2019年6月1日土曜日

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

昨日は「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の初日に駆け付けた。
「名探偵ピカチュウ」もそうだけど、ハリウッドのオタクはすごい。
なんつうかもう、オタク愛がハンパないのだ。
「ピカチュウ」も最後のエンドクレジットでまず、初期のポケモンのカクカクした絵が出たりするところが昔を知ってる人にはたまらないそうで、IMAXの映画館では近くの席の男性があれが出たところで「おう!」とでかい声で叫んだ。
今回のハリウッド版「ゴジラ」も最後に拍手が起こった映画館もあるらしい。
わかります。
東宝が参加しているとはいえ、元祖ゴジラへのリスペクトがすごい。
ゴジラの咆哮はオリジナルどおり、ここぞというところで流れるゴジラの音楽、エンドロールは「モスラ」のテーマ曲と「ゴジラ」のテーマ曲が続けて流れる。配役のクレジットではゴジラ、キングギドラ、ラドンがHimself、モスラはHerself。怪獣も俳優と同じ出演者になっている。
2014年のハリウッド版「ゴジラ」の続編という形らしく、最近のハリウッド映画はアベンジャーズみたいにつながりのある作品が多くて、私は2014年版は見てないのに予習もしてこなかったが、ほとんど問題はなかった。
というのも、この映画、人間ドラマはあちらで批判されているように、かなーりいいかげん。
「ピカチュウ」も人間ドラマは薄かったが、こちらはよくある人間関係のパターンをストーリーに利用しただけで、ドラマに深入りしていないのがよかったが、「ゴジラ」は変にひねりを入れているので邪魔だなあ感が強まる。そんなわけでRotten Tomatoesでは「ゴジラ」の方が評価が低くなっている。
怪獣は人間が破壊した環境を戻すために存在するとか、息子を失った母が頭おかしくなってとか、よくあるパターンなんだけど、よくあるパターンなだけに下手さが目立ってしまう(特に母親の方)。
でもまあ、怪獣バトル映画に人間ドラマなんて期待してないので、目をつぶっていいのだが、クライマックスの怪獣バトルに人間出過ぎ。そこだけはなんとかしてほしかった。「ピカチュウ」程度に人間ドラマを抑えるべきだったと思うよ。
この映画、怪獣が登場するシーンはやたら暗いシーンばかりで、晴れていても怪獣出ると暗雲たちこめてしまうのだが、CGの粗を隠すために暗くしている説。となると、クライマックスの怪獣バトルに人間出過ぎてるのは、怪獣バトルだけで持たせるとCG大変だから? まあそんな感じもしないでもないんだけど。
でもまあ、そんな欠点なんか、ゴジラの音楽とともにゴジラが登場したり、モスラの造型がすばらしかったり、そして最後にモスラ~や、モスラ~が流れて、そのあとゴジラのテーマで盛り上がると、もう、全部許してしまう。そういう映画。
キングギドラは頭はよくできてたなあ。体全体だとちゃちいところもあったけど。
ゴジラは最後、アーサー王みたいになる。ゴジラがアーサー王だとモスラは妖精の女王かな(エドマンド・スペンサーの叙事詩)。
モスラはほんと、女性って感じがしてよかった。ゴジラの顔のアップもよいね。クライマックスでシンゴジラみたいになるんだけど、あれは****と合体したからなのかしらん(ネタバレ回避)。
ラドンは誰にでも襲い掛かる雑魚って感じでした。英語だとラドンはロダンで、ロダンって、彫刻家のロダンとは綴りが違うけど、ロダンだとなんか安っぽくないか? ラドンさん、もっとかっこよいかと思ってたのに、どうやら三の線らしいっす。
2014年版見ないでいきなりこっち見てるので、誤解もあるかもしれませんが。
渡辺謙は「ピカチュウ」では「ポケモン」と正しい発音をしていたが(他の出演者は「ポキモン」とか「ポクモン」)、こちらではきちんと「ゴジラ」と発音していた(「ゴッズィラ」じゃなくて)。日本語を話すシーンもあるのですが、「さらば」は「Farewell」と英訳すべきだろう?(いろいろうるさくてすまん。)

こんな具合で、ハリウッドのオタクはすごい、と敬服したのだけど、さらに驚いたのは、私の見た夜の回の場内の雰囲気。若い男性が多かったのだけど、みな、身じろぎもせず真剣に見ているのだ。飲食も予告編のうちにすませているから飲食の音皆無。他の音も皆無(音響すごいので聞こえなかったのもあるかもだけど)。途中でトイレに立つ人なんかいない。まるで荘厳な儀式のような雰囲気で、こんなの、「君の名は。」の久々の上映のときしか経験ない。スクリーンの向こうもこちらもオタク愛でいっぱいの、ほとんど宗教儀式?という感じだった(嫌いじゃない、つか、好きです、こういうの)。
MOVIXだったから通常上映でも音響が抜群によくて、音量も上げてるから重低音がバンバン響いていた。スクリーンも大きいし、映像もよかったと思う。予告編で危惧していた暗くて見づらいということはなかった。
次はゴジラ対キングコングになるようだけど、モスラをもっと使ってほしい。
竜の絵がいろいろ出てくるときにブレイクのレッドドラゴンの絵が出てきたり、壁に日本語でゴジラと書いてあったり、細部もいろいろ見てしまう映画。

で、そのあとはレイトで「名探偵ピカチュウ」を見た。
「ピカチュウ」はMOVIXで見ると、やはり音響がいいのか、TOHOで見るより英語が聞き取れる。「ゴジラ」はわりと聞き取りやすい英語で話していたが、「ピカチュウ」は最後の歌の歌詞とか聞き取りむずかしいところあるのだけど、MOVIXの方が聞き取れる感じ。ラスト近く、斜め上から聞こえないと効果がないせりふも、MOVIXだとしっかり斜め上から聞こえるのだけど、真横から聞こえてしまうシネコンもあった。映像も含めて全体にMOVIXの方がクオリティ高いと感じます。

というわけで、6月1日から再配布される「名探偵ピカチュウ」ステッカーをまたもらってきました。
今度は高島屋のポケモンセンターへ。ここは東京駅八重洲地下街と違って、箱の中にステッカーがばらばらに入っていて、スタッフが手を入れてランダムに取り出すシステムで、取り出したのがかぶっていると、かぶったのを戻してもう一度取り出してくれます(やり直しは1回だけみたい)。おかげで、4種類のうち、コダックのステッカーは出なかったけど、八重洲地下街でもらえなかったものをもらえました。ただ、この箱から出す方式だと、ステッカーにどうしても傷がついてしまいます。
もらうばっかりでは悪いので、何か買おうと思ったのだけど、土曜日なのでとても混んでいて、商品をゆっくり見られず、断念。ポケモンカード対戦をやっていて、大学生から20代くらいの若い男女が向き合って対戦していました。

ツイッターで検索すると、コダックのステッカーもらえた人かなりいますね。レアってわけでもないのか。場所にもよるのか。
さっき検索した感じだと、今日はステッカー配布終了にはならなかった模様。