2022年12月30日金曜日

「ケイコ 目を澄ませて」(ネタバレ大有り)

 「ホイットニー・ヒューストン」が今年最後になるかと思ったが、最後の最後に「ケイコ 目を澄ませて」に行ってきた。


近隣ではここ、MOVIX柏の葉で上映中。


各方面から絶賛の映画で、都心では入りがいいらしいけど、ここ柏の葉では第1週こそ通常3回、バリアフリー字幕つき1回の上映だったが、第2週は朝1回のみ。よっぽど入ってないのかなあ、と思っていたら、今日からの第3週は夕方からの回なので行ってみたら、けっこう入っていた。

実在の耳の聞こえない女性ボクサーの話にヒントを得たフィクションで、モデルとなった女性とは無関係の話のよう。

舞台となった荒川区は多少は知っている場所なので、そういう興味もあった。ラストに北千住の駅前通りが映ったのはなつかしかった。16ミリフィルムで撮影された、ちょっとざらついた感じの映像が下町の風景に似合っている。

俳優は好演しているし、ストーリーも面白いし、好きなタイプの作品だったし、あちこちで絶賛されているからこれからいくつも賞を取るだろうけれど、それでもどうしてもひっかかるところがあったので、それを書いておきたい。

日本だとこれが普通なのかもしれないけど、女性観が古いのである。

主人公のケイコは弟と二人暮らしで、母親は地方に住んでいるようだが、父親は出てこない。ジムの会長が父親代わりのようで、女性ボクサーと指導者が父娘のような関係になるといえばイーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」がある。しかし、「ミリオンダラー・ベイビー」と比べても女性観が古い。

荒川区の下町にあるジムはコロナの影響もあり、選手が次々とやめていく。開発で立ち退きも迫られている。そして、会長は健康面で不安を抱えている。そんなわけでジムが閉鎖されるのは時間の問題なので、会長たちはケイコの引受先を探す。

耳の聞こえないボクサーは試合中、レフェリーやセコンドの声も聞こえないため、試合は危険が伴う。だからケイコを引き受けるジムが見つからない。荒川区のジムに来たのも、前のジムでは練習試合さえさせてもらえなかったからで、こちらに来てからはプロになり、すでに2勝している。

とはいっても、ケイコも他の選手もボクシングで食えるわけではなく、生業は別に持っている。ケイコはホテルの客室係として働き、先輩からは応援もされている。

そんなケイコのために会長がなんとか引受先を見つけてくれるのだが、ケイコは自宅から遠いと言って断ってしまう。

ケイコは耳が聞こえないこともあり、周囲との意思疎通が十分にできないのだが、どうも、彼女は父親代わりの会長のもとを離れるのがいやなようなのだ。

会長が倒れて入院し、ケイコの日記が読まれ、そこで会長のもと以外ではボクシングを続けられない、というような思いが明らかになるのだが、最後は土手で試合の対戦相手と偶然出会い、彼女が現場作業員をしていることが服装からわかる。この2人のシーンから、会長のジムがなくなってもケイコはボクシングを続けるだろうと予想できるのだが、女性が父親代わりの会長にこだわり、それに将来が左右されてしまうというのがやはり古い女性観だと思うのだ。

確かにこの映画に描かれている女性たちは今の日本の女性たちなのだが、それは今の日本の女性がいまだ古い価値観の中にいるということでもあって、そのことに疑問も持たずに古い女性観のストーリーを描いてしまうことに疑問を感じる。

冒頭からいろいろな音や声が聞こえてきて、彼女にはこれは聞こえないのだということを常に意識させる構成はすばらしいが、それでも、この古い日本の女性観に疑問のかけらも感じられない映画が海外でも絶賛され、それを指摘する人もいないとしたら、やはり日本のジェンダー平等は相当遅れていると言わざるを得ない。

2022年12月24日土曜日

「ホイットニー・ヒューストン」

 23日はTOHO市川コルトンプラザで「ホイットニー・ヒューストン I Wanna Dance with Somebody」。

ところが前日、腰の右側を痛め、歩くのがかなり困難に。寝ているときや椅子に座っているときは痛みがないのだけれど、それ以外は全部痛い。

うわあ、なんで駅から10分以上歩く市川コルトンにしたかなあ、と激しく後悔。

流山や柏の葉でもやっているのだが、なんで市川にしたかというと、電車賃が安い(流山と柏の葉はつくばエクスプレスなので超高い)、スクリーンが大きい(古いシネコンなので小さいスクリーンがない)、シネコンの入っているニッケコルトンプラザがリニューアルしたあと、まだ行ってなかったので、行きたかった。そして、すき家がフードコートにあるから、ほろほろチキンカレーを食べてみたい、と、これだけの理由。

