「ベルばら」劇場アニメはまったく見る気がないのだけど、この映画についての酷評をyoutubeで熱く語っているのを聞いた。
聞いていて、なんか変だな、と思うところがあったのだが、コメント欄を見たら、語り手は原作漫画ではなくテレビアニメと比べているらしかった。
私は原作漫画はリアルタイムでは読んでいなくて、ただ、高校時代、書店で本を買うと入れてくれる紙袋に週刊マーガレットの広告があって、そこに「ベルサイユのばら」がでかでかと出ていたので、なんだ、これは、と思ったのだが(当時、私は少女漫画はいっさい読まなかった)、その後、テレビで宝塚の舞台を見て興味を持ち、原作をまとめ買いして読んだ。
79年から80年にかけて放送されたというテレビアニメはまったく見ていない。ジャック・ドゥミの映画化は映画館で見てます。
そのyoutubeで酷評している人は男性なので、萩尾望都は男性ファンが多いけど、「ベルサイユのばら」と「風と木の詩」には男性ファンはいない、と思い込んでいた私はびっくりした。どうも、テレビアニメが男性ファンも獲得したようだ。だって、宝塚のベルばらが話題になった頃は、週刊誌に、男には理解できない、と書かれていたからだ。
そのテレビアニメ、原作をかなり改変していて、批判もあったらしい。そのyoutubeの人はテレビアニメのファンで、原作を改変したテレビアニメを原作と言っているところがかなり問題な気がした。
今回の劇場アニメは見るつもりもないので意見は言えないのだが、この映画はテレビアニメではなく原作漫画に近いのかな、という感じはした。これを批判する意見として、バラの花びらが舞ったりするのが、というのがあるけど、当時の漫画ではこういう表現はごく普通だった。
原作漫画は今の視点から見ると時代遅れなところもあるし、テレビアニメは原作漫画の時代遅れなところを修正した面もあるのかもしれない。実際、youtubeの人の語りを聞くと、劇場アニメがけしからん、と言っているところは原作漫画にもあるところなのだ。あと、この人のジェンダー認識自体は古くて、ポリコレ的には問題がある。
もともと1970年代前半の原作は現代から見たらジェンダー認識が古いのはしかたないわけで、古典として読めばいいのだが、今回の劇場アニメはどうも原作の時代からのアップデートをあえてしない、原作漫画のファンのために作られたもののようだ。実際、原作の原画複製を特典にしているところからもそれがうかがえる。
劇場アニメは2時間なのではしょったところも多く、原作ファンからもブーイングがあるのだが、あのyoutubeを聞くと、ベルばらファンはテレビアニメのファンが多いのか、と思って、なんともいえない気分になる。
さて、私が住んでいる築60年以上のUR賃貸。4月から管理費の値上げのお知らせが来て、2000円から3000円に。広い芝生がたくさんあり、木も多いのに、管理費はURの中では安い方だったのでしかたないが。
そして今度は、今後取り壊しします、というお知らせが来た。
私がこの団地を選んだのは、取り壊しと建て替えをしないという協定を自治会と結んでいると知ったからだが、数年前にすべての部屋が新規契約から更新なしの定期借家になった。そのときにUR通の人が、場所が不便なので入居率が低い地区の取り壊しをするので、その住民を移転させるために他の地区の部屋を空けておかねばならないから、とXで書いていた。
確かにその地区は外から見ても空室が多いので、ここは取り壊しもやむなしか、と思ったのだが、今回のお知らせだとすべて取り壊し。
まあ、また自治会が出てくるかも知らんし、今から計画を進めても私が生きているうちは取り壊しはないように思うが、市のHPの市民からのご意見というところで、この団地をスラムだとかなんとか、誹謗中傷としか思えないご意見を堂々と載せているのを見て、この市の考え方もどうかな、と思った。
正直、この団地を取り壊して新しい建物を建ててもそれほど人気は出ないと思う。一等地とか言われてるが、隣の駅の方が断然一等地なわけで、そっちはマンションがボンボン建ってるけど、この団地の駅の反対側はOKとかスーパーが2つもできてるのに、マンションとか全然建たない。ほんとに人気の場所なら、土地が空いている駅の反対側に建つはずなのだ。
URも便利な場所以外は人気がなく、23区内だけど路線がマイナーで、ほとんど埼玉なんてところは新築でもいつまでも部屋が空いていたりする。というのも、家賃が高いからで、あんなへき地でワンルーム9万円以上とか、そういう世界なので、この団地の場所が一等地ってどうよ、と思ってしまうのである。