2014年10月8日水曜日

シニア1枚

火曜日はイーストウッドの新作「ジャージー・ボーイズ」を見てきた。
シニア料金で見られるようになったので、窓口で初めてシニア1枚と言ったら、証明書の提出も求められず無問題。今日は女性1枚で行こう。
映画はイーストウッドとしてはそこそこかなあ、というところかな。面白く楽しく見られるけど、傑作とかそういうものではなく、いろいろな面で不満も残る。もっとよくなったのに、と感じる部分もある。特にクライマックスが、娘との関係がそれまであまりきちんと描かれていないこともあって、「君の瞳に恋してる」が盛り上がらない感じ。この曲は私は別の歌手でなじんでいる、ということもあるのだが。
役者は4人中3人は舞台のキャストそのままだそうで、いい味を出していてうまい。フランキー・ヴァリ役の俳優が歌もすごいし、演技もいい。トミー役はこの時代のこの種の青年にすごくはまっている。クリストファー・ウォーケンは、私には物足りなかった。あと、女性が単調。娘も含めて。マイケル・マンの映画か、ってくらいに。


火曜日は例の小保方晴子氏の早稲田大学での博士論文についての茶番劇がまたあって、早大は1年の猶予を与えるので、その間にまともな論文を出せば学位は維持としたようだ。しかし、まともな論文を新たに書くには実験室も必要だし、時間もかかる。それを1年で、というのは、コピペの部分を自分の言葉で書き直して、本文を適当にそれらしく直せばいいてことだろうか。これなら実験室はいらない。あるいは、1年後にしておけば忘れられると。この問題はとにかく、先延ばし、先延ばしにして忘れられるのを待っている印象が強い(早大も理研も)。
そして、そのあとに入ってきたノーベル物理学賞のニュース。青色LED実用化に貢献した日本人2人と、元日本人のアメリカ人1人が同時受賞。何年か前に日本人同時に何人か受賞したとき、1人が実はアメリカ国籍を取って日本人ではなくなっていたということがあったが、そのときはなぜ日本国籍を捨ててアメリカ国籍になったのか疑問に思う人はいなかった(私はこの人は学生時代に本を読んで知っていたけど、だいぶ年配の方で、アメリカ人になったのもすでによく知られていたのだろう)。今回の元日本人、中村教授はかつて自分が所属していた企業と訴訟になったので、非常に有名になった。しかし、アメリカ国籍を取ったことは知られていなかったので、驚きが走った。(日本は二重国籍を認めていないので、外国籍を取ると日本国籍を放棄しなければならない。)
そしてさらに驚いたのは、中村教授が日本の科学界の人たちにはとても嫌われているということだった。小保方晴子氏と比較する人までいる。
捏造剽窃だらけで中身のない小保方氏に比べ、中村教授は青色LED実用化に貢献している。しかし、マスコミを利用して世間をだましている、と彼は見られているのだ。
青色LEDは中村教授とともに受賞した2人の日本人研究者が基礎を作り、それを中村教授が実用化した。だが、中村教授は、青色LEDの発明そのものを自分の手柄にしているふしがあるらしい。今回、基礎を作った2人の研究者が先に名前が出ているのは、貢献順としてはしごくまっとうなのだとか。
また、例の裁判でも、中村教授が対価として多額の金額を求めていた特許は、青色LED実用化の特許ではなく、その技術は今は使われていないのに、あたかも青色LED実用化の特許を自分1人で取り、その対価を求めているように見せかけた。そのため、世間では、中村教授は所属する企業の理解も得られず、1人で青色LEDを発明した、なのに会社は2万円しかくれなかった、と思い込んだ。実は私も思い込まされた1人だったが、会社社長の手厚い援護があってこその成果であったことは中村教授自身が本に書いていることがわかった。
当時の社長は社員であった中村教授に多額の資金を与え、工場で何度も爆発事故が起きても開発を中止させなかったそうだ。もちろん、一緒に研究した仲間もいた。
ところがこの社長が亡くなったあと、中村教授は会社とそりが合わなくなり、冷遇され、それが訴訟の最大の原因であったらしい。
中村教授は性格的にどうもいやなやつと言われてもしかたないところがあるようで、それがたまたま理解ある社長とめぐりあったので、いやなやつでもノーベル賞級の仕事をさせてもらえたのだろうが、そのいやなやつのところが科学界の人にはかなりよく知られていて、同じくノーベル賞受賞の利根川氏と同じくらい嫌われているのだという。
実際、青色LEDの発見を自分の手柄に見せたり、実用化を自分1人でやったかのように言い、別の特許での訴訟なのにこの実用化での特許のように見せて世間を味方につけ、その後は日本社会批判で世間の人気を集め、そして、アメリカ国籍を取ったのは、アメリカで予算をたくさんもらうには軍の予算をもらう必要があり、アメリカ国籍でないとその予算がもらえないから、などと発言した。
中村教授は、研究者は研究の金を稼いでなんぼだということも書いているので、研究の金のためにアメリカ国籍を取った、それも軍事予算のため、というのは彼の主義には合っている。ただ、こういうこと言うかね、普通、というところ。正直っちゃ正直なんだし、偽悪趣味というか、ワルな自分を演じるのが好きなんだろうね。アメリカ人だって、うわべをつくろうだろ、普通。
外国へ行った日本人の日本批判は日本ではとても受ける。日本社会に不満を持っているが何もしない、できない日本人が多くて、そのガス抜きになっている。彼らの日本批判は何の役にも立たないが、それでガス抜きしている日本人が一番悪い。
小保方氏に対しては、右にも左にも擁護派や批判派がいるが、中村教授についても左右に関係なく擁護派と批判派がいるようだ。中には自称哲学者の山崎某のように、小保方擁護で若山氏や遠藤氏を攻撃しながら、中村教授のことは攻撃している輩もいる。ただ、共通するのは、小保方氏も中村教授も、マスコミで持ち上げられ、事実とは違うヒーロー、ヒロインに祭り上げられた、そして、その背景には、小保方氏や中村教授の自分を肥大化してアピールする能力があったということだろう。


参考
http://togetter.com/li/729077