30年間文京区に住んでいたけれど、郊外に引っ越してからは文京区へ行くのは図書館利用のときと行きつけの美容院に行くときだけ。そんなこんなで9年近くがたち、白山神社のアジサイと小石川後楽園の花ショウブで思い出をたどる旅を計画。
まず白山神社ですが、うちから行くには千駄木から徒歩が乗り換えが少なく便利。そして、千駄木は文京区に住んでいたときに最も利用していた駅。なかでも最初に住んだアパート(22年間住んだ)が千駄木駅に最も近く、そこから団子坂を登って帰宅していたので、その帰宅路をたどるところから始めることにした。
まずは期限切れになっている文京区の図書カードの更新に本郷図書館へ。名前は本郷だけど住所は千駄木です。そのあと、図書館前の通りから路地に入ります。振り返って撮った写真。
そこから多少の寄り道をしながら、かつての帰宅ルートでアパートの近くまで歩いてみました。9年たってもこのあたりはほとんど変わっておらず、ところどころに新しい家が建っていたり空き地になっていたりする程度。ただ、入居を考えて内見したことのある2棟建てのマンションが1棟だけになっていた。2棟の間にあったボイラーが部屋の目の前だったので見送ったのだけど、そのボイラーがあった場所もなくなっていた。
アパートの前はさらに細い路地に入るので、そこに行くのは遠慮し、近くの小さな公園へ。ここは以前は古い木造アパートと駐車場だったところで、マンションと公園になった。このすぐ前に長年通った銭湯があって、区内に住んでいるときに廃業したものの、郊外へ引っ越すときはまだ建物は残っていた。が、銭湯の建物はもう影も形もなく、新しい家が2軒建っていた。
何度となく前を通った神社。ここをすぎると大通りに出るのだけれど、この大通りの内側の一帯は人通りもほとんどなく、ものすごく静か。こんなに静かだったのか、と驚く。でも、外を歩いているとわからないが、文京区を出た最大の理由が区内で普及しつつあったエコキュートやエネファームの低周波音で、これは静かな部屋の中にいないと聞こえない。そして、静かな夜にこの音で眠れなくなり、区内を転々としたあと、最終的にはこの低周波音被害の起こりにくい郊外の古い団地に引っ越したのだった。
大通りをしばらく行くと白山上に到着。よく利用したココイチもマックも松屋もフレッシュネスバーガーも残っていた。
旧白山通りを少し下ると、白山神社へ行く道がある。が、ここがものすごい大混雑で、鳥居のあたりで写真撮ったけどとても掲載できない。これは中に入ってすぐのところ。
人がいなくなったほんのわずかな瞬間に撮影した竜。これを今年の年賀状に使いたかった。そして、本堂の前にはお参りする人の行列が。境内もすごく混んでいて、11年前のあじさい祭りのときは日曜の最終日でかなり混んでいたけど、この日はそれよりさらに混んでいる。
とにかく狭くて混んでるので、以前はあった紫陽花富士はなかった。そして、この時期だけ開放の富士塚に登りますが、これも行列。
頂上に着きました。頂上からの眺めはあまりよくないので、みんなそのままぞろぞろ下山。私は少し写真を撮ってから下山しました。
人があまりいない裏の階段。文京区は山あり谷ありということがよくわかる写真。
降りたところからすぐ白山通りに出られるのですが、思い出の場所をたどるために商店街を通って白山下へ。この本屋さんたち、残っていた! 白山上の南天堂書店も健在でしたが、千駄木のアパートに一番近かった書店は閉店していました。
白山下から裏道を通って後楽園方面に向かいます。千駄木からこのあたりまで、9年前とほとんど変わっていない印象。古い家や店も健在。
オリンピックの手前で白山通りに出ます。ずっと先に東京ドームシティの観覧車が見えている。このオリンピックもよく利用した店。家電売り場がずいぶん縮小されてしまっていた。勝手知ったる店で、トイレの場所もわかっているので、ここでトイレ利用。
この辺でお昼を、と思い、何度も利用したことのあるマックでひるマック。どう見ても80歳以上ではないかと思うシニアバイトが2人もいたのでびっくり。とても雰囲気のいいマックだった。そのあとは近くのあおい書店をのぞいてみる。ここもなつかしい場所だけど、創元70周年フェアの文庫本が置いてあった。
白山通りの反対側の、ここもなつかしいカフェベローチェ。が、コーヒー300円って、いつ値上がりしたのだ? ベローチェはドリンクは場所代とわかってはいるが、あのまずいコーヒーで300円!
そして、5年ぶりのふちねこキャンペーンやってた。だけど、1匹もらうのに450円以上のレシート4枚で、しかも2週ごとにふちねこがかわるのって、2週間で最低1800円使い、それを5回。無理です。つか、ふちねこ5匹に9000円以上出すのか?
文京シビックセンター(区役所)の前を通り、後楽園駅を抜けて小石川後楽園へ向かいます。が、久しぶりで後楽園周辺の土地勘を失った私は水道橋駅に近い東門へ行く道を忘れてしまい、この白い壁に沿ってえんえんと遠回りして、飯田橋駅に近い西門へ向かってしまいました。ここまでは勝手知ったる文京区で、迷うことはなかったというのに。
思い出をたどる旅:小石川後楽園へ続きます。