2011年2月28日月曜日

アカデミー賞決定&近況

 予想通り、「英国王のスピーチ」がアカデミー賞作品賞を受賞、昨年、「シングルマン」で涙をのんだコリン・ファースが主演男優賞、ほかに監督賞と脚本賞を受賞しました。
 他の主要部門では、主演女優賞が「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン、助演男優賞と助演女優賞が「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベールとメリッサ・レオ。こちらも予想通りです。
 詳しい結果は以下に。
http://eiga.com/official/oscar/sokuhou.html
 このうち、作品賞候補は10本のうち6本を見ていて、見たのは、
「英国王のスピーチ」
「ブラック・スワン」
「ザ・ファイター」
「キッズ・オールライト」
「インセプション」
「127時間」
(順不同)
 「英国王のスピーチ」と「ブラック・スワン」はこのブログに書きました。「インセプション」は「キネマ旬報」に書きました。
 「キッズ・オールライト」はしばらく前に見ましたが、レズビアンのカップルが1人の男性から精子提供を受けて2人の子供をもうけるが、やがて成長した子供たちが父親である精子提供者に会いに行き、彼と家族のつきあいが始まり、というファミリードラマで、なかなか面白い映画でした。
 「ザ・ファイター」と「127時間」は、先週、試写をハシゴ。「ザ・ファイター」はよくあるスポ根もののファミリードラマですが、演出が派手さはないのにしっかりとしていて、しかもある種の新鮮さも感じられ、内容もアメリカ人好みなので、これもけっこう本命では、と思っていたのですが、これまでのイメージを変えて鬼気迫る演技のベールと、「フローズン・リバー」に続く名演のレオがダブル助演賞受賞で、「英国王のスピーチ」に次ぐ主要部門受賞と見ていいのではないでしょうか。個人的には「ザ・ファイター」みたいな映画が脚光を浴びてほしいので、うれしいです。
 「127時間」は岩山で腕を岩にはさまれて身動きできなくなった登山家がいかにして奇跡の生還をなしとげたかという実話の映画化(「英国王のスピーチ」と「ザ・ファイター」も実話ですね)。非常にシンプルだけど力強い映画で、ダニー・ボイルの凝った映像がちょっともう飽きた感じもしますが、ジェームズ・フランコの演技もよく、そしてなにより、製作が「運命を分けたザイル」のプロデューサーというのがいいです。この種の題材への真摯な姿勢がよいのです。
 なお、コリン・ファースが去年、オスカーにノミネートされた「シングマン」については「キネマ旬報」に映画評を、ネットの書評サイトBookJapanに原作の書評を書いています。

 というわけで、アカデミー賞授賞式も終わり、明日から3月。くじ運が悪く、先着順に弱い私はちょっとばかりがっくりすることが続いています。くじ運が悪いのはもうしょうがないんですけど、先着順にも弱いのは…。たとえば、仕事の空きが1つできたので、先着順で受け付けます、というメールが仕事先からたまに来るのですが、メールが来たらすぐに携帯でチェックして、すぐに返信する人がおそらく何人もいて、その中で時間差で1番乗りになった人が仕事をゲットする、なんていうのは私は完全にだめ。メールチェックなんて、1日に2回しかしないし、携帯でメールを受けてもいないし。
 ハローワークで仕事を探す人も、朝から並んで探すようですが、先着順に強くないと仕事も得られないのだな、ということを痛感しています。
 先着順といえば、新築のUR賃貸で入居者を募集し、抽選で当選者を決めるのですが、何十倍、何百倍という倍率を勝ち抜いてみごと当選した人が、なぜか辞退してしまい、その辞退された部屋を今度は先着順で入居者を決める、というのがあったので、どんなものかと見に行きました。
 朝から並んでいた人がおそらくたくさんいたのだと思いますが、私はそこまでして入りたいわけではなかったので、お昼ごろ、のこのこと行ったら、渡された整理券は120番台。辞退者の出た部屋の数は20近くあって、番号順に入りたい部屋の申し込みをしていくのですが、昼ごろではすでに申し込みのない部屋は1つもなく、安い1Kはすでに10人くらいが申し込んでいました。
 先着順なので、1番に申し込んだ人に決まるのですが、辞退者が次々と出る場合もあるので、10人でも20人でも一応、受け付けてくれます。もちろん、10人もいたら、まわってくる可能性はないですが。
 それにしても、くじに当たったのに辞退するなんて、くじ運の悪い私には想像もできません。朝から1番に並ぶのも無理だけど(怠け者)。
 3月は引越シーズンということで、引越を考えているのですが、不動産屋をまわって、この部屋は今週末には埋まるな、と思う部屋は予想通り、埋まります。部屋を決めるのも先着順なので、もっといい部屋は不動産屋に出る前に決まってしまうのでしょう。新築ではないUR賃貸も先着順なので、人気の部屋をゲットするのにはこまめに情報を集めていないとだめみたいです。逆に、場所があまりよくないところはいつまでも部屋が余っていますね。私のような椅子取りゲームが苦手な人間は残り物に福を期待するのが一番かもしれません。