まあ、駅から近いなら流山か柏の葉、音響ならMOVIX柏の葉なんですが。

というわけで、いつもなら人を次々追い越して歩くのに、逆に次々追い越されて、なんとかたどり着いたコルトンプラザ。クリスマス仕様です。


そして、映画「ホイットニー・ヒューストン」。


「ボヘミアン・ラプソディ」の脚本家らしく、「ボヘミアン」のような人物関係やシーンが出てくるけれど、全体としてはかなり物足りなく、長いので冗漫。

ホイットニーを取り巻く親友、夫、父親がそれぞれ自分の影響力を行使しようと対立するのだけれど、スタンリー・トゥッチ演じる人物がプロデューサーをしているせいか、実在の人物への遠慮が感じられて、いろいろあったけどみんないい人みたいになっている。

そして、死の原因となった麻薬にホイットニーが溺れていく描写がほとんどなくて、彼女のよかったシーンをおもにつなげていく感じ。

ナオミ・アッキーは好演しているけれど、健康的な雰囲気なので、麻薬に溺れる悲惨さは感じられない。

まだ亡くなってからあまり歳月がたっていないので、しかたないのだろうけど。

「ボディガード」と「情欲の悪魔」の映像が出てきたが、「ボディガード」はケヴィン・コスナーは映画のシーンのみ。「情欲の悪魔」は歌手が自分を有名にしてくれたギャングに支配される話で、ホイットニーをめぐる人々が彼女を支配しようとしているのを表しているのだろうけれど、上にも書いたように、この映画ではその辺の人間関係はさらっと出てくるだけ。

歌は、アッキーも一部歌っているけれど、大部分はホイットニーの歌を使っていて、「ボヘミアン」と同じ。こういうふうに本人の声を使って俳優は口パクの方が好きだ。

リニューアルしたコルトンプラザは、書店が新しくなっていたのと、ロフトが入っていたけれど、全体としてはそんなに変わった感じはしなかった。すき家のほろほろチキンカレーは、うーん、私は松屋のごろごろチキンカレーの方が好き。

ライトアップの時期に来たのは初めてだった。



2022年12月21日水曜日

クリスマスが近い

 毎年恒例の日暮里駅の人形展示。


某所の恒例、サンタのコスプレの恵比寿様。


借りている本。


エルノーの2冊はもう読んで、今日あたり返しに行こうと思っている。

「新宿鮫」最新刊が発売中で、こちらは予約がたくさん。半年後くらいかな? 前作を読んでいなかったので、そっちを予約して、昨日、借りられた。

しかし、なんで「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を初日に見に行ったかというと、キネ旬ペストテンにぎりぎり間に合うからで、あとで、ああ、入れればよかった、と思いたくなかったのだけど、あんなひどいとは思わず。

「タイタニック」とか、脚本ひどいしツッコミどころ満載だけど、それでも勢いで見せられて面白かった、ていうのなら満足なんだけど、あれはひどすぎる。特にIMAXレーザーだとメガネ持参でシニア料金でも2100円。(TOHOはHFR料金100円をとるので、他のシネコンなら2000円以下。)

2100円って、ピカソ展の入場料と同じ。

ピカソ展、見たかったというか、まだやってるけど、入場料2100円には正直めげた。西洋美術館のグッズ売り場をのぞいてみたら、本物を見たいとまでは思わなかったので、行くのをやめてしまったのだ。

しかし、「アバター~」よりピカソ展に行くべきだった、と思っても後の祭り。

「アバター~」のCG映像か、ピカソ展か、だと、人によりどちらを選ぶかは違うだろうけど。

まあ、ピカソ展だとグッズ買ってしまって、3000円以上になってしまいそう。

上野動物園は年間パスポートが切れてから行っていない。年間パスポート、シニアは1200円なので安いのだけど、シャンシャンはかなり並んでいて、トラブルも増えているようだ。シャンシャンは11月上旬に見た寝姿が最後になりそう。

