2023年6月13日火曜日

宇都宮大学がマイナンバーカードを強制

 次々と問題が生じているにもかかわらず、依然としてマイナンバーカードをあらゆるものに紐づけし、これがないと生きていけないような社会にしようとしている岸田政権だが、先日、その一環として、大学の学生教職員の出欠をマイナンバーカードで管理し、それによって国立大学への運営交付金を決める、という報道があった。

そして、栃木県の国立大学、宇都宮大学にこのようなページがあることが発覚。

学生証とマイナンバーカード、学生氏名の表記 | 宇都宮大学 (utsunomiya-u.ac.jp)

以下、引用。

マイナンバーカードは,図書館での館外貸出や夜間休日等の本学建物への入棟の際などに使用します。

マイナンバーカード上のICチップにデータを入力ししますので,以下のとおり手続をしてください。
なお,入力したデータについては,卒業と同時に消えるものではありません。本学の学籍を離れるときはデータを消去する手続きが必要ですので,峰キャンパス学務棟2階までお越しください。

本学では、令和4年度末までにマイナンバーカードに対応した証明書発行機を新たに導入することとしました。マイナンバーカード取得者に限っては、土日祝日・夜間において学割証、在学証明書の発行が可能となります。
なお、学務棟2階の事務室内にある証明書発行機は従前のとおり、事務室窓口時間のみの利用となります。また、従前からの発行機は、今後、廃止する予定でありますことをご承知ください。

Q1 マイナンバーカードに,どのような情報を入力するのでしょうか?

:地方公共団体情報システム機構より,宇都宮大学の入退館管理の整理番号を発行していただき,その整理番号をICチップの空き領域に書き込みます。整理番号については,入退館のセキュリティー上,お知らせすることはできません。
本学では,その整理番号データのみ読み取ることができ,読み取ったデータをもとに入退館を管理します。


Q2 なぜ,マイナンバーカードを使用するのでしょうか?

本学では,「マイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針」に基づき,マイナンバーカードの普及に努めています。ご協力をお願いします。


引用終わり。

先日の運営交付金の話が出てからあまり時間がたっていないこと、上の引用を見ると、令和4年度末までに、とあること、令和3年度以降入学の学生が対象であることから、このニュースは令和3年度開始までに出たものと思われます。
つまり、マイナンバーカードがないと大学生活がスムーズに行えなくするという、今政権がやろうとしていることをすでに国立大学が先取りしていたことになります。他大学はどうなんですかね?

この宇都宮大学の記事は、大学でマイナンバーカードを強制すると、チップに大学が情報を書き込み、それは卒業時あるいは退職時に消さないと一生残る、ということをはっきり述べていて、ある意味、とても参考になります。
これからは大学進学であれ、大学に常勤非常勤かかわらず教職員になる場合、そこがマイナンバーカード強制かどうかを確認する必要があるということです。

今回は学生の出欠にはマイナンバーカードは使わないようですが、もしもこの前のニュースのように、マイナカードを授業の出欠に使うとこれ、大変ですよ。

今は多くの大学が教室の入口にあるカードリーダーに学生証をかざして出席になるという方法をとっていますが、これ、学生証を忘れた、かざすのを忘れた、かざしたはずなのに反映されてない、という苦情が毎回来るんです。私は毎回小テストしてるので、それがあれば大丈夫、と言ってますが、かざさなくていい、と言うとまた別の問題が生じるので、一応、かざすようにと言っています。
また、この方式だと、授業開始直前にかざして、そのあとは帰ってしまう、逃げピというのがあって、毎回小テストするのはこれを防ぐためでもあります。
まあとにかく、授業の出欠をマイナンバーカードにしたら大混乱必至ですね。