2012年12月15日土曜日

ピアフといえば「私は後悔しない」

だよね。
と、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」を見て思いました。
この映画、前から、見なければ、見なければと思いつつ、なかなか機会がなく、このたびやっとDVDで鑑賞。マリオン・コティヤールのそっくりさんぶりがとにかくすごく、これでアカデミー賞受賞だったのか、と納得しました。その後のハリウッド映画の彼女とは別人だものね。
ピアフの伝記映画といえば、はるか昔の70年代前半、「愛の讃歌」というフランス映画があって、わりと好きな映画でしたが、あれは美化された伝記だったのか、と思いました。
今回の映画はピアフの人生の影の部分ばかりを描いているので、見ていてつらいものがあります。昔の映画のピアフは、姿も美化されていましたが、コティヤールのピアフは前かがみであごを突き出して、ちょっとカエルのようで、年よりずっと老けてしまった女性で、しかし、鬼気迫るものがあります。私はピアフは詳しくないですが、それでも、声とかしゃべり方とかそっくり!と思えました。
さて、「私は後悔しない」です。日本では「水に流して」という題になってますが、意味が違うだろ!と突っ込みたくなります。「インセプション」で使われていたのはまさにこのエディット・ピアフの「私は後悔しない」です。
日本ではエディット・ピアフというと、まずは「愛の讃歌」、次が「ばら色の人生」ですが、70年代の古い伝記映画「愛の讃歌」を見て、ピアフは「愛の讃歌」ではなく、なによりも「私は後悔しない」なのだ、と強く思いました。そして、今回の伝記映画も、やはり、クライマックスは「私は後悔しない」でした。オランピア劇場での歌が彼女の最後の輝きだからでしょうが、やっぱり、ピアフは「私は後悔しない」だよね、という思いを新たにしたのです。
DVDには予告編が数本入っていましたが、フランスの予告編は2つとも「私は後悔しない」、それに「ミロール」がちょっと、でしたが、日本の予告編はどれも「愛の讃歌」、それに「ばら色の人生」がちょっと、でした。日本とフランスの違い、でしょう。昔のピアフの伝記映画を見たときも、ピアフは「私は後悔しない」なんだ、日本とフランスでは違うんだ、と、まだ10代でしたが、思ったものです。
もっとも、日本でも、シャンソンの熱心なファンは、「私は後悔しない」かもしれませんね。いい歌です。