2014年5月5日月曜日

怪文書に関する追記

理研調査委員会の3人の委員の論文についての疑惑を告発した文書が論文不正追及者の世界変動展望さんのところに送られてきて、世界変動展望さんはこれは不正ではないものをわざと不正と言って告発している悪意によるものだと判断し、また、委員の1人を調査した研究機関も不正ではないという結論を出したが、小保方氏の弁護士が「スタップ論文は許されないのにその論文は許された。ダブルスタンダードだ」とクレームをつけている、という記事を書きました。
ネットのニュースサイトでは小保方氏寄りの報道が目立ち、ネットのニュースサイトしか見ない人は事実と違うことを信じてしまう可能性が高いと思い、微力ながらこのブログでも記事を書きました。
ただ、2つ下の「続報」の下3分の2くらいは私の妄想で、論文不正事件にとってもどうでもいい話で、与太話と思ってください。
それより、あのあと、スタップ問題批判者たちの間でちょっとしたいさかい(?)が起こったのが気になります。
発端は、調査委員会の委員長の論文不正疑惑の告発があり、それから今度は3人の委員に対する告発があったのですが、11次元さんが最初の告発の資料を読まずに伝聞でツイートしたことが事実に反するとして、サイエンスライターの片瀬久美子氏が激怒したのです(ご本人は激怒してないと言うかもしれませんが、かなりの怒りを感じるツイートが)。
片瀬久美子さんのツイッター。
https://twitter.com/kumikokatase
片瀬さんはブログの方で、最初の委員長に対する疑惑の資料を掲載しています(私は読んでも理解できないので見てません)。
片瀬さんのところには、まず、最初の委員長に関する疑惑の告発が届き、そのあと、3人の委員に関する疑惑の告発が来たそうです。3人の委員に関する告発は世界変動展望さんのところに来たものと同じです。というのも、世界変動展望さんは告発文を受け取って困り、片瀬さんに送って相談したのだそうです。片瀬さんは自分のところにも同じものが来たとは言わずに、この告発文の内容についてコメントしたそうです。
3人の委員に対する告発文についての片瀬さんの意見は、ここで指摘されているものは不正とは言えない、告発は間違っている、ということ、そして、これを書いた人は素人だろうということです。片瀬さんはこの告発文を送ってきた人にもそう伝え、拡散しないようにと言ったのに、告発者はマスコミに送ってしまったのだそうです。この告発者がどのくらいの人やマスコミに送ったのかはわからないと言っています。
一方、最初の委員長の疑惑ですが、こちらは以前から指摘されていたことで、告発者は素人ではなく、3人の委員を告発した人とは明らかに別人だそうです。
11次元氏がこの2つの告発を、きちんと調べないで一緒くたにしてツイートしたので、片瀬さんが11次元氏をかなりきびしく叱ったのですが、11次元氏がそんなにひどいツイートしてたかなあ、というのが正直な感想(同じ感想を言っている人もいる)。
片瀬さんは最初の告発者の名誉が傷ついたと感じたのかもしれません。3人の委員の告発については、片瀬さんはまったくのガセだから問題にするに値しないと考えているようです。
とのかく、11次元氏と片瀬さんという、スタップ批判のトップランナーがここに来て対立?といった感じになってきた、小保方派のかく乱作戦成功と見る人まで。
11次元氏はもともと、こういう情報があります、といって紹介するのが中心で、批判派から見たらトンデモな記事も必ず紹介していたので、なにもこういうものまで紹介しなくても、と思うことがよくありました。とりあえず関係のあるものはなんでも紹介して発信という感じで、今回もその延長のような気がしますが、大きな注目を集めている11次元氏が人から聞いた話をもとに自分の意見を発信しているように見えるツイートをしたのがミスリードになると片瀬さんが考えた、ということのようです。11次元氏はbotになりますとか言い出して、なんだか予想外の展開。
片瀬さんはプロの科学ライターとして仕事をしているので、理研が調査に入ったら自分はコメントできないなど、業界人の立場を説明していますが、そういう業界人の縛りがないところで活動する人が必要だったから11次元氏や世界変動展望氏の存在意義があったわけで、なんとももどかしい。
片瀬さんによれば、最初の委員長への告発者は良心的な人のようですが、そのあと、3人の委員を告発した人はそれに便乗してまんまと批判サイドをかく乱することに成功したのか? 2人の告発者はまったく無関係なのか? ますます事態は混沌としてきています。


追記 片瀬さんは世界変動展望さんのことも非難したので、世界変動展望さんがツイッターで反論しています(ご本人がその後、すぐに削除されました)。私はこの件では片瀬さんにはあまり共感できない。