2015年12月31日木曜日

大晦日

30年間、文京区のお寺のそばに住んでいたので、毎年、大晦日には除夜の鐘が聞けたのだけど、今は公団住宅のど真ん中、あっちを見てもこっちを見ても団地の建物なので、除夜の鐘は聞けそうにありません。
この辺の人たちは初詣はどこへ行くのだろうか。
私は明日は谷中の周辺に行ってみようかと思ってます。
30年間、ずっと、初詣は根津神社でしたが、昔は根津神社は元旦の夕方に行けば並ばずにお参りできたのに、「谷根千」ブームになってからは年ごとに参拝客が増え、数年前からは三が日は暗くなっても長い行列、とうとう三が日の参拝をあきらめ、4日目に行っていたのでした。
なので、谷中に行っても根津神社はパス。
「谷根千」ブームも、最初の頃は地図を持った観光客がうろうろしていて、「**はどこですか?」「え? 知りません」てな会話をしていたものでした。
どこもそうだと思うけど、地元民は地元の観光地を知らない。つか、地元っていうだけで観光地とは思えない。生活感ありすぎなので。
でも、個人の観光客がうろうろしてた頃はまだよかったというか、最近は観光バスが来るんでびっくり。「谷根千」じゃないですが、六義園なんか、外に観光バスがずらりと並んでいます。千駄木あたりも、観光客を降ろした空の観光バスがどこかの駐車場に行くのか、住宅街を走ってたりします。
まあ、あの辺は観光バスが停まれる駐車場ないんですが。
文京区に住んでいたときは、除夜の鐘が鳴る頃に、根津神社へ初詣に行く人の足音が外に響くということもいつものことでしたが、その根津神社も、除夜の鐘が鳴る頃に遠くの地名のナンバーの車がたくさん来るようになって、路上駐車するから迷惑、とか、近所の方が言ってました。
もう除夜の鐘と、根津神社へ行く人の足音が聞こえないのか、と思うと、少しさびしい。
実は年末になって、谷中についての文章を書く機会があり、地元のときはさすがに「谷根千」観光なんて絶対したくなかったけど、地元じゃなくなったから少し観光してみようか、と、ネットで観光スポットを調べ、先週末に出かけたのですが、日暮里の駅を降りたとたんに観光客がどっといて、もうそれだけでいやになってしまいました。
結局、猫に会いに行ったくらいで、観光はなし。「谷根千」の観光客にはなるまいと思って帰ったのでした。

というわけで、除夜の鐘はラジオで聞きましょうか。
では、よいお年を。