アバター疲れ

 金曜日に「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を見に行って、翌日は家でゴロゴロしていただけなくらい疲れて、日曜はちょっと外出、月曜は今年最後の授業で、火曜はもう、もしかしてコロナにかかって無症状で後遺症が出てるのかってくらい疲れている。

特に月曜は立ちっぱなしで授業だったので、足がものすごく疲れていて、こりゃタンパク質とらなきゃ、と思い、スーパーで半額になっていた大きなもも肉の焼き鳥を4本も食べた。これだけでタンパク質50gくらいは摂取したよう。

「アバター~」はやっぱり、年をとって目の調節機能が衰えているので、3Dでは相当疲れたのだと思う。

しかし、「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は、こういっちゃなんだが、お金と時間と体力のむだだったなあ(体力までむだっていうのがなんとも)。もともと3Dは苦手で、CGすごいとか喜ぶタイプでもないから、ドラマ部分があれではどうしようもない。なんでもキャメロンは5部作で考えていて、すでに3は撮影済らしいけど、あの脚本で2と3まとめて撮ったんなら次で挽回はありえないので、もう見ない。

5部作というのは、森、海、山、砂漠、極地らしいけど、パンドラ紀行か?

前作は車椅子の主人公がアバターになると自由に動けて、そしてナヴィ族との出会いで変化成長していくのがよかったのに、今作は主人公の家族だけの話になってしまい、ただのホームドラマ。それが場所移動してえんえんとホームドラマなのかね?

たぶん、キャメロンは3DとCGで自然の風景を表現するのが目的で、話はどうでもいいのかもしれない。

さて、IMAXレーザーではグランドシネマサンシャインなどの高度なもの(IMAXレーザーGT)はHFRと4Kは両立できないので2Kになってしまうけれど、普通のIMAXレーザーなら両立できるからこちらは4Kなのだと思っていたら、日本ではHFRで4Kなのはドルビーシネマだけらしい。

どうも日本のIMAXレーザーはプロジェクターがHFRと4Kが両立できないのがあるとかで、それで日本にはIMAXレーザー用には2Kの素材しか来てないらしいのだ。

ただ、IMAXレーザーの4K用の機械で2Kを上映するので、映像はかなりきれいとかで、実際、私が見た流山のIMAXレーザーはとてもきれいだった。

この辺をまとめてくれたのが下の画像だけど、IMAXレーザーの方がスクリーンが大きく、アスペクト比もよい。ドルビーシネマや上位のIMAXレーザーGTだとそこが難があるよう。


先週はサッカーのワールドカップもあったのだが、準決勝2試合は午前4時からだったので、どちらも全部は見られなかったけれど、土曜の3位決定戦と日曜の決勝は午前0時からなので見た。

アルゼンチンは中4日、クロアチアとフランスは中3日、モロッコは中2日で、それがもろに出た感じで、この辺、もっと公平にならないかと思う。モロッコは準決勝でもかなり疲れていたようだ。

決勝は後半なかほどまでは一方的な試合で、つまらん決勝だな、と思っていたが、残り10分くらいになったところから突然、フランスのムバッペ祭りになり、あっという間に同点。延長でメッシが入れるとまたムバッペが同点に、となって、最後はPK戦でアルゼンチンが優勝。3対3だけど、ムバッペ3点、メッシ2点と、得点王争いもやってたのね。まあフランスは後半のそのまた後半になるまで寝てたみたいなので、アルゼンチン優勝は当然か。

それにしても、クロアチアとアルゼンチンの準決勝と、そして今回の決勝で、え、あれがPK?てなシーンがあり、逆にクロアチア対モロッコでは、え、PKにならないの?みたいなシーンがあって、それ以外にもまあいろいろ言われてますが、サッカーは審判の影響が大きいなと思った。アイスホッケーでも審判がどうとかあるけど、ビデオジャッジはしょっちゅうあるし、ここまで審判が~ってことはない。

今大会のすばらしいチームということで、アルゼンチン、クロアチア、モロッコと並んで日本が選ばれたそうな。でもやっぱりモロッコが一番面白いチームだった。すごいジャンプとか、オーバーヘッドシュートとか、劇画やアニメになりそうなチームだったなあ。

2022年12月16日金曜日

「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」

 「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」初日にIMAXレーザー 3D ハイフレームレイトで見てきました。

