2014年2月20日木曜日

ジェットストリーム

ラジオの番組表をネットで調べていたら、FM東京の「ジェットストリーム」がまだやっていることを知り、深夜0時から聞いてみた。じっくり聞こうと思ってヘッドフォンを使ったが、さすがに安いラジオでは音質はかなり悪い。そのあとネットにアップされていた城達也のナレーションの「ジェットストリーム」をいくつか聞いたが、パソコンの方が断然音はいい。
さて、この城達也の「ジェットストリーム」。なつかしい、と思う人は相当な年です。
今は大沢たかおがナレーションをしていて、出だしのナレーションは城達也のときと同じでした。


きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか。


という有名なフレーズ。詳しくはこちらで。番組の最後のナレーションと、城達也が番組を去るときの最後のナレーションも採録されています。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/nyanko/jetstream_narration1.htm


お送りしておりますこの音楽も、美しく、あなたの夢に溶け込んでいきますように。


というフレーズを聞いて、私は午前1時に寝ていたのだった。


「ジェットストリーム」は1967年から始まったそうだけど、70年頃にはもう聞いていたと思う。城達也はその前からグレゴリー・ペックの吹き替えで知っていた。
70年代というのは若者がテレビを見ないでラジオを聞いていた時代で、下宿の大学生はテレビ持ってない人が多かったし、受験生は深夜放送を聞いて勉強していた。野沢那智の深夜放送が人気だった。そんな中で、JALがスポンサーの「ジェットストリーム」はイージーリスニングの合間に海外の話題をナレーションで入れて、それがCMとして番組に溶け込んでいた。
youtubeで探せばいくらでも出てくるけれど、さっき、85年2月の放送の大部分を録音したのを聞いた。冒頭の部分が欠けているが、あとは最後まである。途中で雑音が入ったりして、なかなかにリアル。たぶん、ステレオのラジオとカセットデッキで録音したのだろう。85年だともうCDは出ていたけれど、放送された音楽の多くはアナログレコードだったのでは?
私は80年代後半からはクラシックのCDを夜中にヘッドフォンで聞くようになったので、「ジェットストリーム」はその頃から聞かなくなった気がする。95年2月に城達也が亡くなったというニュースを聞いたのは覚えている。
今の「ジェットストリーム」は途中でCMが入るし、音楽もイージーリスニングだけではなくなっていて、だいぶイメージが違ったが、それでも最初のナレーションが同じだったのはなつかしかった。「ミスター・ロンリー」は違う演奏になっていたね。