2016年5月25日水曜日

カラヴァッジョ展

30年前に見たデレク・ジャーマンの映画「カラヴァッジオ」が好きだったので、3月から上野の西洋美術館で始まったカラヴァッジョ展に行かねば行かねばと思いながら、とうとう閉幕まであと3週間を切ってしまった。おまけに25日から27日まで手荷物検査だと!
うおー、カバンの中開けたら地域猫用の餌とか蚊対策の服とか古いデジカメとかが出てきてしまうのだよ。
というわけで、24日に行ってまいりました、カラヴァッジョ展。
まずはポスターをどぞ(写真はすべてグーグル検索で出てきた画像)。





カラヴァッジョの作品11点と、同時代の画家や影響を受けた画家の絵画が展示されています。大きな油絵がほとんどなので、なかなか豪華な美術展になっています。
で、今回の目玉はこの「バッカス」初来日、ということなのですが、

実はこの「法悦のマグダラのマリア」がつい最近、カラヴァッジョの真筆と判明。個人蔵の絵画なので、美術展に出されるのは今回が初めてなのだとのこと。

別の画家の描いたマグダラのマリアの絵が2枚、展示されていましたが、他の2枚が女性の豊満な美しさを描いているのに対し、カラヴァッジョのマリアはまるで能を思わせる渋い色彩と構図です。

デレク・ジャーマンの映画のせいか、なんとなくカラヴァッジョってゲイだったの?と思ってましたが、ウィキペディアとか見てもそういうことは書いてないです。が、今回の展覧会で見たカラヴァッジョの描く少年や青年の絵に、なんともいえない美しさ、はかなさ、繊細さを感じてしまいました。

上のポスターにある「果物かごを持つ少年」や「ナルキッソス」もそうですが、下は「洗礼者ヨハネ」。

下は「エッケ・ホモ」(この人を見よ)のキリスト。同じテーマの別の画家の絵がそばにありましたが、そちらもよかったです。

カラヴァッジョ以外の画家の絵にもすばらしいものがたくさんあって、特に気に入ったのは次の2枚。下は「スピネットを弾く聖カエキリア」。

そして、「煙草を吸う男」。これは東京富士美術館所蔵。ということは、いつでも見られる?

残念だったのは、カラヴァッジョ以外の画家の絵は絵ハガキになっていなかったことです。あれば買いたいのいっぱいあったのに。上以外にもよい絵がたくさんありましたよ。人物の表情とか肉体の躍動感とか、光の表現など、見どころいっぱい。ただ、やっぱりカラヴァッジョの作品が群を抜いて優れていると感じました。
カラヴァッジョは殺人を犯したことでも有名ですが、刀剣不法所持で捕まったり、すぐにカッとなってけんかしたりと、暴力沙汰の多い人だったようです。しかも、絵に関しては「自分よりうまい画家はいない」と豪語する俺様画家だったようで。カラヴァッジョに関する記載のある古文書も展示されていました。
というわけで、カタログを買おうと思ったら、財布にお金があまりなかったので、今回は断念。ただ、半券で常設展が見られるし、常設展の方でもカラヴァッジョ関連の展示があるようなので、近いうちにまた行くから、カタログはそのときに買うことにしました。カラヴァッジョ展ももう一度行きたいくらいです。