片道徒歩35分の一番近いシネコンで見たかったのに、IMAXレーザー字幕は朝とレイトしかやってない。

二番目に近いシネコンはIMAXがなく、3D ハイフレームレイト字幕はあったけど、やっぱり時間がビミョー。

三番目に近いシネコンはIMAXレーザー 3D ハイフレームレイト字幕で1日4回上映。というわけで、ここ、流山おおたかの森へ。


流山おおたかの森は一番近いUC松戸ができたあとにIMAX導入なので、IMAXは松戸で見るからこちらは全然行っていませんでしたが、今回松戸が字幕が朝とレイトだけなので、初めて流山のIMAXへ。松戸よりスクリーンが少し小さい程度らしいんだけど、行ってみると、松戸の方がずっと大きく感じます。音や映像はどっちも新しいから同じくらい。日比谷よりは断然よい感じ。

今回、予約したあとになって、IMAXレーザーの中にはハイフレームレイトにすると4kが2kになってしまう劇場があると知り、え?大丈夫かな、と思ったら、池袋のグランドシネマサンシャインなど一部が採用している高度なIMAXレーザーだけのようでした。

というわけで、行ってきたんですが、疲れた。

途中で後頭部のちょうど右目の真後ろあたりが痛くてたまらなくなりました。

やっぱり3Dは2時間半が限度かな。


映画は映像は抜群にすばらしいですが、ストーリーは完全に弾切れ。1人の人物の私怨だけであんな大騒ぎして人が多数死ぬのか、ばからしい、と思ってしまった。

前作は一応、人間側の利権などが大きく絡んでいたけど、今回はクジラから取れる不老不死の液体が出てくるだけで、それもあの人物の私怨とはあんまり関係なさそう。しかもその私怨の人物は人間でなく、前作の悪人の記憶を植え付けたアバターにすぎんのにな。

そして、手垢のついた家族の絆や親子の絆。

もう、最初から脚本作り直ししてほしい。

映像も前作の森の方がよかったし、神話的なモチーフも機能していたけど、今回の海はただの海だからなあ。

2022年12月11日日曜日

モロッコ、準決勝へ

 モロッコ、準々決勝でポルトガルに勝って、アフリカ勢初のベスト4だそうです。

前半はモロッコ、押していて、1点先取。後半、ポルトガルはロナウド投入で、後半はポルトガルがずっと攻めてる感じで、しかも最後にイエローカード2枚で退場になった選手がいて、10人で戦うはめになったのだけど、なんとか逃げ切り。1人少ないんじゃ、延長になったらやばかったのだろうね。

モロッコの選手はほとんどがヨーロッパ生まれで、守護神ボノはカナダ生まれだそうだけど、親がエリートで仕事で海外に赴任して、という背景があるのだろうか?(中継でほとんどと言っていたけど、実際はモロッコ生まれが10人余りいるようだ。)

そのボノがロナウドのシュートを止めたシーン。


モロッコはこれまで失点1で、その失点はオウンゴールなので、相手チームのゴールをまだ1点も許していないのだそうだ。

そして、そして、グループリーグでモロッコとクロアチアが対戦していて、0対0だったんだそうだけど、いったいどんな試合だったのか、録画を見なければ。

2022年12月10日土曜日

クロアチア

 またも見てしまったワールドカップ。

日本にPK勝利したクロアチアと、優勝候補ナンバーワンのブラジルの対戦。

ほとんど最初から見てましたが、うーん、クロアチア、全然ゴールできそうにない、PK行かないと勝てないよね~と思っているうちに延長戦に。そして、延長前半のアディショナルタイムにネイマールがペレに並ぶ記念ゴール!

ああ、これでブラジルに決まりだね、と思ったら、延長後半、クロアチアが同点!

解説者によると、ブラジルは選手交代使い切ってしまって、もう足がつってる選手がいるとか。日本と延長やったクロアチアの選手の方が疲れてなかったのか?

