2016年4月6日水曜日

借りてきた本

今日というか、火曜日に借りてきた本。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0-%E9%99%B8%E4%BA%95-%E4%B8%89%E9%83%8E/dp/4480855610/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1459872603&sr=1-1&keywords=%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0

「トランボ」を見て、マッカーシズムについての本を探していたら、この本に行き当たりました。
アマゾンのサイトを見てわかるように、すでに絶版。
こういうときに頼りになるのは図書館です。
早速あちこちの図書館を検索。
昨年秋まで住んでいた某区の図書館はまだ使えるので、まずそこを検索。
あった。ただ、目白だった。遠い。
次は、近所にある県立図書館。ここは理系の専門書や文学全集、そして洋書がある通好みの図書館。そのかわり、普通の図書館にあるような文庫や新書、単行本はない。そこを検索。
あった! さすが県立図書館。
早速登録して借りてきました。
著者は第二次大戦終戦直後からマッカーシズムについて調べている人で、年季が違う。洋書の参考文献もばっちり出ているので、今後の参考になります。出版は1990年なので、それまでの資料だけれど。
この本ではトランボは大きく扱っていませんが、ハメットやヘルマンなど、映画界以外の人も大きく扱っています。
まだ読み始めたばかりですが、非米活動委員会は1930年代からあって、その頃は人種差別主義者や白人至上主義者、親ナチなどが集まるトンデモ集団だったので、批判されたり揶揄されたりしていたのが、戦後の冷戦の時代になって反共のもと、力を得てしまった過程が興味深いというか、ナチスの台頭になぞらえる人もいて、いろいろ考えさせられます。
スペイン内戦でフランコ政権に反対する共和制派を支持したから共産主義者とか、反ナチだから共産主義者とか、トンデモだわ。
もともと人種差別主義でナチのシンパで反ニューディール政策の連中が非米活動委員会って、こいつらの方がよっぽど非米活動してるだろ、という感じですが、同じような状況が日本でも起こっているのでやはり考えさせられます(ため息)。

今のところに引っ越して、通勤や試写通いが時間がかかって大変になったけど、図書館環境はとても恵まれていることがわかりました。最近、あまり勉強していなかったので、よい機会になりそうです。