2011年2月26日土曜日

とても暖かかった1日

 金曜日は昼間はよく晴れて、南の風が吹き、とても暖かかったです。そんな日は当然、猫ウォッチング。暖かいせいか、ごろんと寝転んで体をなめる猫がいて、ばっちり写真を撮れました。





 今日のスカイツリー。

 木に鳥がよくいるのですが、12倍の望遠ではこれが限度。

 水仙が咲いていました。

 話変わって、先日の集結戦の会場で売っていた、昨季のアジアリーグのDVD2枚セットを昨夜、一気に見てしまいました。1枚目はシーズン・ダイジェストですが、クレインズ対ハルラのファイナル第4戦の終了まぎわ、クレインズがタイムアウトをとったあとから西脇の終了2秒前の同点ゴールまでと、そのあとのOTがノーカットで収録されていました。西脇のゴールは録画でも鳥肌ものです。ほんとに、肌がぞぞぞっとしましたよ。語りべさんと重野さんの実況つき。OTで決めたのはダーシだったんだ。ソン・ホソンが抗議してましたけどね。以前のホソンだったら、これで精神的にまいっちゃったところだろうけど、さすが、兵役前だから覚悟が違う。2枚目はいよいよ最終決戦、第5戦がまるごと収録されていて、これも語りべさんと重野さんの実況つき。どちらもFMくしろの放送のものなんでしょうね。で、この第5戦は、ハルラが終了17秒前に追いつき、そしてOTで決勝点をあげて、ハルラが優勝したのでした。
 それにしても、やっぱり、西脇のゴールはほんと、鳥肌ものです。現地で見てた人は鳥肌どころじゃなかったでしょうね。DVDを買ったときは、2枚組7500円は高いと思いましたが、あの第4戦の最後の部分が全部見られたので、高くはないと思いました。ラドンくんのプレーオフMVPの映像がまったくないのは残念。というか、1戦目、2戦目のラドンくんのゴールも映像がなかった。よそで見たからいいですが。
 というわけで、日付変わって今日からプレーオフ・セミファイナルです。残念ながら、北海道へはいけず、白鳥アリーナのライブカメラとクレインズ掲示板で経過を見ることになるでしょう。

2011年2月23日水曜日

トップページ

 セイバーズ公式サイトのトップページhttp://sabres.nhl.com/に、新オーナー、テリー・ペグラのあいさつの言葉が出ています。
 内容は、自分は1980年から98年まで、セイバーズのシーズンチケットホルダーとして、旧アリーナのオードと、新アリーナのHSBCアリーナで試合を観戦していたこと、オーナーとして、セイバーズとファンにスタンレーカップをもたらすつもりだということ、などなどです。
 このトップページはおそらく期間限定だと思いますので、読みたい人はお早めに(英語ですが)。
 公式サイトではオーナー就任の記者会見が生中継されたようですが(最近、情報チェックが全然だめで、だいじなものを見逃してしまう)、ペグラは#4をつけていたとか。4番目のオーナーという意味らしいです。現在のセイバーズの#4はモンタドーで、ファンに大人気の選手です。

