2017年9月30日土曜日

硝子体出血

相続放棄は法律事務所が作成した書類にミスがあって、やり直しになっているようなのだが(詳しいことわからず)、まだ時間があるとはいえ、大丈夫かなあ、と心配になっているところ。
また、故人の財産についてもいろいろな話が伝わっていて、へえほう、という感じになっている(本当のところはわからないのだけど、いろいろ想像してしまうレベル)。

そんなわけで、相続放棄で不安になったりしているさなか、突然、飛蚊症がとんでもない症状になってきた。
金曜のお昼頃、右目になんだか黒い糸が見えるなあ、と思っていたら、それから夜にかけてどんどんひどくなり、黒い粒や糸が多数見えるようになった。
左目は異常なし。
これまでの飛蚊症は透明な糸が2、3本飛んでる状態だったので、明らかに違う。もう、目の前に黒い物がいっぱい見えて、それが水の中にあるようにゆらゆら揺れている。
まずい、網膜剥離かも、と思い、翌日は眼科へ。
が、午前中に行った近所の眼科は、診察時間にもかかわらず閉まっていた。
本日は休診、というような札もなく、「受付は終了しました。受付終了後はいかなる理由でも受付しません」という、なんだか感じの悪い札が。
診察終了時間までまだ1時間半もあるのに、完全に閉まっていて、誰もいないよう。
もうこの時点では近隣の眼科を探して午前中に行くのは無理になっていたので、ネットで午後も診察している眼科を探し、はるばる電車に乗ってJRのターミナル駅の近くの眼科へ行った。
眼底検査の結果は眼底出血。
その中でも硝子体の中に出血する硝子体出血のようだ。
出血はそれほど多くないとのことだけれど、糖尿病などが疑われるので内科を受診するように言われ、止血の飲み薬の処方箋を出してもらった。
そのあとがまた大変で、病院で教わった近隣の3つの薬局のうち、最初と二番目の薬局にその薬がないことがわかった。幸い、3つ目の薬局にあったのだけど、2番目の薬局は取り寄せで月曜になどとのんきなことを言っていた。うーん、今住んでいるところは高度救命医療の大病院が近くにあるので、近所の薬局の方が薬がありそう。
というわけで、今度は糖尿病や高血圧などの心配が出てきたのだけど、来週、内科へ行くことにします。
原因としては、右目を手で強く押さえてしまい、痛い、と思った記憶があるので、それかもしれないけど、そのくらいで出血ということはやはり血管がもろくなっているのだろう。
というわけで、黒い点や線がいくつも出てきたらすぐに眼科へ行きましょう。

2017年9月28日木曜日

ふたねこ(怒り)

10月7日追記
下の記事に誤りがありました。
ふたねこの袋はすべて同じ色であることがわかりました。袋が透明で、中が見えるのですが、見分けがむずかしい。
また、私がゲットしたふたねこは「いかり」ではなく、「くつろぎ」だったようです。
が、「いかり」と「くつろぎ」が似てるってどうよ?
10月7日の記事で追記します。

シャノアールがこんどはペットボトルのふたにはめて使うふたねこのキャンペーンをしていますが、今回はドリンク2杯でもらえるのでさっそくゲット、しに行ったら、なんと、箱の中には1種類しかなかった(悲報)。
4種類あるんですが、袋の色でどれかわかるようになっているのです。
が、その店(ベローチェ)の箱にはピンクの色の袋しかなかった。
ピンクの袋のふたねこは「いかり」=怒り、なのですが、ほんと、怒りです。
くそー、あの店二度と行くか、と思いました。
ほしかったのは「おどろき」で、はっきりいって、これ以外はほしくなかったです。
だって、かわいくないんだもの。
「おどろき」が唯一かわいいのですが、それでもすごくかわいいというほどではないです。
残りの2つ、「ゆとり」と「くつろぎ」はどこがゆとりとくつろぎなんじゃ、という感じで、全然ゆとりでもくつろぎでもない表情。これなら「いかり」の方がまだよいかも。
ほかの店へ行っても特定の種類しかなかったら、もう、今回のキャンペーンはパスじゃ。シャノアールっつうか、ベローチェは当分行かない、とまで思いましたよ。
まあ、ただでもらえるおまけに文句言ってもしゃあないのですが、シャノアールはバイトを4年で雇い止めにしているのでしょっちゅう新人の研修みたいなの店でやっていて、落ち着きません。マックはじめ、多くの企業が前倒しでバイトを無期雇用にしているのに、時代に逆行するシャノアールなんで、ほんとはねこ目当てにコーヒー飲むのも考えものなんだけど、ベローチェは夏は冷房がよく効いているのでついつい入ってしまいます。アイスコーヒーやアイスレモンティーが210円なのもありがたいし。