そして、PK戦になればもう、この人、守護神リヴァコヴィッチ。


日本戦ですごいなあと思ったし、今回の試合中もすごかったので、こりゃブラジルやばいな、と思ったら、クロアチア4ゴール、ブラジル2ゴールでクロアチアの勝ち。

クロアチアの蹴る選手たちもうまかったね。キャプテン、かっこいい。ブラジルの最後に蹴って柱に当てちゃった人、かわいそう。

日本にPK勝ちしたクロアチアがブラジルにもPK勝ちしたので、日本はブラジルと同等、とネットでは盛り上がってますが、いや、ブラジルは延長で得点だけど、日本はその前に得点してたから日本の方が上とか、これでクロアチアが優勝したら日本が優勝と同じとか、なんかすごい盛り上がっています。

クロアチアが勝てば勝つほど日本の株が上がるという。

それにしてもアイスホッケーではゴーリーが好きな私は、サッカーでもやはりキーパーに目が行くようで、モロッコのボノとクロアチアのリヴァコヴィッチ、どっちもすごい。

決勝はモロッコとクロアチアにならないかなあ、もちろん、PK戦まで行って、って、この2国、同じ組だったのか。しかし、オッズではこの2国は下の方なのね。

2022年12月7日水曜日

モロッコ

 サッカーのワールドカップ、ネットで無料放送があるのだけど、あまり見てなくて、なぜか日本が負けた2試合だけ見ていた。

そしてさきほど、なんとなくスペイン対モロッコを見ていたのだが(後半の途中からだけど)、なんかモロッコって魅力的なチームだな、スペインが押しているけど、時々、アイスホッケーのブレイクアウェイみたいなのがあって興奮する、そして、ゴールキーパーがかっこいい、などと思っていたら、0対0のまま延長でも決まらず、PKに。

前夜の日本対クロアチアと似た展開で、でも、モロッコは延長の最後の最後にスペインのシュートがポールに当たって助かったので、運があると思っていた。

そして、観客のほとんどがモロッコ応援のすごい会場。

PKは1000回練習したというスペインが1度も決められず、対するモロッコは余裕で、決めた3人中2人がど真ん中にシュート。最後の選手なんか、決めたあと、軽くダンスしていた。

日本はPK下手、練習してない、直前に挙手で誰が出るか決めてた、とか散々言われてたけど、モロッコも直前挙手だったとか。でも、やっぱりすごかったのはキーパーで、必ずボールが来る方向に飛んでる。スペインと日本はボールと反対の方へ行くことが多かった。

おお、あのかっこいいゴールキーパー、やっぱりすごいんだ、と思った(前日のクロアチアのキーパーもすごかったが)。

モロッコのゴールキーパー、ボノはこの人。


そして、実は、スペインリーグのキーパーで、スペインの選手を知り尽くしているのだと。


やっぱり運じゃないんだわ。

海外のツイッターでは、勝利したモロッコがパレスチナの旗を掲げ、パレスチナへの連帯を示している写真が出ていた。アラブ人の国はどこもこうするらしい。

これで日本の所属したグループEのチームはすべて敗退。「死の組」の意味が別の意味になっているようです。

2022年12月2日金曜日

「ピノッキオ」「あのこと」「ルイス・ウェイン」

 今週見た3本。

「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」は近場で見られたが、「あのこと」は近場でやっていないので丸の内TOEIで。せっかく都心へ行くのだからと、日比谷シャンテシネの「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」も見た。


「ピノッキオ」は何度も映画化された原作をかなり大胆にアレンジしていて、第一次世界大戦の空爆で死んだ息子のかわりにピノッキオを作る。第一次世界大戦の頃はまだ爆撃機はなかったのでは?とか、死んだ息子のかわりにとか「鉄腕アトム」か、などと思うが(ピノキオをモチーフにしたスピルバーグの「A.I.」と「鉄腕アトム」の類似があった)、物語はやがてムッソリーニの時代になり、ファシズムの時代への主人公たちの抵抗みたいなのが中心になる。

ストップモーション・アニメで、キャラデザがかなり暗くてグロっぽいところもある。何度も死んでは生き返る、みたいな人形の設定はどこから来たのだろう。試みは面白いのだが、何か違和感も感じた。


「あのこと」はアニー・エルノーの原作である自伝エッセイ「事件」を大幅にフィクション化していて、原作にないエピソードも多い。エルノーは若い頃に中絶の経験をもとにした小説を書いているようだけど、これは翻訳がないのでわからない。映画には原作としては「事件」しかあげられていないので、この初期の小説の方は無関係なのだろうか。

原作では薬で簡単に中絶できてしまったみたいに書かれているが、映画はもっと痛そうで大変なように描かれている。また、主人公が妊娠したとわかると友人までもが離れていき、どんどん孤立していく感じがよく描かれていた。本当に困っているときに人がどんどん離れていくというのは私も経験がある。