追記 セイバーズからニュースがメールで届きました。これがその#4の写真。

2011年2月22日火曜日

プレーオフについて気になること

 アジアリーグはレギュラーシーズンが日曜で終わり、いよいよ26日土曜日からプレーオフ・セミファイナルが始まるわけですが、創立2年目でプレーオフ進出を決めた東北フリーブレイズ、おめでとうございます。相手は日本製紙クレインズなので、第1戦から第3戦は釧路で行なわれ、それで決着がつかなければ(要するにスイープがなければ)、第4戦、第5戦は福島県郡山市で行なわれる予定になっています。
 もともと、ブレイズは青森県八戸市のアリーナをおもなホームにしていたのですが、ここに来て突然、ブレイズの親会社、ゼビオの本社のある福島県郡山市のリンクに。
 うーん、これって、日光アイスバックスがプレーオフ進出を決めたら、吉本興業が大阪でプレーオフやると言い出すようなものでは? そんなことしたら、日光じゃ暴動が起きる。が、ブレイズの場合はまだ2年目なので、同じ東北だし、いいか、って感じなのかもしれません。
 しかし、問題は、郡山のリンクはたったの800席しかないってこと。プレーオフともなれば、セミファイナルでも1500人、ファイナルだと3000人収容の釧路や4000人収容の苫小牧が満員立ち見になるのです。相手チームのファンも多数押しかけるのに、800席しかなくて大丈夫か? 混乱が起きなければいいのですが。
 さらにびっくりなのが、第4戦、第5戦が実施されなくてもチケットの払い戻しはなし、かわりに来季の八戸・郡山のブレイズの試合のチケットと引き換えになるらしい(あと、おまけもつくのかな)。
 吉本興業だったら絶対やらないことですね。お客さんにショーを見せるという立場だったら、まずやらないことです。
 払い戻しがない理由は、たぶん、これです。
http://www.freeblades.jp/news/2011/02/2010-11.php
「本ゲームをチャリティマッチとして位置づけ」
 つまり、チャリティなので、たとえ試合がなくても収益は全額(?)寄付するから、払い戻しはしない、ということでしょう(違う?)。
 プレーオフをチャリティマッチにするのはいいことです。寄付も大変いいことです。でもね、普通、チャリティって、確実に実施するイベントで行なうものなんですけど。実施するかどうかわからないイベントでチャリティって、チャリティの対象になる人たちにとっても失礼なんじゃ???
 これまでもチャリティをやってこられたそうですけど、このプレーオフの利用のしかたはちょっと、まずいような気がします。第1戦から第3戦のプレーオフを実施、その収益を全額寄付、だったら、これはもう、最高にすばらしいことなんですが。
 と、まあ、苦言を呈してみましたが、どうなることでしょうか。

2011年2月21日月曜日

引退セレモニー

 ブレイズの選手たちが引き上げたあと、バックスの選手たちが円形になり、語りべさんが登場して、引退セレモニーが始まりました。バックスで引退するのは菊地選手と土田選手の2人ですが、土田選手はすでに日光で引退セレモニーをしているそうで、ここでは西武鉄道、コクド、西武と、東伏見を長くホームリンクとしていた菊地選手メインのセレモニーとなります。
 語りべさんによるインタビューのあと、バックスを代表して村井監督が花束贈呈。

 元西武のメンバーが登場して、花束贈呈と抱擁。

 遅い時間にもかかわらず、大勢の観客がセレモニーを見ています。かけつけた元西武の中には、西武鉄道出身の土田選手とつながりのある元選手も。

 そして、バックスのチームメイトたちが集まり、

 胴上げです。胴上げはどうしても写真がぼけてしまう。

 それから、バックスのチームメイトとの抱擁があり、最後に、同じく引退する土田選手と抱擁。

 土田選手とともに場内を一周します。

 こちらは土田選手。

  最後にバックスの選手たちが両側に並び、土田選手、菊地選手の順に通っていきました。
(追記 スタンドの右の方に白いものが見えますが、原寸大で見ると、西武鉄道の白くまジャージでした。)

 菊地選手、最初はインタビューも涙であまり言葉がはっきりしなかったですが、開口一番、「勝ちたかったです」というのが…。ほんと、最後に勝つところを見たかったです。でも、そのあとはだんだん落ち着いてきて、「日光はすばらしいところです。日光へは東武鉄道で。そして、東京へ来たら西武線に乗ってください」と言って、場内爆笑。明日(月曜)は朝から仕事、とも言っていましたが、西武鉄道でどんな仕事をするのでしょうか。
 この試合と引退セレモニーはEXスポーツで放送するそうです。