というわけで、ふたねこ、公式サイトの写真を転用。なんか今回はふちねこに比べてやる気なさそうな感じがするなあ。

2017年9月26日火曜日

新海誠展の予約

11月から国立新美術館で始まる新海誠展。「君の名は。」以外の作品の上映会や、瀧と奥寺先輩がサンドイッチを食べた席でサンドイッチセットを食べるイベントなどの予約が9月22日から始まっています。
あのカフェは一度入ってみたいけど、お値段が高いし、別にあの席じゃなくても、と思い、予約する気はなかったけれど、今現在どのくらい予約されてるかな、と思ったら、まだそれほど予約されていませんでした。土日はさすがに埋まりつつあるけど、それでもまだ空席あり。
一方、上映会の方は美術展の入場料だけで映画は無料なんですね。「ほしのこえ」だけ映画館で見てないので、一応、予約しました。
11月に新海誠のオールナイト上映があるようだけれど、こちらも「ほしのこえ」はありません。
「君の名は。」が映画館で見られなくなった今、このオールナイトが唯一のチャンス、ではありますが、長編2本、中編2本のあと、最後に「君の名は。」だからいいかげん眠くなっていそう。「星を追う子ども」あたりで寝てしまいそうだ。
うんと若い頃はビリー・ワイルダー監督ジャック・レモン主演の「フロント・ページ」を2回見て、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのイタリア映画を見て、そのあと池袋文芸坐のオールナイトでジャック・レモン主演作4本を見る、ということを平気でやっていたけど、今はスバル座で「君の名は。」3回見たら、3回目はもう目がしょぼしょぼだったのでオールナイトは無理でしょう。
11月にWOWOWで「君の名は。」のテレビ初上映&新海誠過去作上映があって、それに合わせたオールナイトらしいですが、WOWOWでやったらまた映画館でやってくれるのかなあ。国立新美術館に合わせてやってほしいです。

追記 9月28日
さっきローチケを見に行ったら、サンドイッチセットの券、2日前に比べてかなり売り切れてました。土日はほんとに残りわずか、平日も会期前半はかなり売れています。上映会の方はまだ余裕だけど、当日販売はないようです。
チケットまだ取りに行ってないのだけど、ローチケだと美術館で買うチケットのようなきれいな絵のついたチケットでないのが残念なのですね。もう1枚は美術館で買って(あるいは金券ショップで)2回行くかなあ。

2017年9月21日木曜日

イヤミスの女王

先週だったか、沼田まほかる原作の映画「ユリゴコロ」と「彼女がその名を知らない鳥たち」の試写をハシゴできる日があった。
前日までは行こうと思っていたのだが、試写状の文章を見るとどちらもイヤミスみたいな雰囲気。調べてみると、原作者の沼田まほかるはイヤミスの女王と呼ばれている。
うーん、やっぱやめよ、と思って、かわりに「パーティで女の子に話しかけるには」と「永遠のジャンゴ」のハシゴをした。前者はイギリス映画、後者はフランス映画。
「パーティ~」の方はSF仕立ての青春もので、最後はほろっとさせる、なかなか面白い映画。ただ、男の子たちの女性差別っぽいところは気になる。
「永遠のジャンゴ」はジプシーのジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(レナルトが正しい発音のようだ)のナチス占領下のフランス時代の物語。ナチスはジプシーも迫害、虐殺したのだが、ジャンゴは社会問題にはあまり関心がないが、やがて巻き込まれていく、という、フィクションの部分もかなり入っているらしい映画。脚本家として有名なエチエンヌ・コマールの初監督作だが、演出がイマイチで盛り上がりに欠けるし、全体として何が言いたいのかわからない映画になってしまっている。「ロダン」や「ル・コルビュジエとアイリーン」と同じく、どうも最近の有名人伝記ものはイマイチだ。試写状もらって行けなかったセザンヌとゾラの映画はどうなんだろう。
このほか、ドキュメンタリーの「猫が教えてくれたこと」や「ヒエロニムス・ボス」も試写で見たのだけど、猫好き、ボス好きの私としてはどうも物足りない。「猫が~」はトルコの映画で、猫の多いことで有名で写真集にもよく取り上げられるイスタンブールの猫が主役。猫に演技させていないところが好感が持てるのだが、ちょっと飽きるところも。「ヒエロニムス・ボス」の方はプラド美術館の「快楽の園」を美術家やアーティストたちが絵を見ながら語ったり、赤外線で下絵を見せたりするのだけど、ボスの絵が好きな人にはかなり物足りないのではないかと思った。絵に対する有名人の意見とか、あまり面白くないし、赤外線で見えた下絵も別に大発見という感じでもない。「猫」よりもこっちの方がかなり飽きてしまった。

