2016年11月13日日曜日

無名時代

雑誌や出版物に名前と文章が出るのが年に1回あるかないかになっている今日この頃。
ある意味、無名時代に戻った感じです。
「フランケンシュタイン」の解説が世に出てから、自分の名前と文章が雑誌等に載るのが普通になっていて、一時期、キネマ旬報にまったく書けなくなったときも医療系の雑誌で映画紹介の連載をしたり、知り合いを通してエスクアイアに書けるようになったりと、途切れることはありませんでした。
そして、第2のキネ旬時代が来て、この時代にキネ旬で優遇されてしまったせいか、他の場所で書くことが非常に少なくなり、そしてキネ旬とあまり縁がなくなってしまうと、無名時代が到来したのです。
もちろん、雑誌等に書いているときも別に有名じゃなかったけれど、有名ではない無名と今の無名は相当に違います。
では、今の無名は不利なことばかりなのか、というと、そうでもない。
ある意味、自由ではないか、と気がつきました。
あの人は映画評論家で、こういう映画が得意で、こういう文章を書く人、みたいな、固定観念から解放されるのです。
私が何者か知らない人が多数いて、そこでは私は何にでもなれる、という感じ。
いろんな賞に応募してみたいなあ、と、考えています。
私が応募できないのは翻訳の新人賞くらいですから。
非常勤講師の仕事に追われていると何もできないので、コマ数減らされるのは書くチャンスと考えるようにします。