2024年5月16日木曜日

この景色はもうない。

 最愛の地域猫と15年間すごした場所。


この場所は、今はもう、木は切られ、この広い空き地にはお墓がどんどん建っている。もちろん、猫はもういない。

近所に住んでいた頃は週に4回以上、郊外に引っ越してからも週に2回は訪れていた。

相手は猫なので、行っても会えないときもあるが、夜の10時、仕事帰りに突然思い立って行ったら、暗い中から猫が出てきてくれたりとか、思い出は尽きない。

たくさんの人に愛された猫だけど、私のことはかなり上位に思ってくれていたのは間違いない。

でも、私には地域猫の世話は十分にはできないし、他の人たちの猫でもあるのだから、と、距離を置いてしまうこともあった。特にコロナ以後は上野動物園のついでみたいになってしまって、その上、他にもいろいろな要因があって、最後の2年くらいは十分に愛してあげられなかったような気がしている。

ほかに何も用がないのに交通費かけて猫に会いに行って、そして元気をもらって帰る、ということの繰り返しで生きてきたので、これから何を励みにしていけばいいのか。

あの写真の場所に行っても、もう、以前の面影がないので、あまり行っていない。むしろ、半年間だけだったけれどなついてくれた猫のいた八柱霊園へ行くことで、八柱霊園の猫たち(ボランティアにより保護)と一緒に、あの猫のことを思い出している。