2021年4月9日金曜日

密な対面授業に行ってきた。

昨日は1年ぶりの対面授業。行ってみたら、後ろに立っている学生がびっしり。

机は1人おきに座るようになっているが、着席禁止席にも座っている。

この授業は定員40名なのだが、毎年、3倍から4倍の倍率があり、多くの学生が抽選で涙を呑んでいる。

なんで倍率が高いかというと、楽に単位が取れる楽単だと思われているからで、一部、本当に受講したい学生が落ちてしまい、苦情を言われるのだが、非常勤講師の私にはどうしようもない。

学生から聞いたら、今年は倍率2倍から2・5倍くらいらしい。去年、オンライン授業で英語を読ませたので、多少は楽単でなくなったのかも?

とにかく40人定員なのに100人くらいいるので、授業にならないし、半分以上落ちるのだから聞いてもしょうがない学生もいるわけ(落ちるからもしれないから1回目は来ない、という学生もいる)。

というわけで授業は来週からとして、希望する学生だけに映画上映会。帰ってもいいよ、と言ったらほとんど帰ったので、密は解消。

来週からは抽選で40人になるが、それでも密な感じだ。その大学は今年度から新校舎になり、旧校舎に比べ、教室が狭い。別の非常勤で行ってる大学も10年くらい前に新校舎になったが、やはり旧校舎に比べて教室が狭くなっている。それでもそっちの大学は天井が高く、窓も開けられるので、この大学よりはマシかもしれない。

この大学は、前の校舎なら教室が広々、机もゆったり置かれ、天井も高く、窓を開けられたので、旧校舎ならもっと安全に授業ができたかもしれないが、新校舎は教室だけでなく建物自体が狭くて余裕がない。外から見ると高層ビルでおしゃれかもしれないが、中は旧校舎の方がよかった。

とにかくそんな具合で、対面授業が始まったが、ツイッターで「大学 対面 密」で検索すると、あちこちの大学が密、超過密になっていることがわかる。

教室はなんとか人数制限しても、学食や廊下が密、一部オンラインにしても対面があるのでほぼ全員が通学、対面の合間に教室でオンラインを受けるとそれが密、そして、満員電車が怖い、といったツイートがある。

すべて予想されたことだが、ネットでつぶやいているだけなので、マスコミや一部保護者のオンラインバッシングには勝てない。あっちは文科省もついている。

去年は感染でバッシングされたくないからオンライン授業。

今年は対面やらないとバッシングされるから対面。

そして、やっぱり、対面少ないと文科省からお金もらえない恐れがあるのですよ。

オンライン授業だと、保護者から授業料返せと言われ、文科省からは補助金出ない、と。

クラスター発生は時間の問題なのですが、感染者情報とか出さない大学も目に付くなあ。前は出してたのに、今は出さないとか。ある大学は毎月初めに今月は0人と出して、あとは累計しか出さないのを見て、なんじゃこれは、と思いましたです。

大学では体調不良なら休めと言ってるので、私もそう言うつもりですが、学生たちを見ていると、ほとんどの学生はあまり気にしてない、感染拡大中だとも思ってないみたいに感じました。ソーシャルディスタンスなんて全然ありません。来週はフェイスシールドと手袋をしよう。マスクはすでに二重にしてますが、講師でマスク二重の人少ししかいなかった。事務員なんか鼻出しマスクだったし。あと、手指消毒の液が建物の入口にしか置いてない、全然感染対策してない、意識低い、と思います。でも、これが世間の標準なのかもしれない。

大学院にいたとき、唯一就職の話があった岡山大学に就職していたら、コロナの前に定年退職していたのになあ、と時々思います。もしも就職していたら、映画評論や翻訳の仕事はなかったけれど(当時は首都圏に住まないとむずかしかった)、今は映画評も翻訳もなく、生活のために大学へ授業に行くという危険なことをしなければならないのだと思うと。。。授業もだけど、都心から引っ越してから通勤時間が半端なく長くなってるので。

正直、大学に比べたら映画館は安全だと思いました。