2018年9月3日月曜日

ビニ本になっていた。

英文学がらみの映画の試写に行った帰りに秋葉原に寄り、ヨドバシアキバの7階の書店に行ってびっくり。
以前紹介した、ゲームのキャラ帯をつけた創元推理文庫6冊が、ビニ本になっていた!
見本だけ中を見られるようになっていて、あとは漫画本のようにビニ本!
確かに、帯が傷物になったら困るからねえ。
以前アップした写真。

試写で見た映画についてはあたらめて書く予定ですが、プレスを見たらあまりにも残念な文章があって、大手で最近ディケンズ翻訳家になっている人がディケンズをあまりよく知らないのがバレバレな文章で、最近流行の古典新訳に関する忸怩たる思いもあって、なんだか気持ちが落ち込んでしまいました。
が、書店でこの本を手に取って立ち読みしたら、笑いがこらえられないので購入。

アマゾンのレビューを見ると、人間のせいで絶滅したのにふざけてる、という低評価が、なぜか8月中旬くらいからどっと並んでいて、それにいいねがたくさんついているらしいのを見て、なんだかなあ、と思った。
例の「この本、面白いんですか?」で書いた進化論の本と重なる部分もあるというか、生物の99.9%は絶滅するとか、絶滅の原因は、とか、このあたりは生物学の事実なので重なるわけですが、そういう生物の歴史の点から見るべき話だと思うのに、あたかも人類総懺悔を期待しているようなレビューにはうんざりです。子供に読ませたくないなら読ませるな、つか、これ、子供が読む本だろうか? 大人が皮肉やアイロニーを感じて笑って読む本だと思うのだが。
人類のせいで絶滅したっていうのも、当時は、めずらしい生物がいて、人間が入り込むと絶滅するということ自体が、人間にはわからなかったんだけどね。

というわけで、試写のプレスでがっかりして、この本で笑って少しは気分がよくなったと思ったら、アマゾンのレビューでまた気分が悪くなるという、だめだ、こりゃ。