 というわけで、日曜は2試合とも1点差ゲームでとても面白かったし、クレインズと王子はいかにもエリート同士の対決、バックスとブレイズも、土曜はちょっとばかりビールリーグの香りがしてましたが、日曜はなかなか見応えがありました。バックスの選手が体を張ってパックを止めに行くシーンも何度かあって、バックスの意気込みもすごかったけど、ブレイズの執念もすごかった。プレーオフ、クレインズにとっては要注意かもです。

 そして、これが日曜日に手に入れたもの。デレクがいなくなってから、出待ちをしなくなり、選手からサインをもらうこともなくなった私でしたが、菊地選手からサインをもらうのはもうこの日しかないので、急遽、パソコンのプリンタで印刷して、東伏見の生協でサインペンを買って行きました。それなら、まだ1度もサインをもらっていないクレインズの清川選手と、バックアップ時代に1度サインをもらったけど守護神になってからはもらってない石川選手からももらおうと、合計3枚、印刷して持参。清川選手のは背景が黒っぽいので、サインが見えづらいけど、そのうち、背景が白い写真にももらおう。石川、清川は、どちらも2年前のプレーオフ優勝のときの写真です。菊地選手は昨季の日光開幕で勝利して、ヒーロー・インタビューを受けているときのものです。
 下は昨季のアジアリーグのDVD2枚。2枚セットで7500円でした。優勝がハルラなので、あまり宣伝もされず、売れてもいないみたいでした。

 第2試合のあとの出待ちでは、福藤選手や土田選手がすぐ目の前にいたのですが、サインしてもらうものが何もなくて断念。福藤選手はスーツ姿でもすごいオーラを発しています。そして、土田選手はスーツ姿だととってもナイスな雰囲気の方でした。菊地選手とこの2人がサインや写真撮影の行列ができていました。

ブレイズ執念の3位

 集結第2試合は東北フリーブレイズ対日光アイスバックス。第1試合はクレインズがホーム側なので、ホーム側に席をとりましたが、第2試合はホーム側はブレイズ。もっとも、土曜も日曜もすべての試合、どっち側にも両方のファンがいて、応援団のあたり以外はいろいろなんですが、とにかく、この日はバックスの菊地尚哉見納めってことで、まず、練習のときはバックス側の通路で撮影。

 そして、試合開始前の整列。スタンドではファンが土田選手の16番と菊地選手の39番のオレンジ色の紙を掲げています(村井選手(現監督)引退のときの8番を思い出す)。スタンドからは試合開始前からナオヤ・コールの大声援。
(追記 菊地のすぐ右側、客席最前列で青い服を着て39番の紙を持っている人がいますが、原寸大で見ると、レオ・マークのコクド・ジャージでした。)

 2ピリは菊地がホーム側になるので、私の席からだと真横。1ピリに先制されたバックス、2ピリは怒涛の攻撃で4点を奪い、一時は2点リードとなりますが…。

 しかし、2ピリから3ピリにかけて、またしても魔の3連続失点で、逆転されてしまう。これは3ピリ開始前の菊地と福藤。1ピリと2ピリはホーム側の指定席で見ましたが、3ピリはバックスのベンチの上の通路で立ち見すると決めていました。バックス側のスタンドのナオヤ・コールは反対側でもよく聞こえてましたが、こちら側だとほんとにすごい大声援です。

 菊地を激励して、ベンチに戻る福藤選手。

 バックスも3ピリ後半、追いつくのですが、OT突入したら4位転落のブレイズは残り数十秒で6人攻撃を仕掛け、残り23秒で勝ち越し。その後はバックスが6人攻撃に転じますが、23秒では万事休す。

 試合後、河合卓真が菊地にあいさつに。このあと、ブレイズの選手がリンクを去り、菊地の引退セレモニーが始まります(タイトル、ブレイズなのに、ここしか写真なくてすみません)。

 菊地選手の引退、とてもショックでしたが、この試合を見て、菊地はもう限界だったのかな、去年の全日本で準々決勝に出なかったのは、3日連続はもう無理だったからなのかな、今季、福藤ばかりが出てたのも、菊地の体が限界だったのかな、と思いました。実際、この試合の何点かは、以前の菊地だったら止めてたと思います。
 というわけで、引退セレモニーは次で。