2016年5月21日土曜日

「ズートピア」字幕版

ただ今大ヒット中のアニメ「ズートピア」。評判がよいので見ておくかと字幕版を探したら、都心ぐらいでしかやってない! というわけで、字幕版が一番近いTOHOシネマズ日本橋へ。
木曜に予約をしておいたけれど、当日発券するときにはすでに完売。この土曜は「ズートピア」は全国的にすごい入りだったらしい。
確かによくできているというか、社会派の大人は人種差別のテーマを言うけれど、人種差別だけにとどまらず、いろいろな面で思い当たるふしのある内容で、子供から大人まで、自分の経験につきあわせて見ることができる映画になっている。
ズートピアというのはズー(動物園)とユートピアを合わせた造語で、動物の楽園ということ。そこではありとあらゆる動物が仲良く平和に暮らし、誰でもどんなものにでもなることができるはず、なのだが、実際はそうではない。
この世界はうさぎや羊はおとなしい動物とされ、キツネやイタチが狡猾で悪い動物とされるといった偏見がある。主人公のうさぎのジュディはうさぎとして初の警官になるが、警察にいる動物は強そうな動物ばかり。いろいろな動物がいるわけではない(アメリカで白人警官による黒人への暴力が起こる背景には、黒人警官が少ないことがあるらしい。映画には黒人警官がよく出てくるのだが)。ジュディも最初はばかにされ、違反切符を切る仕事をさせられるが、たまたま知り合った詐欺師のキツネとともに、行方不明になっている肉食動物たちを探すことになる。
そして行方不明の理由が明らかになるにつれて、草食動物たちが肉食動物(この世界では今は肉食をしていない)を恐れ、肉食動物を隔離せよなどといったことが起こってくる。
うさぎのジュディも、キツネの協力を得ているにもかかわらず、肉食動物の恐怖について語ってしまう(実はジュディは黒幕に利用されていたことがあとでわかるのだが、そのあたりのプロットの整合性もみごと)。
ミステリーとしてもとてもよくできていて、玉ねぎに見えたものの正体とか、ニンジン型の録音機とか、細部もうまい。草食動物から差別された経験を語るキツネの話もいい。
草食動物と肉食動物の対立を人種差別と見るのは簡単だし、特にアメリカには非常によくあてはまると思うが、この映画のいいところはやはりそこだけで終わらないところだ。差別する側の動物には強い動物に見下されることに対する怒りがあり、また、恐怖がある。弱い動物、おとなしい動物の方が差別をするというようになっている。弱い動物をいじめる強い動物が、実は自分に自信がなかったのでああいうことをしていたと語るシーンがある。強い者も弱い者もそれぞれにダークサイドを抱えているのだ。
字幕版ということで子供はいなかったが、まわりは20代くらいの若い人が多かった。吹替版には子供やファミリーが大勢つめかけているだろう。子供や若い人は人種差別うんぬんというよりは、自分のまわりにあるいじめなどの体験から映画に共感するのではないかと思う。むずかしいことを考えさせるのではなく、人間社会にあるダークサイドを見せて、でもそれは努力で解決できるんだということを楽しく教えてくれる。
実際、この映画のうさぎやキツネや羊やライオンのような人って、人間が集まる場所には必ずいると思う。
(そういえば、猫とか犬、それに哺乳類であるコウモリもいなかったな。)
予告がアニメやファンタジー映画ばかりで楽しかった。「ルドルフとイッパイアッテナ」はチラシを部屋に貼ってあって、興味があるのだが、「ファインディング・ドリー」もよくできていそう。

映画のあと、久しぶりに八重洲地下街のアルプスのカレーが食べたくなって、東京駅まで歩いた。以前はこのあたりはしょっちゅう来ていたのに、転居してからはたまにしか来なくなり、歩いているとなつかしさがこみあげてきた。丸善で水木しげるの版画展をやっていたが、時間がなく、見れず。残念(24日までとのこと)。

2016年5月18日水曜日

ちょっとがっかりな日

昨日はちょっとがっかりな日であった。
予告を見て面白そうだったので、近場のシネコンに「殿、利息でござる!」を見に行った。
「シニア1枚」と言ったのに一般で発券しようとするので、もう一度「シニア」と言わなければならかった。なんとなく応対もアレで、いつもと違う。相手が悪かったかな。
そして、映画。うーん、一応面白かったし、登場人物がみな基本善人なので、見終わったあとも気分がいいけれど、なにか物足りない。
コメディかと思ったのだが、コメディではなかった。でも、笑わせるシチュエーションはいくつもある。なぜもっと笑いを入れないのだろう。前半爆笑、後半涙だったらもっと受けたと思うぞ。
実際、同じシネコンで見た「家族はつらいよ」に比べ、あまり入っていなかった。「家族はつらいよ」のときはチケット買うときはもうかなり席がいっぱいだったが、今回は始まってもぽつぽつとしか客が入っていない。全国的には「ズートピア」に続くヒットのようだけど、「家族はつらいよ」のような勢いは感じられなかった。
前半は歴史の薀蓄が多くて説明的なのもイマイチだったが、後半は感動ものになってくる。で、見ているときはこれで感動できていいのだが、見終わって時間がたつと、この感動はとても薄っぺらいものだと気づいてしまう。
殿様に大金を貸し、その利息で町を維持するという発想とそのあとの努力の過程や人間模様はいいのだが(実話がもとになっている)、きれいごとすぎるという感じがする。いや、もっと悪いやつを出せとか言っているのではない。役者も芸達者な人がそろっているし、善人のままでもっと深みが出せたと思うのだ。
原作のタイトルが「無私の日本人」で、このタイトルのテーマにこだわりすぎたのかな。この「無私」のテーマを薄めたって、彼らがみんなのため、町の将来のためにがんばっているということはわかるはずなんだが。「無私」という言葉の持つ危険性みたいなものを意識的にとらえる監督だったら、と思う。

