2021年2月23日火曜日

アマゾンの評価

 昔はアマゾンのレビューは役に立った。

しっかりと書かれたよいコメントがたくさんあった。

ある時期から、アマゾンのレビューがおかしくなった。

星いくつの点数だけでコメントがない、誰がつけたのかわからない評価が増えた。

コメントがある場合は、ハンドルネームとはいえ、書き手がわかる。が、星の数だけの評価は誰がつけたのかも理由もわからない。

しかも、星1つのような評価ほどコメントがない。

おまけに、最近気づいたのだが、星5つと星1つの評価がついてもその平均の星3つにならないのだ。

たとえば、ある本に星5つの評価をした人が1人、星1つの評価をした人が1人いたとする。評価した人が何人かは数字が出ている。しかし、内訳を見ると、星5つの評価は1人で25%、星1つの評価は1人で75%とかになっている。

不思議に思って、評価基準を見ると、アマゾンで買い物した額や評価した日付で割合が決まるらしい。

つまり、本が出たあとすぐに買って読み、星5つの評価をつけた人と、その本が出てから長い年月がたったあとに星1つつけた人がいると、星1つの評価の割合が非常に高くなり、結果、平均が星1.5とかになるのだ。

レビューをすべて見る、をクリックすると、評価の高いレビューと評価の低いレビューの代表が1つずつ表示されるが、これも以前からおかしいなと思っていた。

昔はどちらもさすがに多くの支持を得ているだけあって、参考になるコメントばかりだったのに、今は、なんでこれが代表なの?というようなコメントが多い。

参考になった、も1人しかいないのになぜか代表。

つまり、これも日付とレビュアーの買い物の額で決まるから、参考になった、が1人しかいなくても代表になるのだ。

以前は高い評価も低い評価も読みごたえがあり、なるほど、と思えるものが多く、参考になったのに、もはやアマゾンの評価は日付と買い物の額の表れでしかないのだ。