王子、初のリーダーズ・フラッグ

 東伏見集結2日目、第1試合は日本製紙クレインズ対王子イーグルス。OTで勝てばクレインズがレギュラー・シーズン1位だったのですが…。
 土曜日はクレインズはアウェー側で、日曜はホーム側に入れ替わります。土曜はクレインズのベンチ裏のA指定席が取れましたが、日曜はA指定席はベンチから離れたところしかなかったので、500円安いB指定席に。私の席はゴールラインの手前のところで、しかもすぐ脇が階段で、階段と席の間にスペースがあり、そこに荷物が置けるという便利な場所でした。そこからの眺めはというと…。
 ゴーリーは真横。これは2ピリの春名。1ピリ、3ピリは石川の真横になります。

 そして、反対側のゴールを見ると、こんな感じに。これも2ピリなので、クレインズが奥にいる。

 1点を争うゲームで、クレインズが先制するも逆転され、その後はクレインズが追いつくが突き放される展開。これは3ピリ開始直前、西脇、小原、石川が何か話し合っている。

 3ピリ終了前に追いつくが、OT始まってすぐにあっけなく負け。石川、悔しそうにさっさと帰ってしまう。

 かくしてアジアリーグで初めてレギュラーシーズンで首位になった王子に、リーダーズ・フラッグが渡されます。

 気合十分だった春名と王子選手たち。土曜とはだいぶ違う印象でした。このあとの結果により、プレーオフは苫小牧で王子対ハルラ、釧路でクレインズ対フリーブレイズでスタートすることになりました、って、もう今週の土曜からです。

 どっちかというと、クレインズはハルラにリベンジしたかっただろうし、1位だとファイナルまでホームスタートなので予定が立てやすく便利ですが、そうそううまくは行かないものです。ハルラも日曜の試合じゃラドンくんがハットしてるし、プレーオフはわかりません。
 というところで、続く第2試合、菊地尚哉引退試合とセレモニーは次の記事で。

2011年2月20日日曜日

ショック!菊地引退&魔の3連続失点

 2月19日土曜日、アジアリーグ今季レギュラーシーズン最終戦、東伏見集結戦1日目に行ってきました。
 第1試合は王子イーグルス対日本製紙クレインズ。1敗した時点でクレインズの1位がなくなる重要な2連戦の初戦。2ピリまではクレインズが圧倒してる感じで、2ピリ終了時点でクレインズ3対0とリード。石川完封か、のペースでしたが、そうは行かないのがクレインズ。3ピリに入ると、なぜか動きが雑になったというか、それまでの緻密さがなくなって大雑把になったような気がしていたら、あっという間に王子が3対3の同点に。3点とも、ゴール前がスカだったような気がしますが、3点リードで王子をなめたらあかんぜよ。が、同点になったとたんに目が覚めてまた元の緻密なクレインズに戻るあたりが鶴クオリティ(劇場ともいう)。即座に4点目を取って勝ち越し、最後はエンプティで5対3でクレインズ勝利でありました。
 うーん、全日本では2点リードを追いつかれて、でも、そのあとすぐに勝ち越して勝利というのを2回やって優勝したらしいですが、この試合は3点リードをご破算にして、でもすぐ勝ち越しての勝利。しかも、その、リードをご破算にした魔の3連続失点の時間が、私のような素人の目から見ても、ぐだぐだなクレインズ、しかし、同点になるとまたキリッとしたクレインズに戻るんだから、目利きのクレインズ・ファンが怒るわけです。

 第2試合は日光アイスバックス対東北フリーブレイズ。バックスの菊地選手が練習にいなかったので、どうしたのかと思ったら、引退を表明したのだということが、帰宅してからわかりました(バックスのサイトで)。ショックです(涙)。菊地選手は、クレインズの選手以外では唯一、サインをもらいに行った選手なのです(アジアリーグ以外では長野カップで来日したジェームズ・パトリックからもらったが)。コクド・西武時代は、敵であっても惚れ惚れする選手だったし、バックスでは、弱小チームのために必死でがんばる姿がまたすばらしかった。西武の社員で、出向という形でバックスへ来ていたらしく、その期限が切れるので引退ということらしいけど、もっとそのプレーを見たかった。今季は日光での開幕戦と、1月の東伏見のハイワン戦しか見ていないので、あまりにも残念…。
 試合は2ピリまでは互角の攻防で、2ピリにバックスが先制点。が、この試合も3ピリに魔の3連続失点が待ち構えていて、バックスは6人攻撃でエンプティに入れられなかったのが唯一の救いという試合になってしまいました。バックスは2ピリまでに3点くらい入れていてもおかしくない感じだったけど、相変わらずフィニッシュできないというか…。ブレイズの橋本がよかったですね。

