2013年11月29日金曜日

なにこれ

と思うようなのをツイッターで見つけた。
藤井孝典という人のツイッター。
https://twitter.com/fujitatakanori
「とある医学部生に向けて、「貧困と社会問題」についてゲスト講義をすることになった。そのため、依頼先の先生から、これまでの学習成果やレポートをいただく。このレポートがなかなかにひどい。人権侵害や排除論を無知なままに論じる。頭がいたい」
「社会福祉をテーマにした、とある医学部生のレポート「強いものが生き残り、弱いものが消えるのが進化である。生き残りたければ強くなればいい」と。この惜しげもなく披露される傲慢さに言葉を失う」

これに対し、本田由紀・東大教授は、こういう学生が増えている、とツイート。他にも教員などからの同様のツイートが複数あり。

増えてるのか、こういう学生が。

確かに私の授業でも学生の書く意見感想に、なにこれ、と思うようなひどいのがたまにある。というか、先日1枚あってあぜんとしたんだが、個人情報なのでここには書かない。

上のとある医学部生について言えば、
「適者生存」と「弱肉強食」の違いもわからないのが医学部に入るのか!
という驚きに尽きる。

ついでに、レイモンド・チャンドラーの有名な言葉を思い出した。
「強くなければ生きられない。やさしさがなければ生きている資格はない」

文学や映画で人間や社会を学ぶことを徹底的に軽視し、軽蔑してきたつけがここにある、と思うのは私だけか?

藤井さんにはめげずにがんばっていただきたい。というか、レポートのひどさに危機感を感じた先生が藤井さんに講義の依頼をしたのかもしれない。
「惜しげもなく披露される傲慢」と書いているが、未熟な者ほど傲慢であり、彼らは自分が裸の王様であることを知らない。