2023年9月4日月曜日

「トルテュ島の遭難者たち」&「フィフィ・マルタンガル」

 ヌーヴェル・ヴァーグの監督ジャック・ロジエの特集上映のうち、日本劇場初公開の「トルテュ島の遭難者たち」と「フィフィ・マルタンガル」を見た。



「ロビンソン・クルーソー」のような無人島体験ツアーの話、というので、興味を持った「トルテュ島の遭難者たち」。旅行代理店に勤める主人公が無人島体験ツアーを企画し、数人の客と出発するが、予定通りにはいかないことばかりで、しかも、無人島になかなか着かない。やっと着いたと思ったら、そこは、という皮肉たっぷりのドタバタコメディ。

最後に、「ロビンソン・クルーソー」というよりは「ポールとヴィルジニー」、というせりふが出てきて、おお、なつかしい、と思ってしまった。「ポールとヴィルジニー」は読んでいないけど、ずっと昔から知っている小説。

「フィフィ・マルタンガル」は演劇のリハーサル→カジノ→演劇の公演の3部構成で、これも演劇をめぐるドタバタコメディ。最後はパイ投げ。

結構下ネタとかもありまして、これだけ見たらヌーヴェル・ヴァーグと言われましてもな感じ。いや、こういうのもあったのか、ヌーヴェル・ヴァーグ、と言うべきか。

ジャック・ロジエの作品としては、評価の高い「アデュー・フィリピーヌ」と「メーヌ・オセアン」を見た方がよさがわかるのかもしれない。

キネマ旬報シアターは9月1日から「福田村事件」を上映中で、初日と2日目は完売だったらしい。2日目の舞台挨拶の人たちのサインかな。


この映画、今、非常に注目されていて、私も見に行く予定ですが、柏市と野田市はご当地になるのです。野田の映画館でも上映予定らしい。