2014年12月30日火曜日

謎の学生が訪ねてきた。

哲学的しろくまさんのツイッターから

謎の学生が訪ねてきた。
学生「出席が足りないので、冬休みのレポート課題を出してください」
おいら「なぜ」
学生{え?」
おいら「なぜ」
学生「え? それで評価してもらえればと」
おいら「なぜ、こちらの負担を増やすと評価してもらえると思うの?」
学生「え?」
おいら「え?」

これはよくありますね。学生のくずに等しいレポートを読むのがどれだけ苦痛か、彼らはわかっていない。書けば評価されると思っている。
しかし、上のように思う先生は少ないのか、教授が学生に「レポート課題を出してもらって単位をもらえ」と指示した、と言ってくる学生もいるのだ。一度、その教授の経歴をネットで調べたことがあるが、NHK教育くらいには出たことのある先生だった。
それでも、上の「謎の学生」はまだよい方なのです。
試験が終わった後、「出席も悪いし試験もできなかったのでレポート課題を出してくれ」という学生が時々いる。しかし、非常勤講師は期末試験が終わったらもう次の学期まで大学に来ない、いや、雇い止めなり辞職で二度と来ない可能性も高いのだ。
つまり、レポートを受け取れない(自宅の住所は個人情報なので教えるつもりはない)。
もちろん、出来の悪いレポートなどただで読みたくもない。
第一、ほかの学生は、たとえば出席が悪ければその分試験でがんばろうと努力しているのに、なんで、このずるい学生だけえこひいきしなければならないのか。
あ、これよりすごいのは、4年生は再試験を受ける権利があり、年度末にそれを受ければ合格可能性あるのに、「合格できるわけないから、今、不可の成績を可にしてほしい」としつこくねばる学生がいたことだ。この学生は中堅私大の法学部の学生である。恐ろしい。
スポーツ推薦で入学し、大学ではスポーツしかやっておらず、スポーツの実業団のある一流企業に内定し、という学生が多い大学は上のようなことが多いような気がする。
はるか昔、私の大学の教授が別の大学にいたとき、その近くの大学で非常勤講師をしていたのだが、その大学がスポーツで有名なところだった。そして、受け持ちの学生で1度も出席せず、試験も受けていない学生について、大学から「この学生はスポーツの実業団のある某企業に内定したので、レポートを出して合格にしてほしい」との依頼があった。そこで、その先生はレポート課題を出したが、学生はレポートも出さなかった。しかし、その学生はなぜか卒業し、サッカーで有名な実業団(当時はJリーグがなかった)でプレーしていたとのことである(私は知らなかったが、かなり有名な選手だったらしい)。
私が今、非常勤をしているある大学で、別の非常勤講師が「学生が頼んでも合格にしないが、親が頼んできたら合格にする」と言っていた。親が相手だと面倒なことになるからで、中には卒業させないなら訴える、という親もいるらしい。
小保方事件は、上のようなことの延長上にあるのだとしか思えない。
なんにしても、非常勤講師は大学生の新卒給料より低い収入で生活しているので、「こいつ、ずるいことして就職して、自分よりいい給料もらうのだな」と思われるのだ、ということは、上のような学生は気づいた方がいい。

追記 リンク貼り忘れていました。
https://twitter.com/eis_baerchen/status/547595108967645184
反応のツイッターを見ると、学生が悪くないと思う人が圧倒的多数ですね。でも、現実には、まじめな学生が損をする結果になるケースばかりです。同情の余地のあるケースだったら、先生の対応も違うはず。つか、こういうことがあるとは知らなかった、という人もいるようだけど、他の学生がまじめにがんばっている陰で、こういう人がずるく立ち回っているのだけれど。それを優秀と勘違いした結果が小保方事件。