2023年7月27日木曜日

「CLOSE/クロース」

 ちょっと気になっていた映画「CLOSE/クロース」を見てきた。


少年2人の親密な関係、ということで、「怪物」と比較されたりもしているようだけど、「怪物」が少年2人には迷いがなく、周囲の大人などの問題が浮き彫りにされたのに対し、こちらは当事者の少年の苦悩が中心。

レオとレミは親友というには親密すぎる13歳の少年たち。その親密さを生徒たちからからかわれたのがきっかけで、レオはレミを避けるようになる。それが原因でレミは自死してしまい、レオは苦悩する。

13歳くらいだと同性の友人と親密になることはままあることで、彼らがセクシャル・マイノリティかどうかはわからない。本人たちはそうだとは思っていない、少なくともレオは思っていないので、レミを避けてしまう。

レミの方はどうか、が、いまひとつわからないが、自死したからといって彼がセクシャル・マイノリティとは限らないと思う。

レオはホッケー、レミは楽器と、趣味は違い、一緒にいたいから同じ趣味を持つということはないようだ。

レオを演じる少年の瞳が印象的で、非常に目力がある。周囲の大人たちはレオのせいだとは誰も言わない。しかし、レオは罪の意識を抱えている。

周囲の人々や社会ではなく、ひたすら個人の内面の問題として描いているのが「怪物」とは正反対なのだが、それはヨーロッパの方が社会が進歩しているからなのか、と少し考えてしまった。

最高気温37度超えの猛暑だったけれど、映画のあと、ショッピングセンターの屋上に出てみた。花壇と、そしてブルーベリーみたいな実がなっている。





その後は涼しいフードコートですごし、帰りの乗換駅で、タイのイケメン男優のポスターを見ることができた。