2013年11月16日土曜日

新生セイバーズ、リーフスに快勝

GMとHCを解雇し、90年代に活躍したパット・ラフォンテーヌとテッド・ノーランを招いた新生セイバーズ、ホームで宿敵リーフスに快勝でございます。
ただ今、ネットラジオも聞けない状態なので、あとで結果と掲示板を見ただけですが、これが同じチームかと思うくらい変わったらしい。
リーフスは主力を3人ケガで欠いているとはいえ、セイバーズにはまったく悪いところがなかったくらいよかったとか。
セイバーズがラフォンテーヌとノーランへのトリビュート・ビデオを流しています。リック・ジャネレットの実況と、そして、実は、デレク・プラントがちらっと映っている(顔は映ってないが)。
http://video.sabres.nhl.com/videocenter/console?id=485951
現在のラフォンテーヌとノーランもいい顔をしていますね。16年も続いたリギアGMとラフHCの体制ですが、あの2人に比べ、ラフォンテーヌとノーランは勝負師の顔をしているなあ。
ラフは一時期、非常によくて、ジャック・アダムズ賞も受賞してますが、この2人はやはり、可もなく不可もない、あたりさわりなく乗り切るタイプだったのかな、と。
やっぱり勝負の世界には、リスクを背負って冒険しないといけないことが多いけれど、リギアとラフは無難なところで勝負していたのかもしれない。
リギアとラフの体制のときにずっとあったファンの不満、ラフが昨季、途中で解任されたときは記者会見もあり、選手とのお別れもあり、ファンもねぎらいの言葉をかけていたのに、今回のリギアの解任では記者会見も何もなく、ファンも話題にもせず、16年もGMしていたのにまるで存在しなかったかのような印象。ラフはとにかく、リギアはやめろコールが絶えず、やっとやめてくれた、という感じなのですが。
リギアはオーナーに振り回されたというか、2代目オーナーは詐欺師、3代目オーナーは金出さず、と、自由にできなかったのだけど、金を出す4代目になってもだめだめだったからね。
確かにチームを傷つけるようなことはしなかったけど、なんとか生き延びればいいみたいな消極的な行き方、すぐに言い訳をする(これはラフもだそうだが)というところがファンの不満を募らせていた。ノーランは言い訳をしない、ラトビアのナショナル・チームが「ロシアには勝てない」と言うと「そんなはずはない」と言う、セイバーズには「ホームでリーフスには負けない」と言う。そういう強い姿勢がファンが望んでいたものだったのだ。

言い訳をして生き残るというぬるま湯体質については、考えさせられるものがある。
大学の非常勤講師をしていると、学生が授業についての言い訳ばかりしてくることが多くて、いいかげんうんざりしているから。
日本の大学は、学生が言い訳することで単位がもらえる世界、みたいな認識ができてしまっている感じ。言い訳をすれば、何もしなくても単位がもらえる、みたいな。就職が決まったから単位を出してやってくれという圧力。就職や実習や部活やバイトがすべてに優先される体質(もちろんこれらも大事なのだが、両立よりも言い訳にするみたいなところ)。勉強をがんばった人が就職活動で損をする社会。おそらく彼らが就職していく先も、言い訳することで生き残る社会なのだろう。そういう社会に反発することさえない。
でも、セイバーズがぬるま湯の中でどんどんだめになっていったように、今のぬるま湯体質が日本の社会と大学をどんどんだめにしていくと思う。
私自身も、仕事が授業ばかりで欲求不満がたまってきたので、授業してれば自動的に毎月給料が入るぬるま湯体質を少しは変えなければ、と思っているのだが。