さて、沼田まほかる原作の2本は、「ユリゴコロ」は試写終了でもうすぐ公開。「彼女がその名を知らない鳥たち」はまだ試写があるけれど、とりあえず原作でも読んでおこうかと思い、本を買って読んだ。
読み始めてすぐに、この作家の描写力に舌を巻いた。
50代半ばで初めて書いた長編小説で文学賞を受賞、「彼女が」は第2作にあたるそうだが、新人の作とは思えない。
前半はミステリーでもホラーでもサスペンスでもないので、これは普通の人間ドラマなのかな、と思っていたら、後半に入るとミステリーやサスペンスに変わる。
正直、前半は描写力はすごいけどこのままこの調子じゃなあ、と思っていたが、半分を過ぎたら俄然面白くなった。
前半も面白いし読ませるのだが、筋が動かない感があった。登場人物はイヤなヤツばかりだが、なぜかそれほどイヤな感じはない。主人公の男女、十和子と陣冶が基本的に善人だからではないかと思う。陣冶は不潔でだらしない男だが、なぜか憎めない。最後まで読むと、「ノートルダムのせむし男」のカジモドみたいな男だとわかる。十和子も陣冶の金で暮らしているのに彼をいじめてばかりいるが、そのわりには2人はいいコンビのように見えるし、十和子の心情も理解できる。
十和子と不倫関係になる脇役の2人の男は逆にひたすら自分勝手な悪人で、妻とうまく行っていないと言って不倫をするあたり、この手の男のいやらしさがよく出ている。なぜかこういう男の方が見かけがいいというのもなんとなくわかる。
後半、急にミステリーになり、最後はファンタジーのようになっていくが、ラスト、陣冶は実在した人間なのだろうか、という疑問が浮かんだ。実在した人間でないと辻褄が合わないのだが、それでも彼は超自然の存在のように見える。
とにかく文章力、描写力、そして人物の造型のみごとさに舌を巻いたのだった。
「ユリゴコロ」とあと2作、図書館に予約したらすぐに本がそろったみたいなので、週末はイヤミス女王三昧になりそうだ。

2017年9月19日火曜日

赤い彼岸花

3連休最後の日、台風一過の快晴の中、近所の公園へ。
小川の両側に咲く彼岸花。人が写っているのが趣があっていい。


彼岸花の中にカルガモ。


どうもカルガモとカイツブリを混同していたようで、検索で見つかったのは直したけど、うーむ。

台風でコスモスも彼岸花も倒れているのがけっこうあった。

実りの秋。

ジャンボかぼちゃ。ハロウィーン用か?


唐辛子。

野鳥観察センターの窓から撮ったダイサギ。

2017年9月17日日曜日

白い彼岸花

白い彼岸花。


赤と白が一緒に咲いているのが好き。

これは白と赤のハイブリッド?

ここにもハイブリッドふうが。

1本だけすっと立っているのもよい。

2017年9月16日土曜日

1年遅れの聖地巡礼

金曜日、新宿御苑のあたりに用があったので、遅ればせながらの「君の名は。」聖地巡礼でもしてくるか、と出かけた。
まず、中央線信濃町駅へ。改札を出るとドコモタワーが見える。
バイクで通り過ぎた人が写っちゃったので、下の方をカット。

駅前の歩道橋の上から六本木方面を。中央に六本木ヒルズが見える。映画では「赤羽橋」などの標識があったが、実際はそういうのはなかった。赤羽橋はヒルズのさらに先。(追記 赤羽橋の表示があったのは六本木ヒルズのそばの歩道橋でした。)