主演のアナマリア・バルトロメイの存在感がすばらしく、その白い肉体、そしてなにより瞳、その目力がすごい。

この映画はスタンダードサイズだったが、次に見た「ルイス・ウェイン」も同じくスタンダードサイズで、このスタンダードサイズの中心にぎゅっとつまった感じもよい。


「ルイス・ウェイン」は、主人公の猫画家ルイス・ウェインの伝記映画で、ルイスは映画ではルーイと発音していた。副題の妻とネコに加えて電気への関心も高かったようで、原題には電気が入っている、というか、原題は「ルイス・ウェインの電気的人生」で、妻とネコは原題にはない。ウェインが晩年、精神を病んでしまうのは知っていたが、その前に妹が同じ病にかかっていたようだ。

「あのこと」では原作にあった、医師のインターンが主人公を大学生だとは思わず、大学生、つまり自分と同じ身分だと知って態度が変わる、みたいなところがあって、映画ではそれはなかったが、そのかわりに、女子大生が妊娠するとキャリアを閉ざされるとか、大学を卒業できないとただの労働者になるとか、消防士の青年を大学生が差別しているとか、そういった階級が描かれていた。

「ルイス・ウェイン」は19世紀末から始まるので、イギリスの階級差別があからさまに描かれていて、ウェインが家庭教師と結婚すると家の格が下がり、さらに妹が統合失調症になると階級から落ちこぼれる、みたいなことも出てくる。そういうイギリスの階級のとげとげしさが前面に出ているので、ほのぼのとした映画とはいいがたい。カンバーバッチの演技はさすが。

絵画のようなシーンが時々出てきて、ウェインの絵をもとにした映像だろうかと思った。

2022年11月26日土曜日

「グリーン・ナイト」(ネタバレ大有り、追記あり)

(冒頭のヘレンとパリスの駆け落ちについて追記しました。)

 アーサー王伝説に登場するアーサーの甥で円卓の騎士の1人、ガウェインと緑の騎士の物語を描いた中世の詩、「サー・ガウェインとグリーン・ナイト」を自由に解釈した映画化。


流山おおたかの森で見ました。恒例のイルミネーションと、書店に飾ってあったすずめの椅子と猫。




「グリーン・ナイト」は、これはもう、私の世界なので、ネタバレ全開で解説していきます。

まず、ネタバレなしのポイント。

デイヴィッド・ロウリー監督の映像がすばらしい。円をモチーフにした映像はアーサー王の円卓であり、魔女の儀式の形でもある。

ジョン・ブアマンの「エクスカリバー」の影響を受けているので、比較するとわかりやすい。ロウリーはこれと「ウィロー」の影響を受けたらしい。

キツネがかわいい。で、キツネがしゃべると「名探偵ピカチュウ」になってしまう。

途中、カメラが180度回転して天地がさかさまになり、そのあとたどり着いた館で、ガウェインの肖像画がさかさまになっているシーンがあるが、これはタロットの吊るされた男。このタロットの意味については、以下のサイトが詳しい。

タロットカード【吊るされた男(ザ・ハングドマン)】の意味!恋愛/仕事/問題などの解釈も│電話占いおすすめ情報比較サイトキャラミル研究所 (jingukan.co.jp)

ほかにも解説しているサイトがいくつもありますが、要するに、これは努力、忍耐、自己犠牲を表す。で、正位置と逆位置についての解説も上にあるけど、ガウェインは逆位置の状態で、正位置にならないと騎士としてふさわしい人になれないのですね。それを表す天地逆転の映像とさかさまの肖像画だと思われます。最後の方のシーンで、さかさまでない肖像画が出てきますが、タロットの吊るされた男の場合、吊るされているのが正位置なので、最後の方のシーンのさかさまでない肖像画は逆位置ということになります(ややネタバレ気味)。また、木の緑についての解説も興味深いです。

以下はネタバレ全開でストーリーや人物を解説。

2022年11月24日木曜日

小説「ザリガニの鳴くところ」(ネタバレ大有り)

 先週末から公開の映画「ザ・メニュー」と「ザリガニの鳴くところ」。気になる映画なのだけど、コロナ後は映画はすべて映画館で見ていて、極貧の私にとっては映画代と交通費がばかにならない。なので、なんでも見るというわけにはいかず、この2本は迷った。

