2016年5月18日水曜日

ちょっとがっかりな日

昨日はちょっとがっかりな日であった。
予告を見て面白そうだったので、近場のシネコンに「殿、利息でござる!」を見に行った。
「シニア1枚」と言ったのに一般で発券しようとするので、もう一度「シニア」と言わなければならかった。なんとなく応対もアレで、いつもと違う。相手が悪かったかな。
そして、映画。うーん、一応面白かったし、登場人物がみな基本善人なので、見終わったあとも気分がいいけれど、なにか物足りない。
コメディかと思ったのだが、コメディではなかった。でも、笑わせるシチュエーションはいくつもある。なぜもっと笑いを入れないのだろう。前半爆笑、後半涙だったらもっと受けたと思うぞ。
実際、同じシネコンで見た「家族はつらいよ」に比べ、あまり入っていなかった。「家族はつらいよ」のときはチケット買うときはもうかなり席がいっぱいだったが、今回は始まってもぽつぽつとしか客が入っていない。全国的には「ズートピア」に続くヒットのようだけど、「家族はつらいよ」のような勢いは感じられなかった。
前半は歴史の薀蓄が多くて説明的なのもイマイチだったが、後半は感動ものになってくる。で、見ているときはこれで感動できていいのだが、見終わって時間がたつと、この感動はとても薄っぺらいものだと気づいてしまう。
殿様に大金を貸し、その利息で町を維持するという発想とそのあとの努力の過程や人間模様はいいのだが(実話がもとになっている)、きれいごとすぎるという感じがする。いや、もっと悪いやつを出せとか言っているのではない。役者も芸達者な人がそろっているし、善人のままでもっと深みが出せたと思うのだ。
原作のタイトルが「無私の日本人」で、このタイトルのテーマにこだわりすぎたのかな。この「無私」のテーマを薄めたって、彼らがみんなのため、町の将来のためにがんばっているということはわかるはずなんだが。「無私」という言葉の持つ危険性みたいなものを意識的にとらえる監督だったら、と思う。

で、映画が終わったあと、フードコートで餃子の王将の餃子を初めて食べた。が、マズイ! 日高屋の餃子もうまいとは言えないけど、王将の餃子がこんなにマズイとは。しかも餃子定食の値段が高い。私の一番好きな餃子はぎょうざの満洲の餃子だけど、店が近くにまったくない。以前は非常勤先の大学から自宅に帰る途中で下車して食べたものだけど、転居してからはそれも無理になってしまったのだ。まあ、王将はブラックで有名だから、好感度は低かったのだが。でも好きな人は多いのか、次々と客が来ていた。
もう1つのがっかりは、映画のあとでショッピングセンターの中の本屋で買った「シェイクスピアの正体」(新潮文庫)。まだ半分しか読んでいないけど、前半はまったくつまらない。単なる知識の羅列で、話の面白さや論の展開の面白さが皆無。単行本から文庫化するときに後半を大きく書き換えたというので、後半に期待します。(追記しました。)
そして最後のがっかりは、近くのスーパーでまたレジの値段を打ち間違えられた。もう3度目だよ。しかも毎回本当の値段の2倍にされるんだから。このスーパーではバーコードのついてない商品は買わないことにしよう。

追記
「シェイクスピアの正体」読了。
大きく書き換えたのは実は前半と後半の一部でした。
後半は面白かったです。特に書き換えていないという第3章はよかった。書き換えた4章もその続きとして機能しているし、著者の主張には同感です。著者はシェイクスピアの時代の劇作を現代のテレビドラマの脚本と比較していて、それはそのとおりというか、映画でもハリウッド映画は脚本家として名があがっている人以外に何人もの人が脚本に関わっているので、シェイクスピアの時代の劇作と似た状況だと思います。
残念なのはやはり前半で、書き換えてこんなにつまらないのではねえ。