2012年12月27日木曜日

Every cloud has a silver lining.

今年最後の試写を見に行っての帰り、六本木のウェンディーズに立ち寄って、ハンバーガーとチリを食べていたとき、若い女性たちが入ってきて、「あと1日だねえ」。
そうです。世間の皆様はまだ冬休みじゃない。私はもう冬休み。風邪だ、目の充血だ、とヒイヒイ言ってますが、世間様よりずっと楽しています(その分、収入悪いけど)。
もっとも、冬休みとはいっても、年明けの期末試験や来年度の授業の準備があり、完全に休みではありませんが。
そういえば、行きつけのプールも今日が今年最後だったはず。まだ目が赤いので、プールは無理。治ったら、年末年始にもやっているプールへ行こう。

というわけで、今日の試写は「世界にひとつのプレイブック」。
アカデミー賞にノミネートされた「ザ・ファイター」の監督の新作で、前作同様、いがみあっているけど強い絆で結ばれた家族が描かれています。原作があるそうだけど、まるで前作の続きのよう。今回もスポーツがからんでいて、舞台となるフィラデルフィアのアメフト・チーム、イーグルスが重要な要素に(アメフトシーンはほとんどないというか、全然ない?)。
主人公は妻の不倫相手をボコボコにして、躁鬱症と診断され、精神病院に入ったあと、退院してくるのだけど、妻には近づいてはならないという禁止令が出ている。でも、主人公は妻とよりを戻したくて未練たらたら。そんな彼が知り合ったのが、夫を亡くした若い未亡人。心に傷を持つ2人がけんかしながらしだいに仲良くなり、という話。
この映画、主人公は不倫相手をボコボコにして当然、仕事はクビ。その父親も失業中で、チーズステーキの店を始めるためにアメフトチームで賭けをしている。そして、主人公が知り合う女性も失業中と、失業中の人ばかりなのだが、彼らが住んでいるのはフィラデルフィアの郊外の中流の人たちが住む地域。こんなに失業ばかりで大丈夫なのかな、と思うけど、なぜか、あまり心配はしていない人たち(金があるのか?)。この辺が、まあ、甘いといえば甘いのですが、主人公役のブラッドリー・クーパー、ヒロイン役のジェニファー・ローレンス(役には若すぎるのだが、大人びた感じで出ています)、そしてなにより父親役のロバート・デ・ニーロがうまくて、話に乗せられてしまいます。最後もうまくいきすぎなんだけどね。
原題は"Silver Linings Playbook"で、silver liningsというのは"Every cloud has a silver lining"=どの雲にも銀の裏地がある、つまり、雲の後ろには必ず太陽があるということわざからですが(ジェニファー・ローレンスのヒロインが何度も"silver lining"と言っています)、これ、実は私の大好きなことわざです。
トロント映画祭で観客賞をとったとかで、アカデミー賞最有力と言われていますが、どうでしょうか(「スラムドッグ$ミリオネア」と「英国王のスピーチ」がトロントで観客賞を受賞)。個人的には「ザ・ファイター」に作品賞とってほしかったのですが、この映画は「ザ・ファイター」よりは落ちる感じがするけど(あくまで私の感じ)、対抗馬しだいでしょうか。
(今検索したら、「silver liningのliningは線を引くという意味です」なんて書いてある英語解説のサイトがあってびっくり。liningとは、服の裏地のことですよ。雲を布にたとえているのです。)

追記 そうそう、字幕で、タンパベイを「レイズ」と訳してたんだけど、「レイズ」はNFLじゃないよね、「バッカニアーズ」じゃなかったけ?と思ったら、やっぱりバッカニアーズでした。「レイズ」はMLBか。たぶん、もう気がついていて、直す予定だろうと思うけど。こういうのはわかる人は「タンパベイ」あるいは「タンパ」でわかるので、せりふどおり「タンパベイ」か「タンパ」にしとけばいいのだけど(バッカニアーズでは字数が多い)。わからない人はどう訳したってわからないです。