2011年3月8日火曜日

ここで書いてもしかたないんだけど

 そして、ここに来る人の多くには、たぶん、何の話かもわからないだろうけど。

 ハルラの応援や郡山のブレイズの応援がすばらしいものだとしても(私はアニャンも郡山も行ってないからわからない)、それは企業の力によって実現できたものだということ。
 お金と組織力があって初めてできることだということ。
 親会社が率先してそういうことをして、チームの強さを導き出したのなら、それはすばらしいことだけれど、あくまでそれは親会社が率先してやること。1人の個人が会社に直訴してできることじゃないってこと。
 1万円以上するジャージを2千円で売ったので、みんなジャージを買ってそれを着ていたんだそうだ。それって、NHLの一部のチームが、プレーオフでチームカラーのTシャツ配るのと似ている。ジャージをただで配れば完璧だった。でも、老舗のNHLファンに言わせれば、そういうことするところは新参者で、本当のホッケー・ナッツは自分の家にあるチームカラーの服を着てくるものなんだそうだよ。
 デレクがクレインズにいたとき、プレーオフでは黒い服を着て来てください、と応援団が呼びかけたことがある。黒はクレインズのカラー。私はそれまではベージュのダウンジャケットを着てアリーナに行っていたけど、その呼びかけに応えて、黒のコートを着て釧路入りした。これが、その、老舗のNHLファンのやることなのさ。クレインズの応援団はそれをすでにやっていたのだよ。
 でも、日本のファンはその辺、わかってない人がいて、Tシャツ配るのが偉いと思ってたりするんだね。フィラデルフィア・フライヤーズがオレンジのTシャツ配ったら、座席が全部空席に見えた。なぜって、みんな、おろしたてのきれいなオレンジ色のTシャツ着てるから、座席の色に見えたのさ。
 同じオレンジでも、バックス・ファンの着るオレンジは違う。年季が入っていて、色も褪せていたりする。でも、これが老舗。
 企業主導で、お金と組織力で何かができるならやってもいいけど、一個人が何かしようと思ったら、企業にできないことをやる方がいい。一個人が企業に何かしてもらうんじゃなくて、個人じゃなければできないことをしてほしい。
 あと、中途半端にお金を介在させるものはやめた方がいい。お金かけずにすばらしいことをたくさんやってきているんだから。

 そうそう、釧路のセミファイナルをスタンドで実況してネットで流した人がいたんだって。これこそ、個人ができることだ。もともとは日光の全日本選手権でやった人がいたのがきっかけだそうだ。やっぱり発祥は日光か。