2023年8月6日日曜日

花火大会ご難の日

 8月5日は各地で花火大会が開かれましたが、板橋ではナイアガラの火が土手の枯れ草に引火して火事になり、中止。対岸の同時開催の戸田市は続行、最後まで行えたようです。

一方、千葉県150周年、松戸市80周年、国内最大規模の25000発打ち上げ、と派手に宣伝していた松戸市花火大会は、なんと、強風で途中中止。松戸から見えていた江戸川・市川、手賀沼(柏・安孫子)、そして戸田は完遂したのに。

松戸は25000発ということで、相当楽しみにしていたのです。コロナ前は対岸の三郷市で打ち上げ、松戸側の広範囲で大きな花火が見られるという、規模は小さいけれど楽しめる花火大会でしたが、去年の秋から打ち上げ場所が松戸市内の運動場になり、地形の関係で松戸側からは打ち上げ場所近く以外ではよく見えないことが予想されました。しかも、打ち上げ場所の運動場内は1万人かそこらしか入れない有料席、その周辺は広い範囲で立ち入り禁止。

そんなわけで、今年は三郷市側で見ることにします。

松戸駅から江戸川土手をてくてくと歩き、下流にある葛飾橋を渡ります。


ここから東京都。振り向くと千葉県。



橋の先は葛飾区。松戸から橋を渡って行く人は少ないですが、葛飾区民はどんどん北上していきます。おおかたは葛飾区内の土手に場所をとりますが、さらに北上する人も。私も土手を北上。ここから埼玉県三郷市。


歩行者通行止めの上葛飾橋のそばが打ち上げ場所に近いので、そこまで行こうかと思いましたが、同日開催の江戸川花火大会(江戸川区&市川市)から遠くなるのも、と思い、おそらくコロナ前には打ち上げ場所だったと思われるあたりに座ります。

なんと、手賀沼花火大会(柏市&我孫子市)が目の前。



松戸も始まりました。やはり距離が遠くなったので、以前に比べてかなり小さく見える。


江戸川も開始。最初の5秒間で1000発打ち上げという派手な大会で、江戸川区側90万人、市川市側50万人、計140万人という人出の、花火観客動員日本一の花火大会。テレビ放送もあったようで、あとでリプレイをネットで見ました。この花火大会は打ち上げがどちらも江戸川区側、打ち上げる花火会社も同じなので、花火に関しては完全な共催でしょう。ただ、会場が対照的で、江戸川区は事前場所取り禁止、有料席なし、屋台なし(飲食物持参)、市川市は事前場所取りOK、有料席あり、屋台あり、とのこと。


松戸も続いていましたが、このあと、まったく花火が上がらなくなります。


しかたないので、みんな立って江戸川を見てる。土手の下流なので、立たないと人で見えないのです。付近では、「25000発とかいって、もう終わったの?」の声。



だいぶたってから松戸、上がりましたが、すぐ終わり、また音なしの構え。


江戸川は派手にやっています。かなり遠くなのに、松戸と比べて花火があまり小さくない。松戸の花火が小さいことがよくわかる。


松戸、また上がりました。


が、手賀沼の方が花火の質が高い。江戸川、手賀沼と比べ、松戸の花火のしょぼさが。


松戸、どうもこれが最後だったみたいで、派手に。まだ予定では30分くらいあるはずなのに、このあとまったく音なし。結局3000発くらいしか上げられなかったらしい。ネットで、強風のため中止と出たようで、まわりは帰りじたく。



外環道の向こうに板橋区と戸田市の花火大会が見えてましたが、これを写したときには板橋は火災で中止になっていたことをあとで知る。これは戸田市の花火ということに。


江戸川のフィナーレ。


周辺の三郷市民(+都民&松戸市民?)の間からは松戸に対するがっかり感がものすごく感じられましたが、「市川はすごい」と言っていたので、千葉県の面目は保たれたよう。手賀沼も千葉県だし。来年は江戸川・市川にしようと、行き方を調べている人も。

松戸の花火大会は実は三郷中央駅から500メートルほど南下したあたりが一番いいとわかっていましたが、帰りの電車の混雑や、江戸川も見たいという思いから、葛飾橋を渡って北上するコースにしたのですが、来年以降、松戸の花火を見るかどうかは微妙。葛飾区からでも江戸川の花火はよく見えそうなので、来年からは葛飾区で江戸川を見るかもしれない。

参考に、2016年の松戸花火大会の記事を。このブログ、全然更新してない。

松戸市花火大会2016: 今日もピンボケ (cocolog-nifty.com)

現在の松戸花火大会は、有料席を買えた人以外は三郷市へ行った方が絶対いいです。遮蔽物がなくてよく見えるし、それほど混んでない。まあ、三郷市民と埼玉県警は迷惑だろうなあ。

葛飾区は松戸の花火大会に合わせて水元公園にキッチンカーを出しているようです。今回、飲食は松戸の有料席のみの会場内に屋台村があっただけ、それも実際にあったのはキッチンカーが少しで、飲食はかなり不便だったらしい。有料会場への出入りも面倒だったようで、有料の人たちの不満もちらほら(おまけに強風で中止)。

そして、この、強風で中止ですが、以下のような意見が。


私も、強風で中止の原因は、打ち上げ場所と観客席が近すぎたことだと思っています。

しかも、打ち上げ場所が客席の南にあるので、南からの強風では観客が危険です。

もしも、コロナ前の打ち上げ場所、三郷市の河川敷だったら、強風で中止はなかったと思います。打ち上げ場所の周辺はもちろん立ち入り禁止、見る人は対岸の松戸の土手で見るので、危険はないはず。

会場変更の理由は、以前の会場は松戸駅に近く、帰りの混雑がひどいこと、会場の土手が狭く危険だということですが、今回、遠くにして、帰りの混雑が緩和されたのか? 私の感覚では、遠くなった分、混雑の時間が後ろ倒しになり、いつまでも混んでいる、という印象でした。

また、会場が危険だったので、今の安全な会場にしたといいますが(その安全な会場が強風で危険にって、どうよ)、1万人余りのごく一部の有料席の人たちだけの花火ではないわけで、その人たち以外は土手は危険だから見るな、YouTubeで配信するからそれで見ろって、どうよ(公式にそう書いてある)。

多くの人が至近距離で見ることができた花火大会だから、花火がしょぼくても価値があったのだと思うのに、一部の人だけが間近で見れて、あとはYouTubeって、そんなもので見る価値のある花火かって話。現場にいた人は、江戸川や手賀沼の方が見る価値ありとはっきりわかったでしょう。

つか、ほんとは松戸市は花火大会やりたくないのじゃないかな。他の花火大会の公式と比べてすごい温度差があるよ。中止終了のツイートもさっさと消しちゃって、板橋の真摯なツイートとの差が。