2021年2月13日土曜日

亡くなったあとどう呼ばれるか

を気にしているのかな、この人は。

「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。
現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、
ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、
それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」
(上野千鶴子)

東大名誉教授でフェミニズムで活躍した人だが、この人の言説がどうも好きになれず、まだ著書は読んだことがない。

もっとも、好きになれない言説は、自分は金持ちのくせに、貧乏人にこういうつつましい暮らしができるからとかなんとか、そういう言説が嫌いだった。

しばらく前からおひとり様のすすめみたいな本を次々と出していて、ますます興味持たなかったのだが、ある人のツイートで「在宅ひとり死のススメ」という本を知り、ちょいとアマゾンをのぞいたというわけ。

まだ72歳なのか。それで、こういう本ばかり書いてるのか。まあ、それで儲かるんだから商売なんだろうけど。ほかにやることないのかね?

で、まだ72歳なのに、自分がある日、亡くなっているのを発見されたら、それを「孤独死」と呼ばれたくない、と。

死んだあとのことを気にしてるんだ。

このアマゾンのサイトを見るきっかけとなった人のツイートが言っていたのは、これだけ成功したエリートが、結局、この年になってこだわっているのは、自分は一人で生きてきたけど、それは満足だったということを世に知らせたいということだけだ、と。

売れているということは需要があるわけで、それでいい気分になる読者も多いのだろうから、別に商売としてはいいと思うけど、所詮は自己啓発書レベルだろう。