「ザ・メニュー」は評判はいいけど、どうも好みじゃない、なんとなくイヤな予感のする映画、なので、ネットのネタバレ紹介を読んだら、やっぱりイヤミスのようだったので、パスすることに。

そしてベストセラー小説の映画化「ザリガニの鳴くところ」。これ、ロッテントマトの評価がものすごく低い。どうやら原作どおりなのだが、あまりうまくいってない、特に、原作では最後に出てくる裁判シーンが映画ではかなり大きくなっているらしく、それがまたよくないみたい。

もっとも、観客の満足度は非常に高いので、観客にとっては満足できる映画化なのだろう。


ディーリア・オーエンズの原作は10月下旬に県立図書館で予約していた。市立図書館は予約数がかなり多かったが、県立は貸出中で予約は1番。が、なかなか本が来ない。県立図書館は本を回送するのが週に1日だけなので、本が返ってきてから予約の図書館に来るまでに最大1週間、予約者が受け取るのがそこから最大1週間、借りられるのは最大2週間、そして本が返ってきて次の予約図書館に回送するのに最大1週間、というわけで、私が予約する直前に誰かが予約していたら、私のところに連絡が来るまでに最大5週間かかってしまう。

というわけで、10月下旬に予約して、連絡が来たのが先週。日曜日に受け取って、やっと読めました。

翻訳で500ページもある長い小説だけど、すらすら読めるので、あっという間に読めてしまった。自然と動植物に関する描写はいいけれど、そこを抜いたら小説としては「マディソン郡の橋」レベルだな、だから受けるんだろうけど、というのが正直な感想。映画化はこれの劣化版だったら見なくてもいいや、という結論に(自然の映像は見てみたいのだが)。

というところでこの話は終わり、にしていいところなのだが、この小説、なにか既視感がある、どこかで読んだ話に似ている、という感じがつきまとっていた。

そして今朝、突然わかったのだ。

というわけで、以下、ネタバレ全開で行きます。

10月12日と11月9日の上野動物園

 10月上旬に大雨の中、上野動物園へ行ったあと、12日と11月9日に行きました。

年間パスポートが11月10日までだったのですが、なんで1か月近く空いたかと言うと、その間に失業の危機があったからです。とりあえず、法的な力を借りて解決しましたが、いまだにはらわたが煮えくり返る出来事で、また、一度こういうことがあると来年もまたあるかもしれないので、予断は許しません。こういうときは動物園へ行く気にはなれず、むしろ映画を見まくってました。ポール・ニューマン特集、何度も行ったのはそのせいもある。

シャンシャンは今年12月に返還予定だったのが、コロナ第8波の影響か、2月下旬か3月上旬に延期。しかし、これを小池都知事がテレビで大々的に発表したので、そのあとはシャンシャンはすごい行列で、23日の祝日も雨にもかかわらず1時間も早く並ぶのを締め切ったようです。平日も同じくらい混んでいるとのこと。逆に双子はそれほどでもないらしい。

そんなわけで、年間パスポートが切れる前に行った10月12日と11月9日はわりとゆっくり見られました。

まず10月12日。時間があまりなかったので、シャンシャンを3周しただけ。







そして11月9日。年間パスポートは8月31日まででしたが、コロナの休園で11月10日まで延びていました。10日は仕事なので9日に。


シャンシャンも双子もこの待ち時間。しかしいくらあの頃の平日とはいえ、この待ち時間は寝てるからです。


シャンシャンの寝姿。この日はシャンシャンはこの1回だけ。もしかして、これが見納めになるのかな。



アビシニアコロブスの赤ちゃん、もう完全に大人の姿かな、と思ったけれど、まだ白っぽいところが多かった。左はその前に生まれた子。


さるやまキッチンの前の広場でパンダ来園50周年の展示が。






西園へ。まずは庭リーリー。途中で部屋に入った。




次に双子の列に並びます。並んだときは待ち時間30分になっていた。リーリーの庭の前を通るときに写したリーリー。


シンシンは後ろ向きで食事、シャオシャオ、レイレイは寝てた。




再び庭リーリー。食事のあと、部屋に入りたいようだったけれど、ドアが開かず、ずっと庭をうろうろ。









木に上がってマーキング。



すいていたので40分くらい見ていたけど、ドアが開かないのであきらめて帰りました。

上野駅の恒例、パンダのクリスマスツリー。



リーリーとシャンシャン。


シンシンと双子、シャオシャオとレイレイ。