 というわけで、写真。日本の4チームのフラッグ。

 ハルラの応援団と勘違いするようなクレインズの応援団。日本製紙の野球チームの選手たちだそうです。

 今日はバックアップの清川。

 フェイスオフ。右下の後ろ頭はベンチの竹内コーチです。

 王子タイムアウトのときの石川。汗だく。

 クレインズ勝利。客席で万歳してる人も。

 東北ブリーブレイズの寄せ書き。

 整列する日光アイスバックス。菊地の姿がない、というか、福藤の隣りが1人分あいている。

 2ピリの守りにつく福藤豊。魔の3連続失点まではよく守っていたのだが。

 勝って、チームメイトの祝福を受けるフリーブレイズの橋本。

2011年2月15日火曜日

雪の上の足跡

  昨夜はかなりの雪が降り積もりましたが、今日は晴れて暖かかったので、猫スポットも雪解けが早かった。上は徳川家の墓。人が足を踏み入れないところは比較的、残っています。

  人が通るところはこんな感じ。奥に猫が2匹います。

  雪の上の足跡。ここは日陰なので、雪が残っています。

  このあたりは日当たりがいいので、すっかり溶けている。猫の後ろに少しある白いのが雪。

  今日は猫を見てまわっている人が多かった。

  今日のスカイツリー。前はこの場所からだといい写真が撮れなかったのに、高くなったので撮れるようになりました。雲がいい感じ。

 葉の落ちたイチョウと月。月は原寸大だと月の海がくっきり見えるほどよく写っています。

2011年2月14日月曜日

The House of the Rising Sun

 今日はバレンタインデーですが、デレプ・プラントにはカードもチョコレートも送っていません(笑)。
 うーん、デレクには日本にいるときもバレンタインデーには何もしませんでしたね。12月がクリスマス、1月が誕生日なので、3ヶ月連続はね。今はたまに思い出したときに激励のカードを送るくらいです。
 ところで、バレンタインデーにチョコを送るのは日本のチョコレート会社が仕掛けたもので、日本だけの習慣というのはよく知られたことですが、節分の恵方巻きも食品会社が仕掛けたものらしいです。バレンタインデーのチョコは私が子供の頃からありましたが、恵方巻きは大人になってからもなかったような、と思っていたら、70年代後半に作られたらしい。
 で、恵方巻きが流行った理由は、やはり、節分に豆をまくのが現代の日本の住宅事情ではむずかしいというのがあると思うのです。私は生まれてからずっと賃貸住宅ですが、アパートやマンションでは外への豆まきはむずかしいです。その上、「鬼は外、福は内」と叫ぶのが、今の日本人にはとっても恥ずかしい。なので、恵方巻きが大流行してるのでは?

 というわけで、日本の伝統も変わっていくわけですが、デレクで検索していたら、面白いブログ記事を見つけました。
http://buffalo74.wordpress.com/2011/02/10/the-house-of-the-rising-sun/
 セイバーズのファンのブログで、この記事では日本のホッケーについて書いています。
 セイバーズと日本といえば、やはり、74年に当時のGMがふざけてドラフトした架空の日本人、東京カタナズ(カタナズ=セイバーズ)のタロウ・ツジモト。この記事によると、GMは開幕前のキャンプに本物の日本人選手を呼ぶことも考えたのだとか。日本にすごい選手がいたら、ほんとに呼ばれたかも。しかも、このあと、ツジモトはバッファローで知名度を増し、スタンドから「タロウを出せ」という野次が飛んだばかりか、今も東京カタナズのツジモトのジャージが売られているのです!
http://twoeightnine.spreadshirt.com/taro-tsujimoto-tokyo-katanas-I10383030
(ブログの内のリンクと同じです。)
 ブログの後半では、日本のホッケーが紹介されています。日本ではホッケーは1920年代からある重要なスポーツ文化であること、ツジモトがドラフトされたまさにその74年に、日本リーグは5チームから6チームに広がったこと、その後、経済の悪化のために2004年からアジアリーグとなり(開催は2003年からだが、日本リーグがアジアリーグになったのは2004年から)、現在は7チームで構成されていること、など、日本とアジアのホッケーをきちんとフォローしてる人があちらにはいるんですね(チーム名にはアジアリーグの紹介ページへのリンクもあり)。
 日本でプレーした元NHL選手などの紹介、特にセイバーズのデレクとジョン・タッカーがプレーしたことが語られ、そして、初の日本人NHL選手、福藤豊が紹介されています。
 最後に紹介されているのは、昨年のアジアリーグ・ファイナル第1戦のダイジェスト・ビデオ。画質もなかなかよくて、久々にソン・ホソンが拝めるし、最後のニッコニコのラドンくんがかわいいのですが、ブログ主がなんでこれをアップしたかというと、4分ほどのところにセイバーズの実況アナ、リック・ジャネレット(RJ)の名文句が聞こえる、というのですが??? どうですかね? ただ、アニャンのアリーナへ行ったクレインズ応援団の方のブログによると、あそこは酔っ払った外人グループがいるらしいので、彼ら(たぶん北米人)が叫んでるのがマイクに入ったんでは?と思うのですが。

