2017年6月14日水曜日

「秒速5センチメートル」

「言の葉の庭」と一緒に買った「秒速5センチメートル」の輸入盤DVD。パソコンでしか再生できないので、前のWindows XPのThink Padで見ようと思ったが、引越の段ボールのどこかに入っているはずだけど探すのが面倒だった。
うちのPCはWindows95から何台もあるけど、大半は外に持ち出せる画面の小さいやつ。が、このThink Padは画面が一番大きい。だからこれで見るのが一番。
でも探すの大変そうだな、と思って、ふと、押入れのいつもは開けない方の戸を開けたら、レノボの箱が。
Think Padはレノボです。
が、5年近く使っていなかったせいか、電源が入らない。なぜ、と思いながら手に持って斜めにしたら、入った。ったく、古いテレビとか家電のようなやつだ。
それから本編を見て、特典映像をすべて見て(新海監督インタビューのときに出てくる猫がかわいい)、電源を落とし、買い物に出かけ、もう一度見たいと思って電源を入れたら、出ました、Think Pad特有のファン・エラー。
このPC、使ってた頃からすでにファンがおかしかったのだが、ファン・エラーが出てそのまま電源が落ちておしまい。何度か繰り返したけどだめ。
やれやれ、と思い、ファン・エラーで検索したら、キーボードをはずしてほこりをとると治る場合があると(これを紹介しているブログでは、3年前に死んだ飼い犬の毛が入っていて、号泣したと書いてありました)。
ほかにも緊急避難的な処置はあるようです。
そして、ほこりをとってもだめな場合は秋葉原のThink Padの店へ行けばファンを交換してもらえるとのこと。ただ、お値段が1万円以上かかる。
このPC、XPなのでネットにはつなげられないけれど、画面は大きいし、ほかの用途にはまだ使いたいので、とりあえずほこりをとってみるか(素人にはキーボードはずすだけでハードル高い気がするけど)。

さて、「秒速5センチメートル」だが、「君の名は。」に似た映像がけっこうたくさん出てくる。冒頭の隕石落下のシーンが逆になったようなロケット打ち上げのシーン、満月の前にある電線(?)、トンビ、などなど。「言の葉の庭」もそうだったけれど、相変わらず新宿好きですね。
この作品では、1990年代前半、小学校で知り合った男女が恋に落ちるも、女の子は卒業と同時に栃木県に転居、そして中1の終わりには男の子が鹿児島の種子島に転居することになり、その前に栃木で会うことにする。が、大雪のため、列車は遅れに遅れ、という第1話。1995年頃の設定のようで、携帯もなければ湘南新宿ラインもない時代。埼京線と宇都宮線を乗り継いで両毛線の駅へ向かう。乗り換え駅で彼女が待つ駅に電話すればいいのに、と思ったが、中1ではそれは思いつかないのだろうか。
第2話では男の子は種子島の高校生になっていて、同じ高校の女の子が彼に片思いしている。意を決して告白しようとするが、男の子の目ははるか遠くを見ているようで、告白できない。
第3話では、男の子は東京でサラリーマンをしているが、会社をやめる決心をする。栃木の女の子は別の人と結婚する予定。踏切ですれ違う2人、でも、という具合に、新海監督お得意のすれ違い。
新宿と飛騨だけが舞台だった「君の名は。」に比べて、雪降る栃木県と晩夏の種子島の空気が新鮮に感じる。
ラストは、新海監督は悲しい結末とは思っていないのに、観客の中には悲しい、うつになる結末、ととる人がかなりいたようで、そのあたりの食い違いを監督は気にして、映画作りを考え直し、「君の名は。」に到達したと述べていたが、確かにあの結末は特に悲しい結末には見えなかった。
男の子は栃木の女の子のことをずっと考えているわけではなく、ちょうど「君の名は。」の2人のように、何か失われたものを探しているのだ。その失われたものは必ずしも生身の相手ではなくて、時間と距離に離されていく間に見失った何かであって、現実の今の彼女が彼の求めているものとは限らない。
会ってしまったら、失われた何かとは違うと感じてしまうかもしれない。ただ、「君の名は。」の結末のように、とにかく一度会ってしまえ、と思う観客の気持ちもわかる。
会わないままだとずっと中途半端だから。それでは先へ進めないから。