で、映画が終わったあと、フードコートで餃子の王将の餃子を初めて食べた。が、マズイ! 日高屋の餃子もうまいとは言えないけど、王将の餃子がこんなにマズイとは。しかも餃子定食の値段が高い。私の一番好きな餃子はぎょうざの満洲の餃子だけど、店が近くにまったくない。以前は非常勤先の大学から自宅に帰る途中で下車して食べたものだけど、転居してからはそれも無理になってしまったのだ。まあ、王将はブラックで有名だから、好感度は低かったのだが。でも好きな人は多いのか、次々と客が来ていた。
もう1つのがっかりは、映画のあとでショッピングセンターの中の本屋で買った「シェイクスピアの正体」(新潮文庫)。まだ半分しか読んでいないけど、前半はまったくつまらない。単なる知識の羅列で、話の面白さや論の展開の面白さが皆無。単行本から文庫化するときに後半を大きく書き換えたというので、後半に期待します。(追記しました。)
そして最後のがっかりは、近くのスーパーでまたレジの値段を打ち間違えられた。もう3度目だよ。しかも毎回本当の値段の2倍にされるんだから。このスーパーではバーコードのついてない商品は買わないことにしよう。

追記
「シェイクスピアの正体」読了。
大きく書き換えたのは実は前半と後半の一部でした。
後半は面白かったです。特に書き換えていないという第3章はよかった。書き換えた4章もその続きとして機能しているし、著者の主張には同感です。著者はシェイクスピアの時代の劇作を現代のテレビドラマの脚本と比較していて、それはそのとおりというか、映画でもハリウッド映画は脚本家として名があがっている人以外に何人もの人が脚本に関わっているので、シェイクスピアの時代の劇作と似た状況だと思います。
残念なのはやはり前半で、書き換えてこんなにつまらないのではねえ。

2016年5月16日月曜日

震度4でガス停止って

人生2度目の地震でガス停止、自分で復旧というのをやりました。
最初はもちろん、東日本大震災の震度5強。ガスは震度5強で止まることになっているそうな。このときはネットで調べて復帰。自宅にいたので、アパートの他の部屋も復帰させてあげました。
で、今回はさっきの地震、16日午後9時半くらいの地震(最大震度は茨城県南部の震度5弱)ですが、うちの方は震度4のはずなのに、なぜか、シャワーを浴びようとするとお湯が出ない。ガス復帰経験ありとはいえ、5年もたっているので忘れている。が、最近、ガスの検針票と一緒にガスの復帰法の紙が来ていて、それを取っておいたのを思い出し、人生2度目のガス復帰とあいなりました。
ガス復帰はメーターの左上の黒いキャップをはずし、ボタンをぐっと押して静かに放します。その後、3分待って赤いランプが消えたらOK(キャップを戻しておきます)。
この3分間がけっこう長く感じますね。赤いランプが消えなかったらどうしよう、とか。
しかし、震度4て、関東じゃ日常茶飯事の部類ですよ。確かにドーンと突き上げるようなすごい地震ではあったけど。ちょうど駅を降りて、信号渡ったところでドーンと来ました。が、ドーンと来ただけで揺れは感じなかったけど、そのあとスーパーで話していた人が、駅にいた人はつかまらないと立っていられなかったとか。そんなに揺れたのか?
部屋ではADSLのモデムとか、空っぽのペットボトルとか倒れてましたが、3・11のときはこんなもんじゃなかった。積んであったものは全部崩れました。
でも、3・11のときは大きな揺れが2回来て、揺れがかなり長かったので、今回のドーンと一発とはタイプが違うのでしょう。
でも、10時くらいに帰宅したけど、ほかのお宅は全然騒いでなかったので、うちだけメーターがヤワなんじゃないかという気もします。
なんにしても、今回の地震は被害なさそうで何より。熊本は本震から1か月くらいですが、まだまだ大変そうです。

2016年5月15日日曜日

ポピー

風の強い日。花盛りのポピー。






ハス。


ソバの花。

大麦。(ライ麦は刈られてなくなっていた。)