 昨日は全日本選手権の決勝があり、日光に行かなかった私はテレビのアンテナが来てないボロアパートで、室内アンテナでぼやぼやの画面で見ていました。1ピリはブレイズの守りがスカでしたが、2ピリはブレイズが圧倒してる感じ、しかし、2点リードを追いつかれ、ファンをハラハラさせたと思ったらすぐに勝ち越し点を取る、という鶴クオリティ(劇場ともいう)で、最後はクレインズ堂々の優勝でした。最後になって、ブレイズの外人選手が、地上波の全国放送では見せたくない姿をさらしてしまいましたね。せっかく決勝に進出したのに、イメージダウンになってしまうよ。

 さて、いよいよ今週末は東伏見でアジアリーグ最終戦。そのあとすぐにプレーオフですが、順位が決まってないので、どういう対戦になるかは最終戦終わるまでわからないかもしれません。

2011年2月9日水曜日

書評を書きました。その3

http://bookjapan.jp/search/review/201102/shindou_junko/20110209.html
 マイケル・フレインの戯曲「コペンハーゲン」についてです。
(リンク切れのため、次のサイトでお読みください。http://sabrearchives.blogspot.jp/2015/02/bookjapan_94.html

 正直、ハイゼンベルクについて、公の場所で文章を発表できる日が来るとは思いませんでした。書評の中で書いたように、私がハイゼンベルクと不確定性原理に出会ったのは1970年代末。あの頃はみすず書房からハイゼンベルクの著書の翻訳がたくさん出ていたものです(今は、大書店へ行っても「部分と全体」すら置いてないのに驚く)。
 もともと理科、特に物理が大の苦手だった文系人間なので、別にそれで何かするという気持ちはなく、年がすぎ、やがて、書評の冒頭にある1994年が訪れます。その年、読んだ分厚い2冊の本、ハイゼンベルクの伝記とノンフィクションは、あまりにも面白く、しかも深く考えさせるものだったので、私は大量の文章をワープロ専用機でしたためました。ウィンドウズ95が登場する前の時代、パソコンは一般にはまだ普及していませんでした。そのとき書いた文章はフロッピーディスクに保存されていますが、ワープロ専用機はすでになく、フロッピーも古い2DDというやつで、あ、いまやフロッピー自体が過去の遺物か。とにかく、それを読み返そうと思ったら大変な手間が必要なので、ほとんどあきらめているのですが、当時も(すでに映画評論家になっていた)私がこのようなテーマについて書くチャンスはありませんでした。
 ただ、伝記はまだ翻訳が出ていなかったので、自分が訳したい、とひそかに思ってはいましたが、量子力学についての難解な解説や数式が多いのでとても無理とあきらめていたところ、ある出版社の編集者から、そういう部分を省略して出せないかと言われました。しかし、この伝記では物理学の部分は他の部分と切り離すことができない重要なものだということは、理系の苦手な私にもわかりました。やがて、この伝記は、数名の物理学者たちの共訳として、白揚社から世に出ました(店頭で手にとってみたものの、中は読んでいません)。
 その後、私はまたハイゼンベルクから離れ、フレインの劇が日本で上演されたときも興味を持たず、劇書房から戯曲の翻訳が出たのも知らず、そしてあの2冊の分厚い本を読んでから16年がたって、劇書房の翻訳を再刊したハヤカワ演劇文庫にめぐりあったのです。
 ハイゼンベルクのあの部分をドラマ化するという点については、私はかなりの危惧があり、疑心暗鬼で読み始めたのですが、ページをめくってすぐに、これがあの分厚い2冊の本がもとになっているとわかりました。あとはもう、著者と私の共通体験です。そして、一読者で終わった私に比べ、こんなすばらしい劇を生み出した著者に、ひたすら畏敬の念を抱きました。
 フレインの劇のおかげで、私は94年にフロッピーディスクに記録した大量の文章の一端を公にすることができました。もちろん、主役はフレインの劇であり、他のすべてはこの劇を生かすための助演者のつもりです。
 最後に、パワーズの「なぜ、ナチスは原爆製造に失敗したか」は94年に福武書店から単行本で、翌95年にベネッセ(福武書店を吸収)から文庫で出版されましたが、フレインの劇にあわせて再刊されたことはないようです。フレインの劇の最重要参考書はこの本だというのに。不備なところのある翻訳なので、できれば完訳にして再刊してほしいです。一方、ハイゼンベルクの「部分と全体」は、劇のおかげで一時、よく売れたそうで、それは喜ばしいことです。

