2015年4月6日月曜日

北極点到達

今日は何の日?
1909年4月6日、アメリカのロバート・ピアリーが北極点初到達。

と、立ち寄ったファッションビルのエレベーターのモニター画面(?)に出ていたのですが、ウィキペディアによれば、実際は北極点のわずか手前までしか行っておらず、しかも、1990年代頃から捏造疑惑が???
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%A5%B5%E7%82%B9
このピアリーは犬ぞりだったのですが、その後、1926年にはアメリカのリチャード・バードが飛行機で往復とのこと。
まあ、いずれにしろ、「フランケンシュタイン」のロバート・ウォルトンが18世紀末に北極点到達はとうてい無理、引き返してよかったね、という感じですね。
ウィキペディアでも初期の北極点挑戦は19世紀に入ってからのものが紹介されています。
当時は船は帆船ですからね。
帆船といえば、創元推理文庫の怪奇幻想ファンタジーは昔は帆船のマークがついていたものでした。「フランケンシュタイン」もそうだったかな? いつ頃から帆船マークがなくなったのか、記憶にありません。昔は創元の怪奇幻想ファンタジーは帆船マークと呼ばれていて、反戦マークとかジョークにもなっていました。そういう古い時代の怪奇幻想冒険小説の翻訳が入っていたわけです。「フランケンシュタイン」の翻訳もその流れで入ったのでしたが、私の解説はSFをガンガン強調していて、本が出たあともSFファンに受けてましたね。
当時は「ブレードランナー」が公開されてまだ2年しかたっておらず、この映画はヒットしなかったので、熱烈に好きなマニアが一部にいるだけという状況でした。で、私もその熱烈マニアだったので、「フランケンシュタイン」解説のトリにこの映画を使ったのですが、私と同じくこの映画が好きな人にとても喜んでもらえました。
今では「フランケンシュタイン」と「ブレードランナー」を結びつけるのはごく普通のことで、光文社文庫の「フランケン」の解説でも最後にこの映画を出してるけど、これは私の解説のパクリじゃないの?
また、検索してみたら、大学の一般教養の文学の授業で創元の「フランケン」をテキストにして講義をしている先生がいて、最後にやっぱり「フランケンシュタイン」と「ブレードランナー」というテーマを出してるのがありました。そういう形で使っていただいてもいるのですね。

というわけで、今日は北極点初到達の日、と思ったら、捏造らしいとかでがっかりですが、「フランケンシュタイン」が書かれた当時は北極点到達は人造人間製造と同じくらい夢のような話だったのでしょう。