 なんだかあまり映画とは似てない風景で、しかも、現実の東京はくすんだ街なのを再確認するはめになった。
映画のラスト、三葉は千駄ヶ谷で降りて信濃町へ走り、そこから路地に入って須賀神社をめざしたようだけれど、どこをどう通ったのかわからないので瀧コースを行くことにして、信濃町から大通りを北上して丸ノ内線の四谷三丁目をめざす。国道20号線(新宿通り)に出ると四谷三丁目。そこから20号線のゆるい坂道を降りて途中で右折して住宅街に入る。

瀧は新宿南口からこの20号線を走って、やがてこの場所にたどり着く。右の道を行くと行き止まり。左の道が須賀神社に通じる道だが、くねくねしている上、けっこう車が通る。去年の今頃は聖地巡礼者がいっぱいで邪魔だっただろうなあ。
真ん中のポストがあのポスト。


須賀神社の入口の階段。

君の名前は。

映画で印象的だった三角屋根の建物。

映画には登場しなかった須賀神社。



「君の名は。」の似顔絵がある絵馬。中国語、韓国語、英語の絵馬も多い。

個人名と思われる部分は隠しています。みんな絵がうまいね。


左が韓国語(3行目が個人名と思われるので隠しました)、右は中国語?

もう1年もたったから聖地巡礼なんて自分だけだろうと思っていたら、須賀神社では私以外に2組の巡礼者が。どちらも大学生のようだった。絵馬も新しいので、まだまだ訪れるファンがいるのだろう。

須賀神社の周辺は坂道が多い。ここは三葉が通った場所。中央に階段が見える。

このあたりも彼岸花が満開。

須賀神社の扇形のおみくじ。200円。小吉だけど、書いてあることはわりと今の自分に合ってるかも?

2017年9月14日木曜日

四谷須賀神社

用事で新宿御苑の近くに行くことになり、どうせなら「君の名は。」の信濃町歩道橋とラストの須賀神社を見てこようと思い、地図を見るが、なぜか須賀神社がない。
代々木駅ですれ違った電車に乗っていた瀧と三葉。瀧は次の新宿で降り、三葉は千駄ヶ谷で降りて、代々木に向かって走って行った、と思っていたので、須賀神社は新宿と千駄ヶ谷の間にあるとばかり思っていたのです。
が、須賀神社は正式には四谷須賀神社で、信濃町や四谷の方が近いのだ。
以下、2人の走った場所と神社に着くまでの道のりが写真つきで描かれているサイト。
http://sakamichi.tokyo/?p=7229
代々木ですれ違って、新宿と千駄ヶ谷から走っていったのに、須賀神社で出会うなんて、なんかもう全然リアルでない。
瀧は新宿で降りて、代々木ではなく四谷方面に走っているし、三葉は三葉で、全然違う方向に走ってる。
しかし、あの郵便ポストは実在するのだね。

リアルでないといえば、東京に出てきた高校生の三葉が中学生の瀧と出会うシーン。代々木の駅にいた三葉がホームに入った電車に瀧の姿を見つけて乗り込むのですが、瀧は三葉がわからず、がっかりした三葉が降りる駅が四谷。
代々木から四谷の間には千駄ヶ谷と信濃町があって、3駅分の距離ですが、そんなに長く電車にいたか?という感じのシーンだったなあ。
あと、瀧が新宿から四谷に帰るのに快速でなくて各駅停車を使っているのも変だなあと思いましたが、オレンジ色の快速ではなく黄色い総武線なところがいいのかもしれません。

さて、11月に国立新美術館で新海誠展が開かれます。
公式サイト
http://shinkaimakoto-ten.com/tokyo/
音声ガイドを瀧役の神木くんが担当するとのことで、ふだんは音声ガイドなんか絶対使わない私ですが、今回は使ってみようかな、と。
国立新美術館といえば、「君の名は。」の瀧と奥寺先輩がカフェでサンドイッチセットを食べるシーンがあるのだけど、期間中、2人が座ったまさにその席でサンドイッチセットが食べられる、という企画が。チケットとサンドイッチセットで1人3600円とかなりお高いですが、4人掛けのテーブルなので、1人から4人まで予約できるそう。9月22日発売だけど、あっという間に売り切れてしまいそう。
新海誠展は映画の中で写真展が開かれていた会場でやるのかな? 写真展はもっと狭い会場のような感じだったけど。
このほか「君の名は。」を除く映画の上映もあって、これもチケットとのセット券が9月22日から発売。「ほしのこえ」だけ映画館で見てないけど、これもすぐ売り切れの予感。他の作品は広い講堂での上映だけど、これだけは狭いところでしかやらないので。