2011年2月8日火曜日

ハシェックのインタビュー@NYタイムズ

http://slapshot.blogs.nytimes.com/2011/02/06/the-hasek-interview-k-h-l-is-a-different-hockey/
 「ニューヨーク・タイムズ」のサイトに、現在ロシアのKHLでプレー中のドミニク・ハシェックのインタビューが載っています。ハシェックのマスク・セーヴとか、モスクワの地下鉄乗車体験とか、興味深いビデオも。
 インタビューの内容は、1月に46歳になったが、来季も現役を続けるのかどうか、KHLとNHLの比較、設立40周年を迎えたセイバーズについて、ですが、興味深い部分を抄訳してみます。

A: ここ(KHL)の選手たちは非常にスキルがあり、スケーティングがうまい。スキルとスケーティングはNHLに比肩する。でも、NHLのショーの部分は比較することができない。満員御礼のスタジアム、NHLではすべてがKHL以上にプロフェッショナルだ。NHLにはアクションも多い。狭いリンクで、常に何かが起こっている。こちらではNHLよりもスケーティングとスキルの部分が多い――でも、アクションのないスケーティングだ。NHLではいつも何かが起こっている――ヒットがある、ネットのまわりで何かが起こっている。こちらでは何かが起きている時間が少ない。しかし、ヨーロッパの人たちはこれに慣れている。だから、これは違うメンタリティ、違う文化なんだ。NHLではすべてがKHLより一歩先んじている――正直に言うとね。私は両方のリーグでプレーしたから。

Q: セイバーズの40周年にあたり、バッファローのファンがオールタイム・チームを選出しました。あなたは投票で1位でしたよ。
A: そんなことがあったの? [そうです] 知らなかった。
Q: あなたはジル・ペローを抑えての1位でしたよ。ちょっと驚きでした。
A: それはたぶん、ファンの多くは幼かったので、ペローのプレーを見てないんだよ。でも、私のプレーは見ていたということさ。

 セイバーズのファンはハシェックの別の面、記者に暴行とか、バーでけんかとか、あいそが悪いとか、エゴ丸出しとか、そういう面をよく知っているので、こんな冷静な受け応えをしているのにびっくりの人もいるようです。ハシェックもオタワをクビになってからは相当、人間が変わったみたいですが。
 で、そのセイバーズ・ファンの掲示板での反応。
http://sabresfans70.proboards.com/index.cgi?board=sabres&action=display&thread=18199
 ハシェックがNHLに来たときからの映像をもとにした5分あまりのビデオもあります。上のインタビューの記事の中の映像と比べると、年をとったのがわかります。

2011年2月4日金曜日

陽だまりの猫

 めずらしく日がまだ高いうちに猫スポットへ。とはいっても3時すぎなので、日は傾いています。

                屋根の上の猫。

           カメラに向かってくる猫。実はその後ろに3匹いる。

                別のテリトリーの3匹。

                     美猫。

                     水鏡。

                今日のスカイツリー。

                     紅梅と白梅。

               いつも一緒の仲良し猫たち。