2025年2月19日水曜日

竹橋と梅林、そして

 ヨドバシカメラにネットで注文した電気ポットを引き取るついでに、竹橋の国立近代美術館に行こうと思い、千代田線で大手町で東西線に乗り換えて、と思っていたら、千代田線が遅れている。それなら常磐線快速で上野に行き、そこから秋葉原まで行って歩こうか、と考えた。

神田の方が近いんだけど、秋葉原までだと運賃が安い。神田からガーンと上がるのだ。

神保町とか九段下とか、都心に住んでいた頃はしょっちゅう歩いたけど、竹橋のあたりだけはまるで結界が張られたかのように、ほとんど行ったことがなかった。でも、秋葉原から神保町への道は自分の庭のようによく知っている。途中で外堀通りに出ればいいはず。

というわけで、歩きだしたんだけど、郊外に引っ越してからはたまにしか来なくなったので、建物や店ががだいぶ変わっている。でも道は同じなので、無事に竹橋に到着。


予定では、近代美術館の65歳以上無料の常設展を見てから谷中に行って猫に会おうと思っていた。が、近代美術館に着く前に、皇居東御苑の入口に。なんか、入場無料だってよ、ちょっとのぞいてみるか、と、中に入るとすぐに梅林が。


全部見てる時間はないので、江戸城の石垣だけ見て、近代美術館へ。が、ここがけっこう見るところが多い。初めてなので、全部しっかり見ていたら疲れ果て、もう谷中へ行く気力がなくなった。

というわけで、上野に出てヨドバシで電気ポットを受け取り、帰宅ラッシュの前に帰途についた。

近代美術館常設展も、西洋美術館常設展と同じで、写真撮影OK。皇居東御苑と合わせてたくさん写真撮ったので、それはまたあとで。

帰るとキネ旬最新号が届いていた。亡くなったデイヴィッド・リンチ特集で、思えば私はぴあの投稿欄に「エレファント・マン」、キネ旬の批評欄に「砂の惑星」と「マルホランド・ドライブ」、そして「エスクアイア」に「ワイルド・アット・ハート」の映画評を書いているのだが、もう完全に忘れられた人になっております。

雑誌は若返らないといけないので、しかたないんだよね、と、もう10年くらい前からあきらめているのですが、最新号を見ていたら、終わる連載やコーナーがあるわ、恒例のアカデミー賞予想座談会はないわ、どうなってんの、これ?

一番後ろに、経済的な理由でページ数減らす、と書いてあったので、そのためなのか?

そして、終わる連載やコーナーの執筆者は、私と同じ世代の人がほとんど。私はとっくの昔に終わっていたが、やはりこの世代が淘汰されるのか? うーん、わからん。

キネ旬はベストテンも、今年は編集部のベストテンがないのが気になっていたが、単にページ数を減らすとか、ある世代の人たちを淘汰するとかだけじゃないのかもしれない。

追記 連載のほとんどが終わる?みたいな感じなんだが、その一方で、連載が終わっても次の仕事があるような人もいて、ああ、この人はやっぱり今の編集部に好かれてるからねえ、と思ったけど、どうなんだろね。読者賞を受賞したような人も連載終了だけど、この人たちは原稿料、もしかして、高かった? 私がキネ旬に書き始めた頃は、無名の人も有名な人も原稿料は同じ(ものすごく安い)と編集者が言っていたが、その後、私に書かせてくれた3人の編集者がやめてしまい、しばらくブランクがあったあと、復帰したら原稿料が上がってたので、有名人はもっとずっと高くなってたのかもね。