新宿御苑も「言の葉の庭」の舞台だけど、今回は時間の関係で無理かな。

2017年9月13日水曜日

秋の色

先週末、彼岸花のつぼみが出ているな、と思ったら、もうあちこちで満開。
先週末はこれ。墓地の中の小道。が、今日行ったら、小道の彼岸花はすべて根元の近くから切り取られていた。

こちらはお寺の彼岸花。今日。

墓の敷地の中に咲く彼岸花は切られないようだ。

夕暮れ。


2017年9月12日火曜日

「ダンケルク」とノーランの成熟

雨や曇りが多いこの夏、また雨が降っている。

日曜日は「ダンケルク」を見に行き、とてもよい映画だったが、その前にちょっといやなことがあった。

うーん、マックの横入りしまくりの今のやり方、なんとかならんのかな。
注文をするために並ぶ人と、注文の品を待つ人がごっちゃになっていて、並んでいる人を無視してレジに行き、横入り状態で注文、というのがしょっちゅうでイライラする。
気がつかずに横入りの人もいれば、わかっていて横入りもいて、日曜は後者だった。
並んでいて、やっと次が自分と思ったら横入りされたので、店員に「私の方が先に並んでいたんです」と言ったが、店員に無視された。
横入りした人は並んでいるときから横入りしようという感じがミエミエで、どうもこの店は常連の客を優遇しているような雰囲気があった。
シネコンの入っているビルにもマックがあり、そっちは注文の列がきちんとしている。その日もそっちを利用すればよかったのだな。

「ダンケルク」はクリストファー・ノーランの成熟を感じさせる映画で、ああ、ノーランもついに完全な大人になっちゃたんだなあと思った。
処女作「フォロウィング」からずっと見ているが、前作までは初期の頃とあまり変わらない感じがしていた。愛の隠し味とか、スリラーやSFでの特異な物語展開とか映像とか、善と悪のテーマとか、ずっと同じこだわりがある感じで、ある種の若さ、成熟しない魅力があった。その分、物足りない部分もあったのだが。
しかし、「ダンケルク」は完全に大人の映画であって、前作までのちょっとあぶなっかしいくらいの若さの魅力がなくなっていた。
主役の1人、ケネス・ブラナーが貫録たっぷりのベテランになっているようにノーランも完全に成熟した大人になったのだなあと思う。
ブラナーもかつては若造監督だったわけだが。
空中から見た海の映像がすばらしく、浜辺から見て横一線の水平線のシーンもすばらしい。
空中戦と海と浜辺の戦争ものなので、戦争の残酷さとは裏腹にある種の爽快感がある。
多様な人物の人間ドラマもきっちりと描かれていて、やっぱりこの人、人間描写がうまいと思う。
ノーランというと、これまで人間描写があまり注目されてなかったように思うのだが(前作「インターステラー」あたりは家族愛だなんだと注目されてはいたが)、私は最初からノーランの描く人間に興味があったし、そこも魅力だと思っていた。
映像にどうしても注目が集まるけど、脚本家、ストーリーテラーとしても優れている。
そんなわけで、おそらくノーランの最高作かも、と思うのだが、成熟した分、かわいい子の手が離れたみたいで、愛着がこれまでに比べていまひとつでもあった。

「ダンケルク」といえば、1960年代に同名の映画があったな、と思ったら、アンリ・ヴェルヌイユのフランス映画だった。同じダンケルクの戦いを背景にした人間ドラマのようで、有名な女優が何人も出ている。今回の映画と違い、女性の役割が大きい映画のようだ。今回、こっちが全然話題にのぼらないのは、たまたま私の目に触れないだけだろうか?

ノーランの「ダンケルク」を見ていて、終始頭の中に浮かんでいたのはスピルバーグの「宇宙戦争」。逃げる一方とか、敵の顔が見えないとか、共通点がある。音響も、時々トライポッドの音みたいな効果音が入っている。静寂の時間が非常に少ない映画でもある。

2017年9月8日金曜日

久しぶりの快晴

久しぶりに空がよく晴れた日。
近くの公園にはコスモスがちらほら。虫のとまるコスモス。

蝶と蜂のとまる花。


どこかの結婚式場かブライダルサロンが広告の写真を撮っていた。新郎新婦はもちろんモデル。

遠くからあんまりズームしないでこっそりと撮りました。

滝の上に立つカルガモ。

別角度から。鳥、少なかったなあ。