨のある先生のようでしたが、筑波大とけんかになってやめてしまい、非常勤講師と産業翻訳で生計を立てているようでした。
そんなわけで、筑波大学は勉強ができない学生も一定数いるので、やんごとなきお方が学力試験なしで入学しても別に問題はないのでしょう。
私の世代だと、筑波大学はあまりいい印象はない、いや、悪い印象しかないです。
私の年代は筑波大学の前身、東京教育大学に最後に入学できた年代です。私はもちろん、そんなレベルの高い大学はめざせなかったので、関係はなかったですが、筑波大学は当時盛んだった学生運動を封じ込めるために作られた大学で、特に文系の先生たちは猛反対していました。一方、理系の先生たちは、研究環境がよくなるので賛成だったらしい。
筑波大学については過去にいろいろ問題があったのは、調べれば出てきます。
私自身は筑波大学とは無縁ですが、その前身の東京教育大学とは多少の縁があって、私が入学した大学の学部が東京教育大出身の先生ばっかりだったのです。
その大学から大学院をめざすことになり、当時は筑波大大学院の英文学はあまりレベルが高いと見なされておらず、めざす大学院は東大か都立大でした。幸いなことにこの2大学院に合格し、東大に進学しましたが、英文学の世界では、当時、東大と東京教育大が関東の2大勢力で、東大院に進学した私は、東京教育大の牙城である母校への就職の可能性が断たれてしまったのです。
母校から英文学で東大院に進学したのは私だけだったので、本来なら母校に戻れるはずが、学閥のせいでそれが無理に。
その上、東京教育大と筑波大の確執までなんか見ちゃってさ。
なので、やんごとなきお方が東大でなく筑波大なのはある意味、いいんじゃね?なんですが、このお方、大学院は東大へ行くのでは、との憶測が。ま、東大院は入りやすいですからね。
しかし、このやんごとなきお方が学習院大付属ではなく、お茶の水女子大学付属幼稚園に入るという報道があったとき、マスコミはなんか好意的で、学習院とは違う道へ行くのがいい、みたいな感じだったのがすごい違和感あったんですよね。
そのお茶の水女子大付属幼稚園から小学校中学校を経て筑波大附属高校、そして筑波大学、全部推薦で、このお方のためにいろいろな措置がとられて、それで批判されているんですが、お茶大の幼稚園に入ったときから世間の批判が大きければ、また違った展開になったんではないかと思うのですが。でも、その頃は天皇家の方がバッシングされてたから、見逃されてしまったのかな?